blog(ブログ)でビジネスになるか?(1)
なにやら急に、blogサービスが乱立しはじめた。
- NTTデータ、無料でBlogがオープンできる「Doblog」の実験サービス(2003/11 InternetWatch)
- ニフティ、@nifty会員向けの無料Blogサービス「ココログ」提供開始(2003/12 InternetWatch)
なるほど、「あのGoogleが買収するくらいだからblogというものにはブレイクしそうな何かあるんですよ!」というのは大企業のおエライさんを口説く材料として使えるだろう。 だが残念ながらGoogleがblogツール提供サイトを買収した理由は、blogそのものではなく、 blogを使って自らの検索エンジンの精度を上げるためにほかならない。 つまり検索エンジンを提供するサービスを持つ企業にしかできない戦略だ。 それ以外の企業が単にマネしてもただの猿まねに終わるのみだろう。
Googleの目論見はこういうことではないだろうか。 Googleは、検索エンジンの精度向上のために、数学的理論の追求とその実装以外の方法も用意しておきたかった。 それが、「このサイトいいよね」という人間の観点によるリンクの増大を図るという、 原始的だが確実な方法だ。 この「ネタ帳」を見てもお分かりのとおり、 blogツールでできるWebサイトには次の様な特色がある。
- デザイン的にシンプルなものができあがるので、余計な飾りが検索エンジンを惑わしてしまう可能性がほとんどない
- テキスト中心のサイトになる。これはテキスト文を読む検索エンジンにとって好都合。
- ページ間リンクの自動作成、トラックバックやコメントによる他サイトへのリンクの 自動作成など、リンクにまつわる機能が豊富。絡み合うリンクを「ページランク」という 形の尺度に計算しなおしているのがミソなGoogleにとって、意味のあるリンクが増えることは好都合。
- FTPやエディタといったツールを使わずともブラウザだけでWebサイトの更新作業ができるため、 自然とサイトの更新頻度が上がる。これは検索エンジンにとって情報とそのリンクの鮮度を保つのに役立つ。
「・・・個人的なニュースサイト(今で言うblog)を自在にたどれるようにする目的で 作ったが、実際できたらそれは検索エンジンとして使うほうがよさそうだと気づいたんだ。」Googleの基本機能それ自体がもともと、今で言うblogサイトを探すのに適しているというわけだ。 つまり、どんな形であれblogサイトが普及することは全て検索エンジンとしてのGoogleに有利に動く。 それがGoogle自身がblogに興味を持つ理由だ。 実際、この「ネタ帳」が2003年9月の開設後4ヶ月足らずでページランク「4」を獲得していることもそれを暗示している気がする。
(筆者の記憶に基づいて書いてます。どっかのインタビュー記事だったのだが、URLが探し出せない・・・。情報求むです。)
「ブームなりそうだとりあえず手を出しとけ」的にはじめてしまった大企業は、 そのままでは、単なる「プロバイダの掲示板サービスの延長」で終わるだけだろう。 「blogってつまり何なんだ?何がどうしてそんなに良いんだ?」という本質に踏み込んだ上で、 今のWebの状況に目を戻せば、ビジネスにつながるヒントはいろいろあると思う。 長くなったので次回に続く・・・。

コメントする
(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)