もしも天気予報がXMLだったら − その1 XMLとは?
天気予報のXML化の話をする前に、まず、XMLとはつまりなんなのかという話をしたい。 論より証拠。XMLの実物をごらんいただきたい。
商品情報をXMLで書くと?
アマゾンWebサービスの特徴のひとつは、在庫状況を含むあらゆる商品情報を XML形式で一般公開していることだ。直木賞作家の綿矢りさの「蹴りたい背中」のアマゾン上のXML形式の商品情報
Webサイトの新着情報をXMLで書くと?
ご存知のとおり、この「ネタ帳」を含むほとんどのブログサイトは記事のタイトルやURLなどをXML形式でも公開することができる。 これはXMLの一種であるRDFという形式だ(RSSとも言う)。もしそのWebサイトが例えば新聞社のサイトであれば、その新着情報はそのまま速報ニュース情報だ。 そう。朝日新聞や日経BPははつい最近それをはじめた。
朝日新聞の速報ニュースのXML(RDF)配信 (説明はこっち) 日経BPの各種のサイトのXML(RDF/RSS)配信 説明はこっち
上の例を見てもらえればわかるとおり、XMLは人間の目でも読むことができる。 しかし人間向けにつくられた情報記述方法ではもちろんない。 人間の目でもなんとか読めて(=人間の手で編集が可能で)かつ、 コンピュータに情報を理解させやすくするための情報記述方法だ。
ではXMLという情報記述方法によってコンピュータが情報を理解しやすくなると、 どんな具体的な利便性が生まれるのだろう? 上で紹介したXMLで言えば、たとえばこんな感じだ。
アマゾンの支店を勝手に開く
hon-cafeは アマゾンWebサービスの利用例として典型的なものだ。 直木賞作家の綿矢りさの「蹴りたい背中」のアマゾン上のXML形式の商品情報 を自動的に変換してかつ自社のコメントも付加し、 こんなページを自動的に作っている。 もちろんアマゾンアフィリエイトに対応しており、 hon-cafe経由で本が売れるとhon-cafeに幾ばくかの報酬がアマゾンから支払われるという仕組み。
新しい形のニュース配信
RDF/RSS情報を自動的に取得してまるでメールソフトにニュースメールが届いているかのように表示してくれるソフトもある。 下はsharpreaderというニュースリーダーで朝日新聞の速報ニュースのXML(RDF)配信を表示させている様子。まるでメールソフトでメルマガ形式のニュースでも読んでいるかのようなインターフェース。 これらのソフトはプログラミングの技術が無い個人でも利用可能だ。 蛇足だが、昔はニュースリーダーといったらネットニュースを見るためのものだった。 XML(RDF/RSS)の出現によって意味合いが変わってきたようだ。これも時代の流れか。
早い話が、ある程度形の決まったテキスト情報の羅列であるならばそれがなんの情報であってもXML化は可能だ。そしてその使い方も定まっていない。アイデア次第。好きなように使っていいのだ。(著作権がらみの話はおいといて)
ある程度形の決まったテキスト情報の羅列で、誰もが見るような、つまり需要がある情報とはなんだろうか? ビジネス用途ならいろいろだが、一般の人にもっとわかりやすいほうがいい。 ニュース速報がXMLだったら?テレビ番組表がXMLだったら?
筆者が思うに、いま最もXML化されるべき情報のひとつは天気予報だ。
例えばこんな感じで天気予報が気象庁のWebサーバー上にあって誰でもアクセスできたら?ちょっとしたプログラミング技術があれば、誰もが例えばYahoo!天気のようなサイトをつくることができるだろう。 自分のホームページに自分が住んでいる地域の天気予報を表示するCGIスクリプトをつくるなんてのも十分に可能となるのだ。
特に日本のように気候の変化が激しい国では、 天気予報という情報はあらゆる経済活動に大きくかかわってくる。 いつでもどこでもどんな形でも天気予報という情報にアクセスできるということは非常に重要な情報インフラだ。
しかし、気象庁が天気予報をXMLで配信するようになる可能性は、実は低い。 (次回に続く)

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