楽天とライブドアが喉から手が出るほど欲しいもの=知名度
スポーツにはそれほど興味が無いのだが、 意外と大騒ぎ(?)になってきたので一応書いてみる。 そう、楽天とライブドアとプロ野球の話。 先に断っておくが、筆者はほんとにそれほど興味ない。 したがって、どっちかを持ち上げてどっちかをおとしめるようなことを書くつもりはないし、 でも万が一そう見えてしまったらごめんなさい他意はないんです本当にということで。
まず、両者共通の目的はもちろん知名度だろう。 業種にもよるが、いつの時代も変わらず新興の企業が喉から手が出るほど欲しいもの、それが知名度だ。 このブログを読んでるような人には一瞬信じられないかもしれないが、 よく考えれば「ところで楽天ってなに?」な状態な人のほうが世の中断然多いのだ。 いわんやライブドアをや。
マスコミですら、楽天のことはかろうじて「インターネット商店街大手の・・・」と紹介するところも少なくないが、 ライブドアについては「IT関連の・・・」としか語られない。 「インターネットポータルサイト運営の・・・」とか「企業向けWebサイト構築の・・・」 なんていう紹介のされ方を聞いたためしがない。 サイバーエージェントの藤田社長が奥菜恵と結婚したときも「IT関連社長と・・・」であって 「インターネット広告大手の・・・」といった紹介はまれだった気がする。 要するに一般ピープルにとってはその程度の認識でしかない企業群なのだ。残念。
一般消費者相手の事業者が手っ取り早く知名度を上げる方法はテレビCMだ。 武富士やらプロミスやらアイフルやらの消費者金融のテレビCM合戦がその代表だろう。 ちょっと古い例だが、昔、東京総合信用というクレジット会社がこんなテレビCMを打っていた。
(お父さんが娘を叱る) 「カレシ(彼氏)じゃない!カレシだ! アクセントは頭につけるんだ!」ちなみにこのCMのお父さん役の役者は、 今アイフルのCMでチワワ犬の飼い主のおじさん役をやってる役者だったりする。 とにかく当時かなりウケたCMだったが、そのCMがヒットしている最中、 突然「クォーク」に社名変更し、その後はクォーク君の誕生にはじまるCMに切り替わった。 それまでのCMはなんのためだったのだ!? でもいいのだ。 おそらく社名変更は最初から計算づくで、 それでもあえて「トゥソウシン」のCMで印象を植えつけることで、 それに続く「クォーク」に対する印象づけのジャンプ台にするつもりだったのだろう。 相当な投資額を大胆に使った見事な作戦だった。 そこまでしてでも知名度が欲しかったというわけだ。
(ナレーション)「トゥソウシン」
そう、テレビCMでの知名度アップにはものすごい金がかかる。 楽天も数年前にテレビCMを打ったことがあるし、ライブドアは最近打ち始めた。 だが両者ともあまり見た覚えが無い(笑)。そんなに露出させるには金がかかりすぎるということだろう。 テレビCMの相場なんてよく知らないが、ン億円を使い切るのに2,3週間もかからないのではないだろうか。
だとすれば、最初の保証金(?)30億(しかも大半が数年で返還されることになったらしい) +選手年俸20億くらい?+年間諸経費−テレビ放映権料やチケットや関連グッズ収入 で消費者向けの定常的なCM媒体として機能するプロ野球が手に入るとなれば、 知名度が欲しい新興企業にとって決しておかしな選択肢ではない。
さてところで、なんだかんだで仙台の件は結局楽天に落ち着いてしまうのだろう、 ということはみな薄々感づいているのではないだろうか。
「100億稼ぐなんとか」という本で「女は金についてくる」と やや紙一重すぎることを書いて話題になったり、鼻持ちならない奴と叩かれたり、 「老害=ナベツネ」と誰もが思っている(笑)けど口に出さないことを堂々と口に出し(ているらしい)、 しかもそれらの行動はライブドアの知名度アップのためのマーケティングの一環としての 意味もあると感じさせるライブドア(の堀江社長)と、 トヨタの会長とかANAの社長とかそうそうたるおエラ方を諮問委員会とかいうものにすえてお伺いをたてつつ静かに前進する楽天。
プロ野球機構の石頭のおエラ方のお気にめすのがどちらなのかは明白だ。 なんかやな感じだがそれが現実である。 筆者としては6:4くらいでライブドアがんばれなのだが・・・。
では楽天は勝者なのだろうか? そうでもない。 楽天はJリーグのヴィッセル神戸に出資したものの数億かけて獲得したイルハンは故障で役立たず、 といった苦い経験をすでに味わっている。野球でも似たようなことは起こる。 「ああ(球団なんて)やるんじゃなかった」「やらなくてよかった」というケースだってありうるし、 「やってよかった」「やればよかった」もありうる。どっちに転ぶかは誰にもわからない。 ビジネスとしての勝負は果てしなく長い。
「インターネット?あれは学術目的のシロモノだよ。 28.8Kbps以上のモデムを持っている人なんてまだ一握りだ。 ネット上でビジネスやろうなんて無茶だよアハハ」 なんて言われていた頃からまだ10年たっていない。 それがプロ野球の球団をやるやらないで騒ぎになるところまで来たのだ。 それだけでもたいしたもんだというのはちょっと的外れだろうか。
see also:
ライブドアがアダルト?楽天もやってるよ
(2004/10)

コメント
「企業名を一般の人に知らしめる」という意味では、今回の一連の報道は特にライブドアにとっては広告費換算で数十億円に相当するものだったと思います。特にNHKのニュースで取り上げるからその効果は計り知れません。かく言う私も楽天は知っていましたが、ライブドアは知りませんでした。ちなみに、ここ数週間ライブドア・ブログのユーザーが急増しているそうです。
Posted by Satoshi at 2004年9月29日
細かいことなのですが、この騒ぎ以来、ライブドアの管理する一部のコンテンツ(したらば掲示板など)が異常に重く、メンテナンスも多いことが気になります。知名度を広げた直後にそういう管理をしていると逆効果だと思うのですが、管理なんて適当でも、無料であれば利用者はついてくるものなのでしょうか。僕が利用させてもらっているドリコムブログも、まともに動作しないことが多いので気になります。
Posted by Seak at 2004年10月 2日
ライブドアのサービスが最近重いという話ですが、
楽天も昔は(いまでも?)よくサービス停止して
店舗運営者からブーイングなんてのはめずらしく
なかったですし、ヤフーオークションなんかも
重くてブーイングされていた時期がありました。
つまり、いまのライブドアの重さは誰もが通る道です結局。
Posted by watanabe at 2004年10月 4日
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