「アマゾンドットコムの光と影」を読んだ

こんな本を読んだ。

アマゾンドットコムの光と影
東京湾岸にあるアマゾンの物流センターに著者自らがアルバイトとして勤務した潜入ルポと、種々の資料からアマゾンの経営状況などについて記されている。

感想をてきとうに箇条書きにしてみると・・・。

  • バイト君がまったく頭脳を使わないで済むよう、物流過程の徹底した流れ作業化、システム化によって、書籍のような薄利な商品の通販でもなんとか利益が出るようになっている。
  • 逆に言うと、どんな人間でもできる仕事であるため、まともな生活設計は立てられないほど時給は非常に安く、従業員の間の連帯感も仕事に対する責任感や充実感が本当にまったく無い。希望格差社会の典型。
  • そういえば、時を同じくしてUFJ総研が中高年フリーターの増大というレポートを出して警笛を出していたっけ。
  • どこをどう取材してもアマゾンの日本法人の経営状況はベールに包まれているため、推測の域を出ないが、年間売り上げは書籍だけで200億、それ以外を含めれば500億は超えているらしい。最後のほうにbk1の社長とのインタビューにおいてそのあたりの話がされていて面白い。
  • アマゾンと、ブックオフ(あの古本屋)との関係が??
こんな感じ。

ついでにこんな本も読んだ。

アマゾンの秘密──世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか
アマゾンでは社員と会社の間の守秘義務契約が非常に厳しく、それが、アマゾンの内情に関する情報の不足につながっているわけだが、この本の著者は、アマゾンの日本法人の立ち上げ段階から関わっていたにもかかわらず外部コンサルタント的な立場であって社員ではなかったため、こんな本を書けたらしい。

それほど詳しい内情が書かれているわけではまったく無いが、いくつか興味深い内容もあった。

2000年の立ち上げ当初から、アマゾンのサイト内のコンテンツは全てXML化されていたらしい。米国でさえ当時まだXML関連のツールは少なかったはずだ。日本でも最近になってようやくブログツールの普及のついでにRSSを中心とするXMLフォーマットというものの認識が広まり、HTMLからXMLへの移行がゆるやかにじわじわ進んでいる段階というのに。アマゾンの先見性がうかがえる。

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