ひとつに依存する危険性
トレンドマイクロのウィルス対策ソフトで、パターン定義ファイルにバグが混入し、 定義ファイルを更新するとそのPCが事実上停止してしまうという 事件があったのはご存知のとおり。
トレンド問題が残した教訓──単一ソフトに依存する危険性 (【緊急連載 今本当に必要なセキュリティ対策】IT Pro 2005.6)
何事も「ひとつに依存する」のは危険だという話はいつの世もどこの世界も同じで、 銀行が基幹システムを東京と大阪に分散配置しているのもそうだし、 株式投資もひとつの銘柄ではなく複数の銘柄を買ったりあるいは投資信託やMMFや国債も混ぜてみたりするのもそうだし、 日本相撲協会が力士を飛行機で移動させるときに必ず2便以上に分散させて乗せるのもそうだし、企業の顧客は1社よりも2社以上のほうがいいということもそうだ。(1社しかない顧客が倒産したら自分も倒産してしまいかねない)
しかし、市場原理というものがそれを許さないケースもある。
アップル、IBMを見限る--Macにインテル製プロセッサを採用へ(CNET Japan 2005/6)MacではIBMとモトローラが共同開発したPowerPCというCPUを長年使っていた。 CPUの世界では他にもDEC社のアルファという結構性能のいいものもあったがいつの間にか消えてしまった。AMDがいるじゃないかと言うが、基本はインテルの互換製品なのでオリジナル性は無い。
Sun MicrosystemsがSPARCという独自CPUでがんばっているが、PCではなくサーバ向けだし、サーバー業界の競争も熾烈なので生き残れるかどうか。 OSもSolarisだけでなくLinuxにも注力しており、LinuxならばCPUがSPARCでなきゃならない理由が薄い気がする。
とにかくこれで、家庭用のPCも業務用のサーバーも、ほとんどすべてインテル製のCPUになってしまった。これは恐ろしいことだ。過去には実際こんなこともあったのだから。(他にも結構ある)
PentiumとMMX PentiumにPCを停止させるバグが見つかる(ASCII24 1997/11)もしもインテルのCPUに致命的なバグでもあったら? トレンドマイクロのケースの比ではない騒ぎが・・・。

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