警察庁の指示がスパイウェア感染を招き金融被害をもたらしている可能性 − 後悔しないためのWebデザイン
産業技術総合研究所の高木氏のブログより。
警察庁の指示がスパイウェア感染を招き金融被害をもたらしている可能性 (高木浩光@自宅の日記 2005/7)激しく同意。
日立が出しているZoomsightとかいう読み上げソフト?の解説ページによると、
警察庁では、高齢者の方および障害者の方が警察庁ホームページで提供される情報に問題なくアクセスし利用できるようにするための取組みを行っています。 その取組みの一環として、音声読み上げ等の機能を警察庁ホームページで提供開始いたしました。・・・・。もうなんと言ったらいいのかわからない。誰も何もおかしいと思わないのだろうか。
ちょっと無理を承知でたとえ話にしてみよう。
あるレストランでは、障害者にも利用してもらおうと、玄関前の階段の横にスロープをつけることにした。工事を請け負う建設会社はこう言った。「便利な車イスがあるんですよ!その特別製の車イスしか通れない専用のスロープにしましょうね!専用車イスはレストランさんがお客さんに配ってあげてください。」
ここで「うんよろしく」と言ってしまったのがいまの警察庁の状態なのである。
普通にものを考えることができる社会人は「アホか。手すりでもつけてあとは広めに作っておくだけでよろしい」と言うだろう。 そういうごく普通の考えのもとにWebサイトをデザインすると例えば最近リニューアルされた例で言えば 気象庁のトップページのようなデザインとなる。弱視を含む視覚障害者向けのソフトウェア=特注の車イスではなく普通の車イス=は、こうしたシンプルなWebページであればあるほど効果と利便性を発揮するようになる。 気象庁のWebサイトをデザインした制作会社がこういう効果を提案してこのシンプルなデザインが採用されたのか、それとも気象庁の役人の側からそういう注文をつけたのか定かではないが、まあ前者だろうというのは想像に難くない。
警察庁だけでなく、あらゆるWebサイトの役割は、自身の持つ情報を正確かつ見やすく整理して掲載すること=どんな車椅子が来てもたいてい通れるようにしておくこと=であって、特殊な車イスを提供することではない。それはラーメン屋がドンブリを手作りしているようなものだ。 警察庁の例では不要なソフトを大枚はたいて買った無駄だけでなく、 高木氏の指摘のとおり、市民のコンピュータのセキュリティ性を低く誘導するという副作用までつけてしまった。

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