BMWドイツ本社のサイトがgoogleから消された

SEOテーマの他のブログサイト等で既報ですが、筆者も調査してみたので改めてまとめた。日本時間2006年2月5日現在、BMWドイツ本国のサイトはgoogleのインデクスに存在しない。 (※追記:日本時間2月8日現在で46000件ほどヒット。つまりもとに戻ってる。BMWがGoogleに「もうしませんから戻して」と泣きついたという見方が妥当かと)

念のため同社のほかのサイトも調べておこう。いずれも2006年2月6日現在。

サイト名 ドメイン Googleでのsite:検索結果の数
BMWドイツ本国 bmw.de 該当無し
BMWインターナショナル bmw.com 1360件
BMW日本 bmw.co.jp 15200件
BMWアメリカ bmwusa.com 871件
BMWフランス bmw.fr 18500件
BMW韓国 bmw.co.kr 377件
BMWオーストラリア bmw.com.au 32800件

これはGoogleの不具合なんかではない。

Googleの技術者、カッツ氏はブログで次のように公言している。

Remember my previous post noting that Google would be paying more attention to webspam in other countries and languages this year? This week our webspam team continued ramping up our anti-spam efforts by removing bmw.de from our index, and ricoh.de will be removed soon for similar reasons.
(訳) 「今年は、(英語以外の)他の国や言語におけるWebスパムに対し、Googleはより多くの注意を払うことになる」という少し前の記事を思い出してほしい。 今週、われわれのWebスパム対策チームは、アンチスパムの取り組みの手始めとして、bmw.deを我々のインデクスから削除した。ricoh.deも同様の理由でまもなく削除する。

(途中、bmw.deサイトがJavascriptを使ってGoogleのロボットをだましている画像が2枚)

That’s a violation of our webmaster quality guidelines, specifically the principle of “Don’t deceive your users or present different content to search engines than you display to users.”
これは、「ユーザーをだましてはいけない。また、ユーザーに見せるものとは違うコンテンツをサーチエンジンに見せてはいけない」という、我々のWebマスター品質ガイドラインに明確に違反している。

Ramping up on international webspam (webスパム対策の国際的取組みの立ち上げ) (Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO 2006/2)より、一部を抜粋&翻訳。
ちなみに、2005年10月のインタビュー記事によると、 カッツ氏のGoogleでの立場は 「lead senior engineer, webmaster relations, quality control specialist」(主席シニアエンジニア、Webマスター関連、品質管理スペシャリスト)である。

上の引用でbmw.deがやっていたという「Javascriptリダイレクティング」とは、検索エンジンがJavaScriptを理解できないことを逆手に取った手法である。つまり、

<html>
<script language="javascript">
  location="http://一般ユーザー向けのコンテンツがあるURL/"
</script>
検索エンジン向けにキーワードやリンクをちりばめたようなテキスト
</html>
こう書くことによって、一般ユーザーが使うブラウザはユーザーをそれようのコンテンツに誘導(リダイレクト)し、一方で検索エンジンはJavaScriptを理解しないのでその下のテキストをコンテンツであると勘違いして読み続ける。

こういった「検索エンジンだまし」のことを、ドアウェイページとかクローキングとか言うらしい(正確な定義は知らないけど)。 どことは言わないが、日本の有名企業のサイトでもこれをやっている例はある。 いずれにせよ、こうした行為は、後で後悔することになる。

see also:
ウェブマスターのための Google 情報
検索エンジンスパムのGoogleへの通報フォーム
独BMWのサイト、Googleインデックスから削除される(SEM R 2006/2)
Google、「スパムは厳しく対処」の姿勢を見せる(CNET Japan Blog - 渡辺隆広のサーチエンジン情報館 2006/2)
サイバーエージェント、Googleの逆鱗に触れてインデックスより削除

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コメント

はじめまして。
kimuraといいます。

参考になる記事をありがとうございます。
JavaScriptなどは手軽で便利な技術ですから、悪用するのも簡単なんですね。
なんでもルールを守ってやりたいものです。

へえ!グーグルって実行力あるメディアってことなんですね!
でもひとつ心配が・・・その実行力をささえてる背景には検索サイト(ここではグーグル)の影響力が最大要因だと思うんですけど、それが妙に権力化しない様に今後注目して運用さなければいけないですね。
そう考えると影響力とか支配力ってものに関して、ネットを使うユーザーの感覚も健全でないといけないと思わせる記事でした。(←ちょっと優等生的なコメントか。でも本音です)
でも記事によればBMWも、そこんとここういう目に合ってみなければわからなかったみたいですけどね。

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