専用レンタルサーバーのススメ

たしかに、最近の共用レンタルサーバサービスは一昔前の「perlによるCGIなら使えます」程度のサービスしかなかったころに比べればとてつもなく高機能になった。 perl使えます、CPANモジュールはこれだけ用意してます、PHP使えます、telnet/sshでシェル使えます、cron使えます、MySQLのアカウントも1個つけます、sendmailたたけます、メールアドレスは500個まで設定できます.....etcetc

しかし、世の中の有名なWebサイトは、そのサイト専用のサーバを使い、Web、AP、DB、DNS、メール、ソースコード/コンテンツ管理、セキュリティ監視等を縦横無尽に組み合わせたものばかりだ。さらにそれらが組み合わさって起こる性能問題への対処も含めると、共用サーバを使っているだけでは絶対に学べないことや、そういうやり方もある、という発想にすらたどり着けないことがある。

筆者が直接/間接に知っている範囲での話だが、この業界の優秀な技術者は、自らの趣味、研究や勉強道具代わりとして、専用レンタルサーバーを借りている(た)ケースが少なくない。 一方で多くの技術者(の卵)は、共用レンタルサーバサービスの高機能化、低価格化を各社が競っているのを追うばかりで、「レンタルサーバを乗りかえようかな」といっても専用サーバを借りるという選択肢にはまったく考えが至らない人が少なくない。

昨年の秋に株式上場を果たしたレンタルサーバ業界の老舗、さくらインターネットの専用レンタルサーバは月額6800円だ。 6万円じゃない。その額は、半分も読まないような高価な技術書を買ったり上達の見えない英会話教室に通ったりなけなしの5万円を大して儲かりもしない株式投資にあてるのと比べてどちらが有意義だろう?

専用レンタルサーバなんて借りなくても、自宅のADSL環境でお古のパソコンにlinux入れてルーターの設定をいじってダイナミックDNSサービスも契約して、いわゆる自宅サーバーってやつで間に合ってるよ、という人も多いだろう。しかし、PCの稼動音が意外とうるさいとか、ブレーカーが飛んだときの対処が面倒だとかハードディスクがクラッシュして面倒なのでそれっきりとかいう状態の人も少なくないだろう。(※たいていの専用レンタルサーバはHDDのクラッシュは無償交換してくれる。日々のバックアップは自分で取る必要はあるが)

簡単に考えてほしくない面もある。セキュリティだ。 自分専用のサーバでroot権を持つ以上、脆弱性への対処や侵入者の検知も自分の責任でやらなければならない。怠ると、そこが踏み台にされて加害者に手を貸すも同然になる。世界中から毎日のように繰り返されるsshサーバへのパスワード総当り攻撃の痕跡をログで見ては、推測されやすいパスワードを使ってはいけないということを身をもって知ることになるだろう。ただそれによってセキュリティ意識を高められるといういい面もある。

あくまでも静的コンテンツ主体で、Webアプリなんてお問合せフォーム程度のものしかいらないよ、というのなら安い共用サーバーで十分だ。MovableTypeさえ使えればいいという場合もしかり。

しかし、本格的なWebサイト、Webアプリをつくりたい、あるいはそれを本気で学びたいと思うならば、root権のある専用レンタルサーバーを選択肢に入れて考えてみてはいかが?

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コメント

現在、専用サーバーを借りるか、自宅サーバーを利用するかで悩んでおり、非常に参考になりました。

専用サーバーや自宅サーバーは値段が高いので、今まで利用に踏み切れませんでしたが、「本気で学びたいと思うならば」の一言が心に響きました。

専用サーバーや自宅サーバーを利用するかはこれから決めて生きたいと思いますが、少なくとも専用サーバーか自宅サーバーを利用しようと思います。

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