ケータイのブラウザの進化が先か?Web屋の尽力が先か?
今日はまとまってない話なのでそのつもりで聞き流していただきたく。
mixiがここまで延びた理由のひとつが、早くから携帯電話対応していたことにあることは誰の目にも明らかだろう。「最近もうケータイからしかmixi使ってないんだよねー」という人は、mixi 300万のユーザーのうちの過半数とまではいかなくともそれに近い割合になっている気がする。
こうした状況から考えても、こと日本での消費者向けのWebサイト開発となると、携帯電話対応はもう必須と認めざるを得ない。(サイトの性質にもよるのではとか言う話はとりあえずおいといて)
しかしながら、WebサイトをつくるWeb屋(=Webシステム屋、Webデザイン屋)の立場から言うと、頭が痛いの一言である。
なにしろWebサイトの携帯電話対応は面倒な作業だ。初めから携帯向けサイトオンリーで設計、構築されているならいざしらず、既に運用状態にあるPC用のサイトの携帯電話対応版をつくるということは、設計、構築(テスト)、運用という全ての面においてもう一度やりなおすこととほぼ同義だ。
PC用のサイトでさえ、OSとブラウザとバージョンの組み合わせ次第で発生してしまうヘンテコな問題に対処しなければならない。IE6のCSSレンダリング機能のバグは数年もほったらかしだし、JavaScriptの挙動の違いに悩まされることもしばしばだ。 そこへもってきてケータイも対応せよときたら、3キャリア対応という大きな問題が待ち構えているのはもちろんのこと、数多くの機種の微妙な違いにもいちいち対応していかなければならない。
話がそれるが、某携帯キャリアのある機種のブラウザが、formのselectボックスにおいて、 <option value="1">男性</option> という選択肢において最終的に「1」ではなく「男性」という値をPOSTしてしまうということを知ったときにそのケータイを全力で叩き壊したくなった覚えがある。
話を戻そう。まあ、3キャリア対応しなければならないとは言ってもドコモが提唱するC-HTMLで書いてしまえば実はドコモ以外のキャリアでも読めちゃうからそれでいいんじゃない?という話もある。
たしかに、静的コンテンツが主体のサイトならC-HTMLで書き直すだけでなんとかなる可能性が高いのでそれほどの苦労でもない。しかし、会員認証機能だとかショッピングカート的な機能がある場合には携帯電話対応はほんと面倒だ。セッション管理の方法ひとつとってもPCとは違う方法を考えなければならない。セキュリティ耐性もからめると複雑な問題をはらむ。
もちろん、PC向けのコンテンツをケータイ向けに変換できる製品などもあるが、複雑な機能にまで全て対処できるとは思えない。また、それを買ってでもやるほどの価値が携帯サイトにあるのかという問題もある。 あるPC向けサイトが広告出稿で利潤を得ているとして、では携帯サイトに対する広告出稿料はPCのそれと比べてどうなんだろう?携帯端末向けサイトを構築するコストに見合うだけのインカムがケータイサイトにみこめるだろうか?判断のしどころだ。
そうこうしている間に携帯電話はどんどん進化し、PC用のブラウザと同等の機能を持つブラウザ=いわゆるフルブラウザ=が登場した。
携帯フルブラウザ3種を比較する(ITmediaモバイル 2005.3)もしも、多くの携帯電話のブラウザがこうしたフルブラウザになれば、Webサイト開発側の悩みの多くが解決される。パケット定額制の浸透も後押ししてくれるだろう。
フルブラウザ(Wikipedia)
携帯電話のブラウザのフルブラウザ化を待つのが先か、3キャリア対応設計をコツコツ地道にやるのが先か。現状では地道な手段のほうをとらざるを得ないとは思うが、状況が変わるのにそれほど時間のかからないこの業界のことだ。悩みどころでもある。
see also:
Japan.internet.com デイリーリサーチ - フルブラウザ利用者は約16%、その6割がプリセットのフルブラウザ(2006/5)

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