有料メールマガジンとRSSフィードのジレンマな関係

気がついたら、インターネットウォッチ自前でのRSS配信を始めているではないか。 驚くようなことかあ?と言われるだろうが、ちょっと理由がある。

インターネットウォッチは有料のメールマガジンである。平日は毎日発行で、購読料は1ヶ月あたりにすると300円くらい。創刊は1996年であり、この世界では超のつく老舗である。ちなみに、メールマガジンに挟み込む「76字x5行」というテキスト広告のフォーマットの基本形を最初に確立したのがこのメールマガジンと言われている。

1996年といえば、まだほとんどのネットユーザーが従量課金されるダイヤルアップ環境を使っており、回線接続-メール取り込み-回線切断-メールをゆっくり読む、というフローを取らざるを得なかった時代だ。携帯メールすらない。電子メールという媒体が非常に重宝されていた時期だからこそ、有料のメールマガジンという新たなビジネスが生まれた。

しかし、次第に高速、常時接続当たり前の時代に移るにつれ、テキストのメールよりも表現力豊かなWebサイトを時間や料金を気にすることなく眺めるというスタイルが当たり前になり、さらにブログの普及とRSSリーダーの登場にトドメを刺される形で、多くの有料メールマガジンが姿を消していった。

Internet Watchを発行するインプレス社は、ケータイwatch、ブロードバンドwatch、PCwatchなどのサイトも運営しており、比較的早い時期からRSSの配信をしていたのだが、インターネットウォッチだけは、そのWebサイトではRSSの配信はしていなかった。インターネットウォッチが有料のメールマガジンをベースとしているがゆえのジレンマだったのだろう。RSS配信はメールマガジンの存在価値を薄めてしまいかねない。

しかし時代の流れに逆らえなかったのか、先述のようにとうとうRSS配信をはじめた。ただし見出しとURLだけだ。description(概要)が無い。メールマガジンを有料で読んでいただいている読者へのせめてもの配慮ということだろう。

ちなみに筆者はというと、インターネットウォッチの購読契約をとうとう打ち切ってしまった。「購読契約を自動更新しようとしたらクレジットカードが有効期限切れでしたので云々」という通知が来ていたのだが、あえてほったらかした。RSSリーダーやソーシャルブックマークサイトが集めてくれる種々の情報でもう十分だったからだ。 もちろん、インターネットウォッチのRSSも、つい先ほど、RSSリーダーに入れた。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.ywcafe.net/mt/mt-tb.cgi/578

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)


画像の中に見える文字を入力してください。