楽天市場の課金額は一般的な企業のIT投資額よりちょい低いくらいだと思う

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楽天店舗、減少惨状…課金増に悲鳴、続々退店 (zakzak 2006/6)
第一印象としては、ホリエモンがドジ踏んで村上ファンドが巻きぞえくらって日銀総裁が叩かれ「儲けることは悪である」というちょっとおかしな世の雰囲気にあわせて書かれた記事という感じ。

なお、先に断っておくが筆者は楽天の肩を持ちたいわけではなくあくまでこれは客観的な雑感である。

記事によると楽天市場での売り上げの4%がシステム利用料として徴収されるそうだ。楽天市場のシステム利用料は実際はもうちょっと複雑なのだがその説明は省くが、だいたいそういう額だとして。では、売上の4%という金額は世の中のほかの世界から見てどの程度のものなのだろう?

今回の調査では、企業のIT予算額が売上高に占める比率も調査された(有効回答は354件)。こ2001年の調査開始以来2003年までの3年間は 1.3%、1.5%、1.9%と上昇し、2004年に初めて2.1%と2%台に達した。2005年度は、この勢いがさらに加速し、前年比0.7ポイント増の2.8%となった。

 企業の売上高別で見ると、IT予算比率の高さは売上規模と反比例する傾向にあり、5000億円以上の企業の平均は最低の1.3%、10億円未満の企業が最高の5.2%となっている。
IT投資動向調査2006--低成長にとどまったがIT投資比率は2.8%へ、ITR調べ(ZDNet Japan 2005/12)
ということで、楽天市場の店のほとんどが年間売り上げ10億に満たないだろうと考えると、楽天市場をやめて自前のシステムでやったとしても、その予算は売上高の4%とか5%とかとにかく似たような金額がかかってしまうのである。店が小規模になればなるほど反比例でシステム予算比率が大きくなってしまう。

「買い物カゴ機能だけならそのへんのレンタルCGIで安くできるじゃん」といった声も聞かれるが、そんな機能だけで商売できるほどネットショップは甘くない。アクセス解析やらメルマガやら受注処理やら在庫管理やらいろいろな機能が必要だ。自前で構築したりできあいのシステムを組み合わせたりしてもかなりの手間と金がかかることは間違いない。 また、zakzakの記事ではシステム利用料だけでなくバナーやら懸賞やらといった広告にも費用がかかるという嘆きが書かれていたが、楽天を辞めて自前のシステムでやったとしても同じ商売である限り広告予算が必要なくなるはずは無い。

店主が従業員に給料を渡すときに「2割は貯金しろよ」というと「それは難しいですね」と従業員が答えるが、「この8割で生活してごらん」というと「やってみます」と答えるという寸劇をどっかのテレビCMでやっていた。それと同じだ。言い方次第、見方次第。少なくとも、近視眼的なものの見方をして損をするのは自分なのである。

see also:
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