ホットペッパーAPIの仕様が微妙におしい件

最近公開されたホットペッパー.jp(hotpepper.jp)Webサービスについて、すでに似たようなことをリクルート(の関連会社)の中の人が言っているが

位置から引けないのは今後に期待。

唯一つ残念なのが、じゃらんや食べログのように、位置(緯度・経度)や駅名から検索できないこと。多分いろんな事情があるんでしょうけど、57万件のグルメ情報とあわせて今後に期待ですね!
ホットペッパーWEBサービス、リリース|blog|たたみラボ
かなり同意。

いまのホットペッパーAPIには、取得できる情報には位置情報(緯度、経度)が含まれておらず、また逆に位置情報で検索する機能もない。 正確な位置情報(緯度/経度)のデータがないと、Google Maps API とかYahoo地図情報Webサービスなんかとの連携が非常にやりづらいのだ。

正確な座標データがなくとも、住所は当然あるので、最近はじまったジオコーディング(住所の情報から緯度経度を割り出す)技術を使えばやってやれないこともないのだが、これがまた微妙なのだ。 たとえばホットペッパーAPIのリファレンスに例として載っている「東京都中央区銀座1-15-7 マック銀座ビル1F」という住所を、 ここで紹介されていたこのページでジオコーディング検索すると、

  • 「東京都中央区銀座1-15-7 マック銀座ビル1F」で検索→うまくひっかからない
  • 「東京都中央区銀座1-15-7」で検索→ひっかかるんだけど場所が少なくとも100メートルくらいずれている
というように、ビル名と階数まで明確なのがかえってアダになってしまったり、そもそも精度がよくなかったりする。 「この居酒屋の場所はこちら!」とか言って地図上に示したマークが実は100メートルほどずれてました、というのでは、車移動が基本の郊外ならともかく都心の繁華街ではかなり致命的じゃないだろうか。(精度求めすぎ?)

「なんとかAPI」が話題になるたびにバカの一つ覚えみたいに地図と組み合わせることばかり考えてないで、他の使い方を考えればいいじゃないかという話もある。 しかし、ほかの見せ方を考えるにしても、うまいのが思いつかない。 一覧でだーっと表示するだけというのでは通常の冊子のホットペッパーとの違いが出しにくい。 強いて言えば街しらべみたいな見せ方がいいのだろうか。

そもそも、ホットペッパーに載っているような種類の店に行こうと考えるユーザーの心理としては、 おいしい店とか雰囲気のいい店を知りたいというのが顕在化された欲求だが、実は特定の地点から徒歩or車で10分以内とかそういう「場所前提」で行ける店を知りたいという意外と強い潜在的な欲求があるんじゃないだろうか? 店の情報をパっと見せられたとき、「おっ?なんだそう遠くないじゃん」と思えてこそ「いっぺんいってみるか」と思えるのである。 逆にホットペッパーに広告を出す飲食店の人も、店の近くまで来ているのに店を知らない/来るきっかけをつかめないお客を呼びたいのだ。そうすれば駅前で声を張り上げてチラシを配る手間が省けるし。

そう考えると、実用的な精度での位置情報というものは、この手のサービスに必須のものなのではないだろうか。57万件もデータがあるのなら、なおさらだ。

追記。

もちろんAPIを提供する会社は使いやすいインタフェースのAPIを提供すべきです。そうしなければマッシュアップサイトの質が低下してしまうばかりか、いずれ人々の頭から忘れ去られ、APIを提供する意味がなくなってしまいます。

しかし、微妙な仕様が提供された場合でもなんとか解決策を模索するのがプログラミングの面白さではないでしょうか。
[F] APIが微妙なときでもなんとかする - F.Ko-Jiの「一秒後は未来」
お見事。完敗です・・・。

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