ブラウザのシェア
以下は、2006年11月(月間)での、とあるサイト(このブログじゃない)でのGoogleAnalyticsによるブラウザ統計である。許可をいただいたので掲載。
筆者の今後のつきあいもあるので「とあるサイト」以上のことは言えないが、日本語のサイトであり、「IT系の情報あるいは商品」に関するサイトではまったく無いことは付け加えておく。デルコンピュータみたいに肝心なところで「IEにしか対応してません」なんてこともなく、また、サイト管理者等のアクセスまでカウントされないようにIPアドレスその他でのフィルタリング設定はちゃんとされている。
ちなみにブラウザではなくプラットフォーム(OS)で見ると、97%がWindowsでMacは3%以下である。
「IEが9割超っていうのはもう古い話で、最近はFirefoxとその他をあわせて2割くらいはあるはずだ」とかいうまことしやかな話がここ1年ほどの間にちらほら散見される気がする。上の例にもあるとおり、残念ながらそれはほぼ間違いと言える。少なくとも日本国内では。
IT/Web業界の人にも二種類ある。一般ピープル向けのWebサイトの運営に実際にかかわっていて上のような本当にナマのデータを目にする機会がある人と、純粋にWebデザインやエンジニアリングだけをやっている人である。「Firefoxのシェアはもっとある!」という人はたいてい後者である。
ただ、「Webサイトの運営に実際かかわってる人」にもいろいろあって、例えば「日経IT Pro」の中の人は「Firefox?そうねえ、少なくとも1割は超えてるかな」とか言うかもしれない。そりゃそうだ。ITのプロ向けのサイトなんだもの。(笑)
特定のWebサイトのアクセス解析で得られるブラウザのシェアの数値は、そのWebサイトがどういう人向けであるかによって違ってしまう。特にIT/Web業界情報サイトだとかなり偏る。実際、このブログでのブラウザのシェアはIE7割、Firefox2割超である。
また、webalizerとかanalogとかそういうソフトの出す数値を何も考えずに信じてしまうのも危険だ。User-Agent情報にMSIE6.0と示して堂々とアクセスしてくるけど実は人間じゃなくてえたいの知れないクローラー(ロボット)だったりすることはまったく珍しくない。その点、GoogleAnalyticsのようなJavaScriptでビーコンを埋め込むタイプだと、ほとんどのロボットはJavaScriptまで理解しないのでアクセス統計から自然と除外される。ただしこの方式もまた、携帯電話のブラウザはJavaScript未対応がほとんどだったりしてうまく観測できないなどの弊害があるようだ。 ブラウザのシェアを観測したり資料を読んだりする際にはこうした点に注意したほうがいい。
ブラウザのシェアに関する資料はいっぱいありそうでいて実は意外と少ない。検索して見つかるのは古い資料だったり海外のデータだったりすることがほとんどだ。海外の調査会社による統計は日本国内ではあてはまらないケースが多い。
一番いいのはネットレイティングス社あたりにありそうな資料だが、有償だし。 Yahoo!Japanか楽天あたりが自社サイトでのデータをちょっとだけでも公開してくれればそれも信憑性が高いだろう。 今後のWeb業界の発展のためと思って少しは情報を出していただけないでしょうか?>各社様。
