日本におけるネット送金サービス普及のシナリオ-「決済」より「送金」という単語が適切であり重要

世の中カネだ。

と言ってしまうと語弊がなくもないので言い換えよう。 ネット上で何やるにしても、最終的には「飯が食えてこそナンボ」である。

いくらすごいコード書いてもいくらすごいネットサービスを立ち上げてもいくら面白いブログ書いても、その活動をもって真に飯が食えないのであれば所詮はアマチュアの趣味である。あるいは名を売るための名刺にすぎない。 名刺なら名刺、趣味なら趣味でもかまわないが、もしも本気なのなら、飯が食えるようになってこそ初めてビジネスとして/人間として/社会全体として、一歩前進と言えるんじゃなかろうか。

そんなあなたにAdsense広告?

悪くはない。 できれば、広告屋にサヤ抜かれまくりなだけで誰もあまり得しなさそうな手法にいつまでも頼りたくはないが、今はしかたがない。夏目漱石や福沢諭吉ではなくを物理的に離れた場所にいる人間どうしでやりとりするのにベストな直接的手段がいまのところ存在しないので、広告収入のようなまわりくどい間接的手段に頼らざるを得ないのだ。

銅とニッケルの小さな円盤に100円の価値がある理由は、「次の誰かがそれを100円として受け取ってくれるから」だ。だがしかし、今のネットには「次の誰かに100円という価値を手軽に送る/受け取ってもらう手段」が圧倒的に欠けている。そう、問題は決済手段にあり、決済というよりは「送金」にある。 ディズニーランドのポップコーンショップのお姉さんと子供の間ですら可能な送金手段が、道ばたのミュージシャンのギターケースなみに誰でも可能な共通な送金手段が、ネットにはいまだに、無い。

飯が食えるレベルを目指すのなら、100円、200円のビジネスをバカにしてはいけない。
・セブンイレブンの客単価は600円程度でしかない。
・1本35円のヤクルトを毎日ちまちまとおばさんが届けて歩くビジネスはいまだに健在である。
・誰かがいまクリックしたAdsense広告の単価はヤクルトのそれに近いか、あるいは10円以下だ。
いま上に三つあげたサービスの胴元はすべて上場企業である。

そうこう言っている間にも、先日書いたとおり日本でのネット決済サービス(送金)の環境が少しずつ前進しつつある。 そこで、ネット決済(送金)サービスとその周辺に関する将来について、占ってみたい。

結論から先に言うと、個人および小規模なビジネス領域ではPayPal(ペイパル)が飛躍的に...とはいかないまでも意外と広く浸透し、その他の新手の決済サービスがそれぞれ特定の領域でそこそこがんばっていて、あとは昔ながらの銀行振り込み、というのが3,4年後の日本におけるネット決済の状況だろう。 つまらない結論ですまない。 だが、いま現在の既存プレーヤーの状況からしてこの推測はそうはずしてはいないと思う。予想外の彗星でも現れれば話は変わってくるが、その兆候はない。

まずはあらためて、「PayPal」とは何ぞや?という話からはじめようか。

と思ったけど疲れたので寝る。この記事のタイトルと中盤と結びがまったく噛み合ってないのは気のせいではないですごめんなさい。

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