この春から上京する人のためのネット回線選び

この春から上京される社会人の方、就職おめでとう。学生さん、入学おめでとう。 センター試験前だというのにこんな話は気が早すぎだというのはわかっているし、 そもそもネット回線にそこまで詳しいわけでもないのだが、茶飲み話ついでに相談されたので。

まず固定電話だが、いらねーよそんなの。と強調するまでもないとは思うが念のためですはい。ケータイ全盛の近代において固定電話などという骨董品を置くスペースは東京の狭いアパートでは無駄以外の何者でもない。何らかの事情でどうしてもFAXが必要だとかいうんならともかく。(FAXですらPCで代替できることもある) とにかくドコモでもauでもソフバンでもなんでもよいから今持ってるケータイをそのまま東京に持ってくるだけだ。ケータイは長く使うのが結局は一番おトクだから。家族割りしときつつ支払い口座は別にしてちゃんと自分で払うとか、最近はそういうシステムもあるし。

で、主にPCのためのネット回線なんだが、いまだに2MのADSLとか下手するとISDN回線しかないような田舎(失礼)と比べると、首都圏はネット回線の選び方が山ほどあります。上手に選んで貴重なお金と時間と部屋のスペースとを無駄にしないようにしましょう。

意外とありがちなパターンが、アパートに初めから地域ケーブルテレビ会社の回線が引かれていて、家賃に数千円プラスするだけでネットはもちろん固定電話もケーブルテレビも楽しめますよ、という不動産屋の誘導にのっかってしまうパターン。それでぼられるわけじゃないけれど、そういうテレビってつまらん番組ばかりだったりする。最新の映画が見られるwowowとかは別料金だ(笑)。ほとんどの若者にとってはテレビなんざ地上波だけで十分であり、あとは好きな映画をツタヤで借りて帰りのスーパーで食材も買って友達呼んで鍋つつきながら見るほうが楽しいよ。 つまり、使わない固定電話と見ないケーブルテレビとが抱き合わせでついてくるネット回線だ、ということを踏まえて値段をよく吟味しよう。 (注:地形と電波状況のからみでテレビ見るのにケーブル契約が必須という地域もたまにあるが首都圏では珍しい)

さて、あくまでネット回線しか要らないとはいえ、NTTやKDDIはちゃんとそういうプランも用意している。「光回線でネットのみ」とかそういうやつ。でもね、 「回線とプロバイダの料金は別ですがそれぞれいくらといくらで、合計していくらです」 的な案内をされても、「は?プロバイダって何ですか?」っていう人、多いんじゃないでしょうか。 回線はNTTコミュニケーションズですがプロバイダはOCNはもちろんniftyもso-netも選べます、って言われても、普通の人はチンプンカンプンなわけです。いやまじで。

で、結局、適当に選んだ回線とプロバイダで契約してしまう。 ちょっと古いアパートだと回線工事から必要だとか工事日がいつだとかその日家にいてくれだとか、要するにめんどくさいんですね。しかもあとで請求書見るとなんだかんだの総額で月額5000円以上かかってたりする。ネトゲ廃人になるほどヘビーユースするならそれで十分元が取れるが、多くの場合はそれほどはPCをつかわなかったりする。 そしていつのまにかアパートの更新時期がやってきて、更新料という不思議なものを払うか、ならいっそもっといい部屋探しなおして引っ越すとかしようかなと考え出すとまたネット回線の契約も振り出しに戻って、でもメールアドレスは変えたくないからプロバイダ契約だけは継続してああだこうだと、、、家族ならともかく一人暮らしでこれをやるのはマジ面倒だと思うのです。

もちろん、通信キャリアと家電量販店の販促作戦にまんまとのって、そういうものだと思って使うのもアリだ。auの携帯電話を使っている人が「ネット回線の料金もケータイの料金も一括することで『まとめて割り』します!」というKDDIの作戦にのってしまうと、ますます心理的なしばりが大きくなる。ケータイもそうだが、PC向けのネット回線/プロバイダサービスはケータイ以上に変化が激しいので、ヘンなしばりはなるべく避けるべきだ。上京したばかりでまだ一時的な落ち着きしかない10代、20代ならなおさら。

先日、UQWiMAXいいかもと書いたのは筆者の個人的な話ではあるのだが、実は新たに上京してくる人にもUQWiMAXは向いていると思った。何しろ工事なんていらない。コードがぐちゃぐちゃになるばかりでなんだか収まりの悪いケーブルモデムやらルーターやらもいらない(最近は一体型だろうけど)。LANケーブルすら要らない。USBメモリみたいな接続機器だけだ。最近よく見かけるWiMAX内蔵のPCならそれすら要らない。契約だけだ。引っ越すときになんの手続きも要らない。 電波が届くかどうかをどうにかして確認するのは必須だけど、そこだけだ。

UQWiMAXは回線提供だけでメールアドレスを提供してくれないのはどうなのって?そうだけど、そこはGMailとかYahooメールとかで十分でしょうが。金かかんないし、使い勝手いいし、大容量だし。WebメールならPCぶっこわれても友達や勤め先や学校のPCからのアクセスという緊急避難方法があるし。回線が変わろうとプロバイダ契約が変わろうとGmailはGmailでありどこからでもアクセスできるのである。(だからこそパスワードの管理は気をつけて!)

いまのところ広範囲にWiMAXサービスを提供しているのはUQコミュニケーションズ社しかないのだが、そのうち別な企業も出てくるのかもしれない。よくみたらUQの筆頭株主はKDDIだったりするあたり、ビジネスモバイル用途はともかく自宅向けネット回線という意味ではカニバライズ感ありまくりであり、だからこそ「ネットでビュン」とか高速縄跳びとかそういう速度ばかりにフォーカスしたテレビCMが制作されたのではないでしょうかというのは深読みしすぎでしょうか。つまり、 「月額380円、最大でも4980円使い放題!パソコンのUSBに差すだけ!お引越しのときも手続き不要!パソコンの周りのモデムやらルーターやらも不要でスッキリ!」みたいな感じのCMのほうが実は刺さると思われるのですがそれだと従来回線の営業に差し障るわけです。家庭向けの有線通信ビジネスはコストかかるばかりで頭打ち感ありまくりであってもすでにそういう営業体制を整えちゃった以上はある程度守らなきゃならないのが歴史的事情というわけでして、ビジネスってむずかしいね。

まあとにかくWIMAXのサービスエリアを力強く拡大していただければと思う次第です。

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コメント

都会は人口が多いのでもちろんですが、ホントにある、「ISDNかADSL契約してもアナログくらいしか速度出ないいなか」での勢力拡大を狙ったらいいでしょう、と思います。広大なキャベツ畑地域で必要か、ということは別としても、その隣にある別荘地ではインターネットが非力すぎる、ということがままあるわけですから。
あとはうまく営業すれば、その地域のインターネット契約を充分に独占できるんじゃないかと思うんですけれども、だれも手をつけてきません。
たしかにケータイも圏外になるようないなかの別荘地にあこがれるヒトもおられるのでしょうが、今別荘地に不足しているのはインターネット回線なんじゃないかと思いました。

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