ど素人によるど素人のための富士山登山ガイド後編:やってはいけない10か条
そろそろみなさんお気づきだとは思いますがこのブログの趣旨とはまったく関係が無い登山ガイド。最終編です。
1.5合目から上は自己責任
やってはいけない、というよりは最初の心得みたいなもんですが。
5合目までは道路も電気も電話も通じてるので、いざとなればパトカーでも救急車でもタクシーでも何でも来てくれます。 しかしそこから先は自己責任の大自然です。ちなみに一般的な山岳救助での捜索隊の日当は一人X万円です。ヘリもブルドーザー(*)もすごい金額らしいです。それらの請求先はもちろんあなたです。保険?なにそれ?
とにかく 「納税者ヅラができるのは5合目まで」 はい、ここテストに出るよー。
* ブルドーザー=富士山では頂上まで含め全ての山小屋等への物資の運搬がブルドーザーで行われています。登山道とは別にブルドーザー用のルートがあるのです。もちろんけが人、病人(ex.高山病)も乗せてくれますがどういう許可基準/金額なのかは知りません。
2.徹夜登山に小学生を連れてくるんじゃねえよそこのバカ親!
たとえば天気のいい日に朝6時に出発して夕方には下山、というのなら話はわかります。それなら小学生でも可能です。前日に7、8合目まで登って、そこの山小屋で一泊してから早起きしてご来光、というのでも可能でしょう。
しかし、5合目からの徹夜登山に小学生が耐えられるわけがありません。人間の体は眠ると体温を少し下げるようにできています。そこへ天候の急変が起きたらどうなるか?それこそ「眠ったら死ぬぞ」ってことになりかねません。しかし子供というものは眠気には絶対勝てません。 周りの大人で助けてやる(どうやって?)ような余裕がある人は少ないです。結局、お父さんがまさに命がけで励まして頂上の休憩所までどうにか登らせるしかなくなります(子供をおんぶしたら荷物が持てない)。しかしそのとき「9合目渋滞」の真っ只中だったら、、、!?アーメン。
3. スーツとネクタイと革カバンで登る
山小屋のにいちゃんによると、珍しくはないそうです。2回しか登ったこと無い私ですら見かけたくらいです。何か思うところがあってのことか、あるいは単に話のタネのつもりなのでしょう。
山小屋や頂上の休憩所のお兄さんが「あははーお兄さんスーツ?すごいねー...」 なーんて気さくに声をかけてくれると思ったら大間違いです。徹底スルーされます。
なぜか?ちょっとでも天候が悪くなっただけでとたんにブルブル震えだして山小屋や休憩所に無駄に助けを求めるのはそういうDQNだからです。地上ではネタでも山では迷惑です。
4.山小屋に予約していないのに「そこをなんとか」と押し込もうとする
昼間の登山中に休憩したいということならまったくOKですが、夜間登山中に装備不足などがもとで力尽き、寝てる山小屋をたたき起こす輩がいるようです。予約客は既に寝てます。少しでも睡眠とって早くに起きてご来光を見たいという人たちにとって、迷惑です。夏休み期間中の特に土日はどこの山小屋も予約で一杯です。自分の装備不足と天気予報の確認不足を呪いつつ三途の川を渡るか素直に降りるかしてください。なお、24時間営業(?)な山小屋もあるようですがよく知りません。
5.追い抜こうとして端っこを歩いてうっかり落石を起こす
いるんですよ。前の客がのろいから追い抜こうとして狭い道の谷側を抜こうとする人。登山道のはじを踏むと「カラカラ...」と小さく落石が発生します。小さいから大丈夫と思ったら大間違い。雪だるま式に大きな石を動かしてしまうことがあるのです。それで混んでる登山道を襲えば2,3人殺せます。「富士山 落石」でググればその恐ろしさがわかります。
やばっ!と思ったらすぐさま「ラクセキー!」とか「ラーーァァック!」とか叫んで下に知らせましょう。 恥ずかしがってる場合じゃありません。これは山の掟です。
6.ブルドーザーの進路をふさぐな
登山道ではそれほどありませんが、下山道ではブルドーザーとすれ違うことがあります。素直に山側によけて下さい。 ブルの運ちゃんも気を使って登山客に明るく声をかけながら運転してますが、うっかり路肩崩れでも起きた日にゃブルごとひっくり返ってあの世行きなので、彼らなりに命がけです。
7. 頂上の鳥居付近で集合写真を撮っているバカのせいで登山道が渋滞
9合目渋滞の元凶って実はこれなんじゃないか?って思うくらいです。混んでる登山道のど真ん中で立ち止まってカメラ構えるのはやめましょう。撮影中に誰かが横切ったからってさらに居座ってシャッターチャンスをうかがうおバカさんはお願いですから空気読んでください。薄いけど。
頂上まで行けば写真撮影ポイントは他にもいくらでもあります。とっとと奥まで移動してください。 とにかく絶対に登山道をふさぐな。
8.9合目渋滞を避けるために下山道を逆走で登ってはいけない
登山客の多いシーズン中の富士山ではルール違反です。そもそも下山道は登りに適した整地はされてませんので体力も消耗します。それでも渋滞よりはマシなのでガイドつきのツアーはこの方法を取ることがあるらしいですが、一般客はやっちゃいけません。意外と道に迷うリスクもあります。荷揚げ用ブルドーザ(夜も稼動してることがある)の妨げになることもあります。
9. 頂上で走るな
そんな体力がある人はいないと思いますが、妙にはしゃいじゃう奴もいるかもしれませんので念のため。頂上の多くはほぼ平地なので走れます。が、走ると高山病のリスクが飛躍的に上昇します。 どうなってもしらねえぞ。
ちなみに、普通に歩いたりちょっと階段登ってるだけなのに心臓がドキドキする(心拍数が上がる)のは、高山病ではありません。ごく普通の症状です。空気が薄い証拠です。
10.「日本最高峰」の石碑での写真撮影の順番待ちに割り込むな
やった!頂上だ!と思っても、そこは頂上ではありません。お鉢めぐりを数十分ほど行った先、富士山測候所(富士山レーダー)跡地が、3776m地点。正真正銘の頂上です。天候と体力が許すのならばそこまで行って「日本最高峰」の石碑とともに自分の雄姿を写真に収めない手はありません。
しかし、考えることは皆一緒。ディズニーランドのミッキーマウスのごとく、写真撮影が行列になってることが往々にしてあります。
素直に行列してください。空気が薄くて頭がハイになったバカが、皆が並んでる方向と逆方向から知らずに割り込もうとすることがあります。お願いですから薄くても空気読んでください。誰もそんなところでくだらないケンカしたくはありません。
以上、諸君の健闘を祈る!

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