[書評]ビーイング デジタル − ビットの時代 新装版

ちょっと書籍の紹介。寝正月するくらいなら一冊くらい読んでやろうかという方に良いのでは?

ビーイング・デジタル − ビットの時代 新装版

マサチューセッツ工科大学メディアラボ所長 ニコラス ネグロポンテ 著
「今さらビーイングデジタルかよ!」と突っ込んだあなたはその業界の方ですね。(笑) それ以外の方にお勧めの本です。 古い本(1995年!)にもかかわらずまったく色あせず、かつ技術者でない人でも十分に読めて面白い書籍はこれだけです。 日進月歩してしまう技術的な話ではなく 「つまりデジタルであるっていうことはどういうことなのか?」 という本質をついた内容であることが重版され続ける理由なのでしょう。 ちなみに、デジタルハリウッドという専門学校ををつくった杉山 知之氏は、 MITメディアラボの卒業生だったりする。

オープンソースソフトの開発元に報酬を支払って機能を早く追加させる

オープンソースをうまく使いたいなら、こんなやり方だってOKなのです。

オープンソースソフトの開発元に報酬を支払って機能を早く追加させる (japan.linux.com 2003/12)

スウェーデンのMySQL ABは、MySQLデータベースの開発、サポート、マーケティングを業務とする企業だが、同社も顧客の要望を受けて機能を追加している。
「実際、当社の製品には顧客の"出資"で追加された機能がたくさんあります」と、MySQL ABのマーケティング担当副社長Zack Urlockerは認める。「一番の例はSAPです。SAPに関しては包括的なロードマップが設定されています。このロードマップに沿って、製品ラインでSAP R/3がサポートされ、必要とされる機能が継続的に追加されます。顧客と当社との間で合意された特定の要件、出荷の期日などが定められています」

SAPほど包括的ではない機能についても、Urlockerは言及する。「ISP向けの機能も[MySQLに]追加しました。たとえば、利用状況を監視する機能がそうです。一部の機能については、要望した顧客から報酬を得ました
See Also. フリーソフトウェアは売るのも自由

オ・ト・ナの楽天って知ってました?

ネットで需要があるもの=アダルト
悲しいかな、これはいまだに動かしがたい真実ではないだろうか。 このサイトは既にご存知の方も多いとは思うがあらためて紹介しておこう。

大人のブックス (楽天ブックスの部門のひとつ)
だれがどのようにアダルト商品を売ろうと売るまいとそれ自体についてはどうでもいい。 ひとつ気になるのは、楽天市場の本体には いわゆるアダルトグッズを売る店舗は皆無なはずということだ。 (もし見つけたらコメントplease) おそらく出店希望があっても断っているのではないかと思われる。 にもかかわらずこんなサイトが内部に存在するこの矛盾はなんなのだろう?

じつはあのアマゾンにも同じような部門がある。

アマゾン「Love&Erotique(愛と官能)」
そう、「アダルト」コーナーである(!)
しかし楽天のそれと内容をよく見比べてみてほしい。 アマゾンは明らかに、男性よりもむしろ女性をターゲットにしているのだ。 なるほど。男性向けアダルトコンテンツにおいてECサイトが街のコンビニやレンタ ルビデオ屋に勝てるとは思えない。でも女性向けならどうだろう? 「エマニエル 三部作セット無修正版DVD」を街のCD屋さんで買うのは女性にとってちょっと勇気 がいるはずだ(笑)。 しかし店員に顔を合わせる必要の無いECサイトではその心配 が無いので有利だ。 アマゾンは「女性にだってときにはエロチックなものが好き」というあたりまえの ニーズをビジネスとしてきちんと捉えつつ、内容がどぎつすぎて嫌悪感を呼ばないよ うにサイトを上品にまとめあげている。

「アダルト」というジャンルには多くの企業はビジネスとして手を出したくはない と逃げがちだ。それでも背に腹はかえられないからと手をだす企業はたいてい おっかなびっくりである。

禁断の果実「アダルト」に手を出しかねるISP(zdnet 2002/04)
今のところ,他人の目を気にして“食わねど高楊枝”を決め込んでいる日本のISP。だが,魅力的なブロードバンドコンテンツには,のどから手が出る状態であるのは間違いない。  果たしてどのISPが,最初にこの“据え膳”に手を伸ばすだろうか?
楽天のオトナのブックスもしかり。 ぱっと見た目楽天の関連とわからないあたりがそれを示唆している。 あれほどそこらじゅうに張られている「楽天」のロゴマークが ここでは見当たらないのはなぜ? 一方でアマゾンは堂々アマゾンのままで、 アダルトというジャンルとニーズを吟味し的確に捉えなおした上で新たな切り口で挑んでいる。 将来的に生き残り、そして利益をあげるのはどちらなのだろうか。


この記事は筆者が過去に書いたメルマガの内容を加筆、修正しています

迷子メールの憂鬱 − メールアドレスを間違える確率

「迷子メールのお知らせ」
○月○日に△△についてご質問いただいた◇◇さん、 ご入力されたメールアドレスが間違っていて、エラーで返ってきてしまいます。 改めてご連絡ください。
「メールアドレスはお間違いなく」
近頃、ご注文やお問い合わせの際のメールアドレスなどの入力ミスが 非常に増えております。出来る限り早く、お客様にお返事をしたいため、 入力の際はお間違えのないよう、ご協力お願い致します!
いずれも通販サイトのWeb上やメールマガジンなどでよく見かける。 要するに注文やお問い合わせのフォームに入力されたメールアドレスが 間違っているのが原因だ。
  • メールアドレスを二回入力させて同じかどうかチェックする
  • @(アットマーク)の左側と右側とで別々に入力させて間違いにくくする
といった手法を取っているサイトは多いが、往々にして焼け石に水で、 入力欄が増えることでサイトの使い勝手を低下させるだけの結果になっていることが多い。

参考までに、ユーザーは自分のメールアドレスをどんな風に間違えるのか、 実例をいくつか紹介しておこう。これはあるサイトで実際に起きている メールアドレスの入力間違いの例である。

  • ******@yahoo.ne.jp
    Yahoo!メールのアドレスはyahoo.co.jp。気持ちはわかるけど。
  • *****@www.yahoo.co.jp
    多分クセになっているのだろう。(笑)
  • *****@***.so-net.or.jp
    so-netはもう4年以上も前にor.jpからne.jpに切り替わった。
  • *****@jt.4so-net.ne.jp
    残念。ドットを入れる場所が違う。
  • *****@jt4.so-net.ner.jp
    or.jpとne.jpがごっちゃに?
  • ***@***.plala.or.ne.jp
    この人も何かあわてていたらしい。(笑)
  • *****@***.jp.panasonc.com
    スペルミス。社名が長い方は大変。
  • *****@***.bigiobe.ne.jp
    スペルミス。惜しい。
  • *****@nifyy.com
    スペルミス。惜しい。
  • *****@vbb.ne.jp
    スペルミス。惜しい。(YahooBBの人なのだろうか?)
  • *****@jcom.home.ne-jp
    なぜそこだけハイフン?
  • *****@dion.r8.ne.jp
    たぶんr8.dion.ne.jpと書きたかったのだろう。
  • *****@hotmaiil.com
    キータッチのミス?
  • *****@hotnail.com
    nとmは隣ですからこんなこともあるだろう。
  • *****@****.cp.jp
    oとpも隣だしね。
ドメイン部分(@の右側)の間違いだけをここに挙げたが、 アカウント部分(@の左側)を間違えたと思われるエラーも相当数にのぼった。

しかも、この観測に使われたフォームは、名前や住所と一緒にメールアドレスを 聞くようなよくあるタイプではなく、メールアドレスを入力する欄ひとつだけの フォームである。たったひとつ自分のメールアドレスを入力するだけなのに これだけ間違いがあるのだ。冒頭のようにWebマスターが困ってしまうのも当然だ。

この観測から得られた結果というか数字は以下のとおり。

「ユーザーがWeb上のメールアドレス入力欄で間違いを入力する確率は約5%」
これを多いとみるか少ないと見るかともかく、 自分が運営するWebサイトのサービスの性質とこの数字をてらしあわせ、 何か手段を講じるべき(あるいは講じないと判断すべき)だろう。

See also: メールアドレスが正しいか確認する方法

フリーソフトウェアは売るのも自由

オープンソースソフト/フリーソフトのビジネス利用に関する記事をいくつか紹介しておきたい。
注:ここで言うフリーソフトウェアの「フリー」とは「無償」という意味ではなく「自由」という意味で、 「ソフトを使うのも自由、そのソフトのソースコードを見て自分でバグを修正するのも自由、 ソースコードを改造したりして使いやすくすることも自由」という意味あいが大きいことに注意。

フリーソフトウェアは売るのも自由(GNU プロジェクト - フリーソフトウェア財団 (FSF) 2002/08)

多くの人々は、GNU プロジェクトの精神とはソフトウェアの複製物を 頒布するにあたりお金を取ってはならないということだ、とか、 もし取るにしても頒布コストをまかなうに足るだけの、 できるだけ小額の手数料しか取ってはいけないということだ、 と勘違いしています。

実際のところ私たちは、フリーソフトウェアを再頒布する人々に、 お金を欲しいだけ、あるいは取れるだけ請求することを推奨しています。 これを知ってびっくりした方は、下もお読み下さい。
要は、オープンソースソフトを組み合わせたり改造したりして目的に応じたシステム化をすることで 金を取るビジネスすることは大歓迎どうぞやってください、と、オープンソースソフトのお膝元みずからが言っています。

オープンソースはビジネスになる――ただし「タダでは使うな」(日経ITPRO 2003/10)

オープンソースのエネルギー源は,プロジェクトの成果物に対してフィードバックが戻ってくることにある。だから,「タダで使えるソフト」と思っているうちは,オープンソースの本当のメリットは出てこない。

 そして,企業がオープンソース・プロジェクトにソフトウエアを提供することは,単なるボランティアではない。自分たちが開発したソフトウエアを広め,標準にし,さらにはライバルを打倒するための戦略的な行動なのだ。戦略を誤ると,ソフトウエアで食べている企業にとっては死活問題となりかねないインパクトが,オープンソースにはある。
「無料」という面ばかりに気が行っていると大事な側面を見逃すことになるよ、ということです。

オープンソースでよりよいシステムを(日経Biztech Linuxソリューション)

オープンソース・ソフトウエア(OSS)のデメリットとして「メーカーの保証が受けられない」ということがよく言われます。しかし、オープンソースでないソフトの場合はメーカーが100%の保証をしてくれるかといえば、必ずしもそうとは限りません。
どんな優秀なシステム会社であっても、マイクロソフトやオラクルの製品のバグに苦しむケースは 珍しくもなんともなく、そのときマイクロソフトもオラクルもなんも責任や損害賠償をしてくれる わけでもない、ということです。

オープンソースのインパクトはどこにある(日経ITPRO 2003/10)

企業がオープンソース・プロジェクトと関わることで影響力を高める典型的なシナリオは次のようになります。 1. A社が開発したソフトウエアFooを、オープンソース・プロジェクトとして公開する。 2. プロジェクトが成功し、多数のコントリビュータが参加する。 3. A社は、結果的に、A社以上に開発リソースを手に入れ、ソフトウエアFooも浸透する  このような枠組みが成立することは、従来の常識からは信じがたいのですが、しかし実際に起きていることです。IBMが開発基盤をオープンソースにしたEclipseプロジェクトや、SunのServlet実装を元にしたApache Tomcatがその例です。

ゼンドと大塚商会、MacOS Xを活用したオープンソース事業で協業(EnterpriseWatch 2003/12)

「企業に数多く導入されているWindowsによる情報システムは、ワームやウイルスの登場によって、システムが動かなくなるなど環境が悪化している。一方、MacOSは、UNIXであるBSDの流れを汲んでおり、企業においても安定した稼働が可能になる。また、ソースコードを公開しているオープンソースを活用することでアプリケーションの開発が容易になるほか、これまでMacではファイルメーカーしか利用できなかったデータベース環境が、MySQLやMaxDBなどのRDBの活用が可能になり、大規模ユーザーの利用も期待できる」
※ゼンドとはイスラエルのZend社のこと。PHP言語の開発元というか総本山。

オープンソースのシステム採用/活用状況(@IT 読者調査結果 2003/12)

OSS自体は無償の製品であるだけに、もともと“モノ売り”形態がなじまない性質がある。リテール版製品の開発を中止し、企業向けサポートを手厚くしたEnterprise版にリソースを集中したRed Hatや、OSS製品を作りながらサポート/コンサルティング事業を中核とするJBoss Groupなどの米国企業の動向は、“モノからサービスへ”シフトするOSSビジネス活用の試金石と見ることができそうだ。

最後に参考までに: 小さなロウソク製造会社のオープンソースEコマース

印刷できるページを作るには

印刷できる、印刷に耐えられるページをつくるには、 リキッドデザインという考え方に従うのがベストだ。

・・・リキッドデザインを採用し、A4プリンターに収まる程度にブラウザサイズを小さくしてもレイアウトが変わらない作りにしておくと、プリンター用ページを設ける事なく、A4プリンターに対応出来る事になります。
リキッドデザインのメリット ([Webプロデュース]All About Japanより)
詳しい説明は上で紹介したサイトにゆだねるが、 ついでにWebサイトとプリンターとの関係の現状と心構えも書いておきたい。

これはWebなんだから印刷なんて考えなくていい

という考えは今すぐ改めるべきだ。量販店で一番売れるのはいまだにパソコンとプリンタのセットである という事実を忘れてはならない。初心者はとにかくなんでも印刷したがるものだし、 よくいるでしょう? 地図のプリントアウトを持ってウロウロしているビジネスマン、 連休に連れていってと旅館のサイトのプリントアウトを彼氏に見せる女性、 メールをすべて印刷してしまう上司(はWebについても同じ行動を見せがち)、etcetc...。

だからといって印刷専用のページを用意するなんてバカげてる

印刷専用のページをつくるくらいなら、 はじめから印刷にも耐えられるようなWebデザインでつくればすむことだ。 多種類のページを自動生成する仕組みを使っている(たとえばblogツールとか)、 あるいはデザイナを使う予算はたっぷりあるというのならともかく、 お金をかけて同じようなページを2種類以上つくることは、 初期費用2倍、更新作業量も2倍だ。誰が考えてもナンセンスだろう。 せっかく印刷専用のページを別につくったのに、 そこへたどりつくリンクに気づいてもらえないなんて笑ってしまう状況もありうる。

作ったページをまず手元のプリンタで印刷してみる

こんな簡単な作業によって致命的な失敗を未然に防ぐことができる。にもかかわらず これをやらないWebデザイナーは残念ながら非常に多い。 納品されたページをこの方法でチェックしない発注側のWebマスターも同罪だ。 この作業を怠ったがために「あとの祭り」状態に陥り、「うやむや」にし、 結果的にWebサイトの訪問者の満足度を下げてしまっている Webサイトは少なくない。たとえばある商品を買いたいと思ったユーザーが複数のECサイトを見て それぞれの商品ページをプリントアウトしたとしよう。
  • 1,2枚のA4紙にすべての情報を収めることができたサイト
  • A4に収まりきれない切れ端が次のページに印刷されてやたら枚数が多く、 パソコンではきれいに見えた画像が印刷すると色がつぶれている見苦しいサイト
どちらがこの顧客を獲得する(orこの顧客が友人に紹介する)確率が高いだろうか?

なお、Webデザイナーの立場から見た見方も紹介しておきたい。

C O U L D: 固定か可変かそれが問題だ(2003/12)
※可変=ここで言うリキッドデザイン

ブロードバンド催眠術に企業ウェブマスターは麻痺。でもユーザーは・・・

・・・「IT業界特有の催眠術」とは、古くはSIPS、SEOなどのキーワードを使いまくって顧客に「遠くを見せる」ことだった。最近では、「ブロードバンド催眠術」が最先端の技術である。ウェブ制作企業が得意とするブロードバンド催眠術は、クライアントとの打ち合わせの最中にしばしば目撃される。例えば以下のような場面で・・・
ブロードバンド時代でもページは軽いほうがいい(BiT-CARE.COMコラム 2003/09)
自分と同じようなことを思ってる人がやっぱりいるんだと思うとなんだかうれしい。 しかも記事は自分より面白い。(^_^;)

関連記事:
スタージュエリー:使い勝手の悪いサイトの例
blog(ブログ)でビジネスになるか?(3)

小さなロウソク製造会社のオープンソースEコマース

osCommerce(オーエスコマース)という PHP言語で書かれたECサイト構築ソフトには前々から興味があったのだが 日本語の情報源はまだ少ないせいもあってなかなか調べるヒマはなかった。 最近こんな記事があったので紹介。

小さなロウソク製造会社のオープンソースEコマース(japan.linux.com)
ついでにこの記事で「プロプライエタリなソフト」という単語がよく出てくるが、
Linuxに代表されるソースコードが公開されたソフトウェアを「オープンソース・ソフトウェア」「フリー・ソフトウェア」というのに対して、WindowsやMac OSのようにソフトウェアメーカーがソースコード(知的所有権)を独占あるいは占有しているソフトは「プロプラエタリ・ソフト」と呼ばれる。
@IT情報マネジメント用語事典 [プロプライエタリ]
という意味。ありていに言うと、ソースコードを見て自分で手直しすることが一切できないソフト、ということだ。

ところで、少ないと思っていたosCommerceの日本語の情報源がいくつかあったのでひとまず紹介のみ。

NTT DoCoMoのLinux採用はなぜ大事件なのか

NTT DoCoMoのLinux採用はなぜ大事件なのか

端末のメーカ(Panasonic、Toshiba、Fujitsu、NECなど)はLinuxによって、 製品の価格を大幅に下げることができるはずだ。この携帯電話業界の巨人がLinuxベースの電話を登場させれば、あとは他企業が雪崩のように追随するだろう。
パソコン以外の製品にLINUXが組み込まれる話は 確かにめずらしくはないのだが、なんとなく気になったので。

オールアバウトジャパンもRSS配信

オールアバウトジャパンもRSSを配信していたのか。知らなかった・・・。 いつからやってたんだろう?
RSS - All About Japan(オールアバウトジャパン)
RSS関係については過去にもいくつか記事にしてますのでどうぞ。
おすすめRSSリーダーfeeddemon
Webの最新情報の集約に威力を発揮する「RSS」を知る(1)

Webは何も届けない

(ヤフーはこれからどう変わるのか。私たちの生活に何を届けてくれるのか?と聞かれて)
「何も届けませんよ。届けるというのは、新聞やテレビの発想。ネットでは利用者に見 に来てもらわなければならない。利用者がネットに求めているものは、すべてヤフー でできるようにしたい」
ネット業界の覇者・ヤフー 井上雅博社長を訪ねる − Mainichi INTERACTIVE カヴァーストーリー より
Webだ、プッシュだ、インタラクティブだ、といろんな論やら戦略やらが 喧伝されていた中で、Yahooは至極まっとうな発想でやってきたということか・・・。

blog(ブログ)でビジネスになるか?(3)

では、blogツールによる企業サイト構築ビジネスのまえに立ちふさがる障壁はなんだろうか?

  • Webサイト運営者のカベ

    Webサイト運営者の側が、blog(ブログ)≒「個人の日記」≒個人が趣味で作るホームページ、としか 考えてない場合、blogツールを自社のサイトで使おうという考えにおよばないだろう。 そんなオモチャみたいなもの使わずとも、 ちゃんと金かけてデザイン会社なりシステム会社なりに発注するよ、というわけだ。

    また、blogツールのひとつ、movabletypeで 構築されている株式会社ネオテニーのサイトを 、他の企業のWeb担当者はどう見るだろうか?
    自分がいままで使ってきたWebデザイナがつくるゴテゴテした画像とFLASHの オンパレードなサイトに慣れてしまった社員は、「なんか殺風景でさみしいね」と感じてしまう かもしれない。
    しかし、そういう企業や担当者に限って、「金をかけてデザインさせたサイトなのに 利用者が増えない!SEO(※)をやってみよう!」とか言っていたりする。
    しかし、SEOの担い手自身がこう語っている。

    「SEO の作業はデザイン低下を孕む葛藤である」
    「デザイン」と「コンテンツの質」との両立について より Japan.internet.com)
    ここからさらに思うに、SEOという作業を施すことが実は blogツールで作ったようなシンプルなサイトに近づける作業によく似ているのではないだろうか。 現に、blogツールでつくったサイトのページランクは高くなりやすいことは詳しい方ならご存知だろう。 ということは、ちょっと乱暴だが 「ページランクを上げるデザイン≒blogツールでつくること」とも言えるのではないだろうか。 つまり、blogツールでできあがるサイトは現在の企業のWeb担当者が悩みを解決しようとして 行き着く先に出来上がるサイトと同じだ。それでいてさらに更新しやすいという強みがある! ならば、企業が自社のサイトをblogツールを使って構築してみる価値はあるはずだ。

  • Webデザイナーやシステム会社の意識のカベ

    もしも「うちはblogツールでつくるようにするから、 デザイナーさんは画像とスタイルシートだけ作ってよ」と言われたら、 Webデザイナーは商売あがったりだろう。
    だからWebデザイナーはFLASHやJavascriptでゴリゴリ書く。 耳障りな効果音とともにアニメーションがヒョロヒョロと動き、 ポップアップウィンドウがポコポコ開くような感じで。目的はただひとつ。 発注者(企業のWeb担当者)に対するプレゼンテーションの場で インパクトを与える一時的な効果を得るためだ。 その結果、末端のユーザーにとってはものすごく使い勝手の悪いサイト ができあがる。 そういう悪影響があることはわかっていても、目をつむってそうする。 ユーザーのためのサイトではなく、 発注者(企業のWeb担当者)へのプレゼンテーションを切り抜けるためだけのサイトをつくる。 全ては飯を食うために。もちろんこれを嘆く業界人は少なくはないのだが。

    Web クリエーターのダブルスタンダード(japan.internet.com 2003/11)
    ・・・つまり、個人として「自分ならこのサイトは使わないだろう」「このサイトには魅力がない」と内心思いつつ、何らかのあきらめにより Web サイトを制作してしまうことである。ユーザーとしての自分とプロフェッショナルな Web 制作者としての自分が乖離している、と言ってもよい。

    だがそんな商売のやり方が長続きするとは思えない。 発注する側のWeb担当者はいつか気がついてしまうだろうし、 ネットの向こうにいる末端のユーザーは既に気がついているだろう。 その末端のユーザーが発注者(企業のWeb担当者)の立場まで登ってきたときが最後だ。

余談だが、ネオテニーさんのサイトには是非もう少しデザインに手をいれてほしいものだ。 スタイルシートのちょっとした改造と少量の画像の追加程度で見違えるほど 見栄えが改善されるはずだ。 ネオテニーのサイトにはblogツールの威力を見せる義務があるのではないですか?>ネオテニーさん

blog(ブログ)でビジネスになるか?(2)

blogというものにビジネスのタネはまったく無いのかというと、 そうでもないと思う。筆者が注目するのは、blogの、 コンテンツマネジメントシステムとしての側面だ。 コンテンツマネジメントシステム(以下CMS)というと難しく聞こえるが、 要は「効率よく簡単にWebサイトを更新する仕組み」のことだ。 CMSにはたとえば次のような機能が求められる。

  • FTPソフトやエディタや特別なツールを極力使わず、 できればブラウザだけでコンテンツの編集作業ができる。
  • 普段はいわゆる「題名と本文」だけを編集すればよくて、その他の部分 (ロゴマーク、サイト内リンク、ヘッダ/フッタ部、サイドメニュー部等)の編集を 意識する必要がない(自動的になされる)。
  • コンテンツをジャンルやカテゴリに分けて表示、格納できる。たとえば パソコン販売サイトならノート/デスクトップ/プリンタetc、一般企業サイトならニュースリリース/IR情報/事業毎の情報etc。
  • 設定した日時に特定のコンテンツを公開/削除できる(スケジュール機能)
  • 複数の編集者を設定できる。そのため誰かが休暇を取っても 他の担当者がコンテンツの更新を続けられる(ユーザー管理)
  • 編集したコンテンツを公開してよいかどうかを他の担当者が査閲できる (ワークフロー機能)
movabletypeを始めとするblogツールは、 こうしたCMSとして必要な機能のいくつかを既に持っている。 そこには「Webサーバー貸します」「Webサイトつくります」といったビジネスの 延長線上に「blogツール貸します。メンテナンスが簡単ですよ」あるいは 「blogツールで御社のサイトを構築します。管理ツールつきですよ。 必要なら御社向きのプラグインを作って追加しますよ。」(※) というビジネスの 可能性もあるのではないだろうか。もちろん企業向けCMSとするには まだ不足している機能を追加した上で、だ。
(※) movabletype等には「プラグイン」といって改造用のプログラムを 追加しやすくする仕組みがある

企業のサイトをblogツールで構築している例はまだ少ないが無いこともない。 movabletypeの開発元に出資したネオテニーのサイトがmovabletypeで 構成されている(http://www.neoteny.com/)。

ネオテニーのサイトはいかにもmovabletypeといったシンプルな構成だ。 これを殺風景とみるか機能的とみるかは人それぞれだが、 見た目以上に「更新しやすさ」という機能が裏にあるという利点を加味すると、 企業のサイトとしての機能は十分に果たしていると筆者は思える。 楽天市場をここまで押し上げた最大の強みが、 実は、作られるサイトの見た目の良さではまったく無く、 「サイトの更新しやすさ」という単純な利点が出店者に 圧倒的に支持されたのだということを忘れてはならない。 また、ネオテニーのサイトもこの「ネタ帳」サイトも含め、 movabletypeで構成されたサイトはちょっとした画像の追加やスタイルシートの 改造次第で大幅に見た目を改善できることは、 ちょっと詳しい方ならもうご存知のことだろう。 つまり、何か特殊なサービスを提供するサイトでもない限り、 一般的な企業のサイトの構築に使うツールとしてblogツールは非常に有望な選択肢だと言える。

では、blogツールによる企業サイト構築ビジネスのまえに立ちふさがる障壁は なんだろうか? また長くなってしまったので次回に・・・。

blog(ブログ)でビジネスになるか?(1)

なにやら急に、blogサービスが乱立しはじめた。

NTTみたいに頭の固そうな大企業が動く理由の原点が、2003年2月のこのニュースにあるような気がしてならない。 →Googleが“Blog”作成ツール開発元のPyra Labsを買収
なるほど、「あのGoogleが買収するくらいだからblogというものにはブレイクしそうな何かあるんですよ!」というのは大企業のおエライさんを口説く材料として使えるだろう。 だが残念ながらGoogleがblogツール提供サイトを買収した理由は、blogそのものではなく、 blogを使って自らの検索エンジンの精度を上げるためにほかならない。 つまり検索エンジンを提供するサービスを持つ企業にしかできない戦略だ。 それ以外の企業が単にマネしてもただの猿まねに終わるのみだろう。

Googleの目論見はこういうことではないだろうか。 Googleは、検索エンジンの精度向上のために、数学的理論の追求とその実装以外の方法も用意しておきたかった。 それが、「このサイトいいよね」という人間の観点によるリンクの増大を図るという、 原始的だが確実な方法だ。 この「ネタ帳」を見てもお分かりのとおり、 blogツールでできるWebサイトには次の様な特色がある。

  • デザイン的にシンプルなものができあがるので、余計な飾りが検索エンジンを惑わしてしまう可能性がほとんどない
  • テキスト中心のサイトになる。これはテキスト文を読む検索エンジンにとって好都合。
  • ページ間リンクの自動作成、トラックバックやコメントによる他サイトへのリンクの 自動作成など、リンクにまつわる機能が豊富。絡み合うリンクを「ページランク」という 形の尺度に計算しなおしているのがミソなGoogleにとって、意味のあるリンクが増えることは好都合。
  • FTPやエディタといったツールを使わずともブラウザだけでWebサイトの更新作業ができるため、 自然とサイトの更新頻度が上がる。これは検索エンジンにとって情報とそのリンクの鮮度を保つのに役立つ。
このように、blogの特色のどれをとってもGoogleのような検索エンジンにとって有利に働いている。 そもそもGoogleの開発者自身が昔こんな話をしていた。
「・・・個人的なニュースサイト(今で言うblog)を自在にたどれるようにする目的で 作ったが、実際できたらそれは検索エンジンとして使うほうがよさそうだと気づいたんだ。」
(筆者の記憶に基づいて書いてます。どっかのインタビュー記事だったのだが、URLが探し出せない・・・。情報求むです。)
Googleの基本機能それ自体がもともと、今で言うblogサイトを探すのに適しているというわけだ。 つまり、どんな形であれblogサイトが普及することは全て検索エンジンとしてのGoogleに有利に動く。 それがGoogle自身がblogに興味を持つ理由だ。 実際、この「ネタ帳」が2003年9月の開設後4ヶ月足らずでページランク「4」を獲得していることもそれを暗示している気がする。

「ブームなりそうだとりあえず手を出しとけ」的にはじめてしまった大企業は、 そのままでは、単なる「プロバイダの掲示板サービスの延長」で終わるだけだろう。 「blogってつまり何なんだ?何がどうしてそんなに良いんだ?」という本質に踏み込んだ上で、 今のWebの状況に目を戻せば、ビジネスにつながるヒントはいろいろあると思う。 長くなったので次回に続く・・・。

とにかくわかりやすい地図

東日本とにかくわかりやすいマップ普及推進委員会
最高だ。お店でも事務所でもなんでもいいが、どんなサイトにもたいていある「地図」をつくることに特化したサイトというかサービス。

  • 地図作成サービスに特化しているあたりは単なる「Webサイトつくります」的なビジネスよりはよっぽどよさげだし、
  • 「地図つくります」なんてつまらない文句ではない「とにかくわかりやすいマップ普及委員会」というネーミングは最適だ。

マップ10ヶ条 」なる、わかりやすい地図をつくるにあたっての注意点に関するコンテンツには、 単なるWebデザインとはちょっと違うノウハウがつまってる。 ついでなので、地図を作るときではなく 「地図をWebで見せるときの」注意点も追加しておこう。

  • 地図のURLを隠してはいけない

    JavaScriptによるポップアップウィンドウで 地図のページを見せるようなサイトがたまにある。 ツールバーやURL表示バーを隠したアレだ。 それでは、「うちの事務所にお越しください。場所はここです。」というメールを書きたいときに、 事務所の地図のURLをパッパとコピー&ペーストできない。 (フレームをつかったデザインでも同様の事態を招くだろう。) 場所はココだと伝えたければ地図のURLそのものをメールで書かなければならないのであって、 「事務所のホームページはココですからそこで地図のリンクを探してね」ではお客様に失礼というものだ。だが現実にはそういう伝え方をせざるを得ないようなデザインで作ってしまってあとの祭り状態 の企業が少なくない。
  • メニューバーやツールバーを隠すと印刷できない

    Web上の地図はパソコン上でみるためにあるのではない。 むしろ、その場所に行くとき迷わないために紙に印刷してもってゆくためにある。 実際いるでしょう?地図のプリントアウトを持ってオフィス街をウロウロしている人。 ところが、無意味にポップアップウィンドウを使ってツールバーやメニューバーを 隠しているため、「印刷」ボタンはもちろん「ファイル」−「印刷」をクリックすることもできない。 それでどうやって印刷しろというのか?まさか右クリックして「印刷」でやってくれと? あなたはそれをクライアントに言えますか? 素人はそんなテクニックは知らない。 印刷ボタン、または「ファイル」−「印刷」からやる人が9割、いや99%である。

Javaジャバ言ってる間にも

わけもわからずJavaジャバ言っておけばいいかと思っている企業トップは多い。 自分や自分の顧客の要求に合っているかどうか、ちゃんとほかの言語と比較してから モノを言っているか?と小一時間ほど問い詰めたい。 (恐ろしいことに、IT技術を売り物にしてるはずのシステム開発会社のトップにそうした例は意外と多い)

Javaジャバ言ってる間にも、自分のビジネスに何がベストなのかわかっている企業は 使うツールや言語についてきちんと「理由のある選び方」をしている。

Webの世界で古くから使われているperlについても、 「perlによるCGIは遅い」という固定観念にとらわれてしまって採用しようとしない企業は多いが、 それは大間違い。mod_perl(こいつの歴史も意外と古い)などを使うと従来型のperl-CGIの数十倍の処理スピードを得られる。
大規模なeコマースサイトを Apache と mod_perl で構築する
perl関連書籍を書いているPerrin Harkins氏の文。日本語訳はライブドア(旧社名エッジ)の執行役員の宮川氏。古い論文だが短くてわかりやすいし技術的に見ても陳腐化してはいない。

そもそも、 mod_perl使ってもさばききれないほどの大量アクセスや、 ソースコードの再利用を徹底的に促さないと開発しきれないほどの複雑かつ大規模な処理を するために、Javaを採用しているとでも言うのだろうか? そんな商売繁盛なWebサイトはめったにありゃしない。(笑)Yahooや楽天ほどの 商売繁盛な巨大サイトがPHPを積極利用すると言っているくらいなのに、 自分のサイトはそれ以上だ(だからJavaだ)とでも言うのだろうか? まずは自分のビジネスがどの程度のものかきちんと見極めた上でツールを選択すべきだろう。 でないと、ベンダの口車に乗ってオーバースペック(必要以上に高性能かつ複雑すぎること)な システムがつくられて金を無駄にするだけ。 大したシステムじゃないのならperlやrubyやphpでさらさらっと書くほうが手っ取り早くて安上がりで安定稼動できる場合が多々あると思います。

関連しそうなリンク:
今から始めるWebプログラミング言語は「PHP」だ (1/3)(zdnet エンタープライズ 2003/12)

追記:
LightWeight Languagesというところでも興味深いコメントが。

See also:
Javaジャバ言ってる間にも (2003/12)
Javaジャバ言ってる間にも(2) (2004/3)
いまおすすめの言語はPHP −Javaジャバ言ってる間にも(3)(2004/5)
Javaジャバ言ってる間にも(4) − FriendSterはJavaからPHPに乗り換えていた(2004/9)
IBM、PHPの支持を表明 − Javaジャバ言ってる間にも(5)(2005/3)
「従来のEJBは存在自体が間違いだった」 - Javaジャバ言ってる間にも(6) (2005/6)
アマゾンはperlでできている - Javaジャバ言ってる間にも(7)

教室内デジタルデバイド、東大とiMac、つまり?

最近は高校はもちろん小中学校でもコンピュータ教育は必修らしいが、問題も多いようだ。

  • 「既に知っていることが多く退屈」と言いながらあっという間に課題を終わらせて遊んでいる生徒もいれば、自宅にPCがないため操作に慣れず授業についていけない生徒も少数ながらいる。
  • 「趣味でPCに詳しいから」という理由で担当にさせられた教師も少なくない。教師よりもPCに詳しい生徒が逆に教師に教えてあげるという笑えないケースもある。
(「授業中はヒマだからゲーム」─「情報」必修化と教室内デジタルデバイドより)

問題の根本はさまざまだが、わたしがあえて挙げるとすればこんなことだ。
  • ほかの科目ならともかく、コンピュータ利用科目については、 生徒全員に同じ課題を与えてその達成度を(テストの点数で)見るという古来の教育方法 自体に問題があるということをいいかげん認めるべきだ。 できる生徒はどんどん次をやらせればいい(そんな生徒には先生すら必要ないだろう)。 14歳の中学生が技術的なメーリングリストで大人の技術者とかわりなく質問している例なんて珍しくも無い(!) これじゃ先生がかなうはずもない。逆に、 できない生徒には手取り足取り教えてあげればいい。 達成度の尺度も生徒の技量にあわせればいい
  • 先生も何やったらいいかわからないから「とりあえずWindows入れて」「とりあえずWordとExcelを勉強させとけ」というところからスタートしてしまうこと自体も原因のひとつだ。 東大の学生用コンピュータ室にWindowsパソコンではなくiMacを採用した東大の教授が こう語っている。
    Q:Windowsベースのプラットフォームでなければ教育活動ができないということはないのですか?
    A:我々はWindowsを教えるためにコンピュータを入れているのではありませんから。大学で教えていかなければならないのは、コンピューターがどう動き、それを上手に活用し、発展させて行くためにはどうするべきかなのです。
    まさにそのとおり!何をどうやって教えるべきかをわかっている人こそが最適なツールを選ぶことができるという典型例だろう。

東大が学生にiMacを使わせる理由は←このURLにもあるが、ちょっと補足しよう。

  • Mac OS の最新バージョン(Mac OS X = マックオーエステン)ではその基本部分ががらりと変わり、BSD系のUNIX-OSをベースとしている。そのため、種々のUNIX系オープンソースソフトを使うのに非常に好都合だ。 開発環境(※)もある。いずれも無償かつオープンソースだ。 つまりソースコードを読んで勉強し、書いて実際に動かすことを、安価にできる。 これは「コンピューターがどう動き、それを上手に活用する」ということを学ぶのにうってつけだ。 コンピュータは要するに数学の積み重ねとソースコードのかたまりでできているのだから。
  • それでいて、MacOS Xは従来までのMacとほぼ同等の使い勝手を残している。 つまりコンピュータがそれほど得意でない、ソースコードの読み書きなんてとても無理、といった生徒であっても十分に使いやすい。
※ 開発環境とはつまりプログラミング用言語でソースコードを書き、それを実際に動かすことが できる環境を指す。巷で売られている通常のパソコンには入っておらず、 ふつうは開発用のソフトを購入する必要がある。 しかしMac OS X以降のマッキントッシュにはC言語をはじめとする各種のプログラミング言語の 開発環境が付属されている。

学校教育にはオープンソースソフトがうってつけという話は japan.linux.com | 学校がフリーソフトウェアだけを使用すべきなのはなぜかといった記事もある。

スタージュエリー:使い勝手の悪いサイトの例

スタージュエリー
有名百貨店等にもはいっている大手宝石店。デザインが毎年変わるクリスマス時期限定のアクセサリーが人気。 FLASHがユーザービリティ(使い勝手)に与える悪影響を示す代表的な例だ。

  • 女性は「クリスマスプレゼントはコレがいい!」と夫(or彼氏)にURLをメールしたいのに、「コレ」の部分を示すURLがわからない! FLASHの欠点その1:コンテンツの細部を一意に示すURLという概念が無い
  • 動きがまどろっこしくて遅いので仕事中にうかつに見ていられない!(上司が後ろを通るかも) FLASHの欠点その2:無駄な動きの演出がかえってアダになる例。 仕事場からECサイトにアクセスする人は相当多いのに(ECサイトのアクセスのピークのひとつが昼休み時間帯であるのがその証拠だ)、その都合をまったく考えていない。
  • うっかり戻るボタンを押したらトップページまで戻ってしまった!イライラする! FLASHの欠点その3:どれだけFLASHで作りこもうとも、 ユーザーは慣れている「戻るボタン」を押してしまうものだ。これは動かしがたい事実である。

はたと思ったのだが、 スタージュエリーのこのページのFLASHは、スタージュエリーの紙の商品カタログによく似ている。音楽CDの歌詞カード大の 大きさの商品カタログで、店頭で無料で配っているやつだ。 それでなんとなく合点がいった。つまりこういうことなのだろう。

  • Webデザイン会社: 御社のサイトを作成するにあたり、 パンフなどの資料があれば見せてください。
  • スタージュエリーの担当者: 店舗で無料配布しているコレです。 お持ち帰りになるお客様は非常に多いです。
  • Webデザイン会社: (パンフと同じ感じにすればプレゼンを無難にクリアできそうだし、 FLASHなので金も取りやすいぞ・・・。)
こんな感じで、FLASHを駆使して金がかかった、しかし実は使い勝手が最悪なサイトが増殖してゆく わけだ。

FLASHを使ったサイトとそうでないサイトとで実際にアンケートをとって実験した例がある: SEOルートディレクトリ by ジェフ・ルート: 80%のユーザーはフラッシュで始まるページが嫌い

ユーザビリティに関する解説で有名なヤコブ ニールセン博士はもう3年も前に こんな記事を出している→ Flash: 99%有害(2000年10月29日)

使い勝手の悪いサイトの例:年賀状

コニカオンラインラボ - ポストカードサービス
写真入りの年賀状を注文できるサイト。ところが、使い勝手が悪い!。

  • こういうサービスではまず年賀状のテンプレート選びがまず重要だ。しかし、テンプレートがすべてURL表示部無しのポップアップウィンドウになっていたため、妻が、「このテンプレートいいよね」といってあるテンプレートのURLをわたしにメールしようとしてできなかったらしい。
(ほかにもいろいろ不満はあったようだが妻に聞いてから後日追加します)

関連記事: むやみなポップアップやめようよ