楽天のローソンチケット出資はロッピー狙い?

楽天がローソンチケットに出資したそうで。

楽天、ローソンチケットに15億4,840万円出資しチケット事業で提携(InternetWatch 2004/01)
ローソンチケットは、 ローソンの片隅においてある「ロッピー」という銀行のATMみたいな端末で チケットを販売/出力できるのがちょっとした強みです。 で、「楽天の商品をロッピーで売ればいい!」といった 投資家の声があがっているようですが そんなことは他社が既に失敗している作戦です。
セブンイレブンが店頭端末を撤去した理由(日経Biztech 2002/11)
報道にもあるとおり、既存の大手チケット事業者と提携するのが早道だと考えたから、というだけの話でしょう。

ブログの記事をメールマガジン化

実はブログを書いてる人は過去にメルマガをやっていた人が少なくない。 筆者もその一人だ。 内容にもよるがメルマガを書くという作業はなかなか骨の折れるものだ。 そこへwebコンテンツを簡単に作成できるblogというものが登場した。 メルマガを書くよりもより自由度が高くかつ気軽な感じ、そして トラックバックやコメントやXML配信といったメルマガにはない楽しそうな機能があることが、 メルマガ執筆者がblogに移行しつつある理由だろう。

ところが、もしも「メールマガジンってなんだかわかりますか」「blogってわかりますか」という質問で 「100人に聞きました」をやったら、圧倒的にblogの負けだろう。 まだメルマガのほうが一般的なのだ。 そこでこんなサービスが出てくるのは必然の流れと言える。

無料ブログサービス「Seesaa BLOG(シーサーブログ)」にメールマガジン配信機能など3つの新機能を追加
筆者もメルマガとしての配信チャネルはまだ持っている(まぐまぐに登録してる)ので この機能は魅力的だ。 見出しとURLと要約をまとめたニュースサイトのメール配信サービスがよくあるが、 それと似たようなことができるのだろう。blogを利用しつつ既存のメールマガジンも 利用したいというニーズはあると思う。

なお、blogの記事をメールマガジンの文章に整形しなおすだけなら その自動化は意外と簡単なはず。 RSS(XML)化の機能をちょっと改造するか、 あるいは生成されたRSSを普通のテキストに直すXSLT変換を施せばいい。 自分でもやろうとおもえばやれるが時間が無いので 他の方がそんなXSLを書いて公開してくれることを祈ろう。←他力本願(笑)

新手のスパム−RSS配信の功罪?

RSS配信機能を使った新手のスパムが現れようとしている。

これはMyblog japan新着記事一覧のRSSをニュースリーダー(sharpreader)で読み込んだときの一部である。 アマゾンが自らの売れ筋情報をRSS配信しているのを、myblog.jpが拾っているのか? というとさにあらず。どこぞのアソシエイトサイトがAmazon WebサービスAPIを使ってアマゾンの売れ筋情報を自動取得し、 自動的にRSS変換、そして勝手に配信しているだけだ。(注: これ自体は特段悪いことではない)

上で「どこぞのアソシエイトサイト」と書いたのは実名をあげてしまうと BookScrambleというサイト。 さすがに何か苦情でも出たのか、昨日あたりから、
Amazon.co.jp ビデオ TOP25
と出力していたのを
Book Scramble / amazon.co.jp ビデオ TOP25
と、サイト名を入れるようにしたようだ。 しかし、第2、第3のBookScrambleはすぐに出現するだろう。 そしてmyblog.jpやその他のRSS配信サイト上のリストを独占するようになるだろう。 まさしくスパムである。

いまやめずらしくなくなったアフィリエイト(アソシエイト)制度と、 商品情報のXML配信(=同じXMLなのでRSS形式のXMLに自動変換するのは簡単)、 そしてRSS配信の普及。その副産物だ。 新しい技術は常に諸刃の刃ということか。

パソコン教室に客がいない理由

テレビCM(ガッツ石松出演)を打ちまくっている某パソコン教室チェーンなどはともかく、 最近では郊外の量販店やパソコンショップにパソコン教室っぽく区切られた一角 があるのをよく見かける。 が、お客さん、いや生徒さんが入っているのを見たことがない。

「よくわかるエクセル」「ワードで招待状」「とにかく資格!MOUS」 はっきりいってカリキュラムに魅力がゼロだ。 オフィス街にあるならともかく、住宅のほうが多く客は家族連ればかりという 立地でMOUS資格もないだろう。

自分だったらこんなカリキュラムで客寄せをためしてみたい。

タダでメールを楽しもう! Yahooメールの使い方!

ご主人の会社に、娘さんのケータイに、どこにでもメールを送れます!
  • Yahoo!メールの使い方の基本(メールの送信、受信)
  • 授業の最初に登録と初期設定
  • あとは自宅のパソコンでログインするだけでそのまま使えます
  • Yahooメールは無料!しかもどこでも使えます!

無い本はインターネットで買う時代!アマゾンの使い方

実はアマゾンって日本で一番品揃えのある本屋さんなんです!
  • アマゾンの基本。本の検索の仕方、ショッピングカート機能の使い方、注文の仕方
  • 気になる本は覚えておいてもらおう。ウィッシュリストの使い方
  • 授業の中で、実際に好きな本を一冊買ってしまいます。これで使い方はばっちり!
  • アマゾンではクレジットカードを使いたくない方は料金着払いもできます

全日空skywebでチケット予約の仕方

誕生日前後は航空券が1万円!? インターネット割引の賢い使い方
  • 全日空ANA skywebに会員登録しよう!会員登録は無料です
  • 航空券の探し方、予約の仕方
  • ご希望の方は実際に買ってみてもかまいません。

他にも、ネット証券会社での株の買い方なんていうのもいいかもしれない。 ネット証券に限らずほとんどのWebシステムにはたいてい「テスト用のアカウント」 というものが存在する。システムのチェックのための隠しIDのようなもので、 そのIDを使っていくら注文しても実際の注文にはならないようになっている、とか。 これをパソコン教室で使えるようにしてしまうのはそう難しくはない。 ネット証券会社がパソコン教室と提携して教室用アカウントを提供し、 そこで実際の株の買い方を教えてもらう、といったカリキュラムも考えられるだろう。

話は変わるが、知人がこんな話をしていた。 最近ようやくメールの使い方を覚えたくらいの母親が、本屋で本を探したが見つからない。 で、「オカン、無い本は注文したりするよりインターネットで探すほうがエエで」と話して アマゾンのURLを教えたところ、喜んで何冊か買ったそうだ。知人が言うには、 「親はある程度パソコンが使えるが、 インターネットで本を買うという発想自体がまったく浮かばなかったらしい」とのこと。

パソコン教室をやる側も「パソコン教室=ワードとエクセルの基本」、 パソコンを使う側も「自分はメールが精一杯だし十分。ワードもエクセルもいらないし」、 といった感じ。だから郊外のパソコンショップの片隅のパソコン教室はガラガラのままだ。 何かこう、とにかく発想が数年前から進歩してない、というのを感じるのは 筆者だけだろうか?

16歳が書いたコンピュータ専門書は2万部売れた

学校で中途半端なコンピュータ教育をするよりは、 こういう天才をいっぱいつくる施策を考えるべきではないだろうか。

「SoftEtherを危険視するのはおかしいです」――19歳の開発者に聞く (1/2)より。

登大遊(のぼりだいゆう)氏の横顔
 小学2年生の頃から、NECの「PC-8001」でプログラミングを始める。私立高槻高校1年のとき、「月刊I/O」に投稿していたのが縁で、DirectX8.0の書籍を執筆。「当時は英語版の資料しかなかったので、日本語の書籍を出せば売れる、と言われて書きました」(同氏)。ちなみに、2万部ほど売れたという。
 その後、高校卒業までにさらに2冊の本を執筆。また、高校3年の時に“FOMA向け”のメモリ編集ソフトを開発する。「現在、ソースネクストの『携快電話』の8と9に、僕の開発した通信モジュールが入っています」。
 2003年、筑波大学第三学群、情報学類に入学した。

インターネットマガジンのCMS特集

今頃紹介するのもなんだが、今月のインターネットマガジン はCMS(コンテンツマネジメントシステム)特集。 ただし企業向けのやや大掛かりなシステムの紹介だけだ。 ブログの特集も組まれていたが企業向けCMSとしての扱いはさすがになかった。 この記事でも書いたが、個人向けのblogツールも使い方次第で じゅうぶんに企業向けサイトの構築ができると思うのだが・・・。

話は変わるが、ポップティーンという10代向けファッション雑誌(?)のWebサイトが 月額1万円のレンタルCMSで構築されているらしい。 (eNatural.org: 総合Web環境サービス「@Smart」より) 十分つくれちゃうもんですねやはり。 個人的に10へえを差し上げたい。

ニフティ、ベイズ理論を応用した迷惑メール対策フィルターを提供開始

ニフティ、ベイズ理論を応用した迷惑メール対策フィルターを提供開始

ベイズ理論(ベイジアンフィルタ)による迷惑メール対策フィルターの利用法には、 大きく分けて二つの方法がある。

  1. サーバー側に実装する(上に紹介したニフティがそれ)
  2. 各自のPC上のメーラー、つまりクライアント側に実装する(この記事で紹介したユードラがそれ)
ベイジアンフィルタは、「これは迷惑メール」「これは迷惑メールでない」みたいなことを ユーザーの手で指定させてゆくことで学習してゆき、自然と頭がよくなってあとは勝手に 判断してくれる、という代物だ。要するにカナ漢字変換の辞書と同様である。 だからこそ少々欠点がある。

サーバー実装の方法だと、プロバイダを乗り換えたら学習させた結果がパーだ。 いちから学習させなおししなければならない。 クライアント実装の方法だと、自宅と仕事場で同じメールアドレスを使っている ような場合にそれぞれの場所のPC上でフィルタをきたえなければならなくて面倒。 PCが壊れたらせっかく学習させたフィルタを失いかねない。

もちろんそれぞれ使い方次第であり問題解決の方法もあると思う。 (本記事はとりあえずの紹介というかメモがわりです)

blogの最大の魅力は何か?

blogとは何ぞや?論のちょっとした回答。かなり古い記事なので今頃紹介するのもなんですが。

blogの最大の魅力は何か?(hotwired 2003/05)
blogの最大の魅力は何か? それはシンプルかつスピーディに 自分のホームページを更新できることに尽きる。 いくらホームページ作成用ソフトが便利になったとはいえ、 浮かんだアイディアを新しいページにまとめ、しかもトップページの リンクや最新情報までを一気に更新するとなるとかなりの 手間になる。相当マメな人でないと、これを一日に何回も 更新する気にはなれない。ところがblogのシステムなら、記事を 入力して「投稿」ボタンを押せば、すべての作業は終了してしまう。
blogとは、その作り方によらず、 このサイトのように自らの思うことを好きなように日記風に書いてある サイトすべてを指す場合もあるのだが、上の話は、 コンテンツマネジメント用ソフトウェアとしてのblogを指している。 どちらも正しいと思う。ちなみにこのサイトはソフトとしてはもっともポピュラーと思われる movabletypeを使用してます。

新潟県柏崎市のWebサイトはすごい

eNatural.org: 柏崎市のホームページは素敵(eNatural.org 2004/01)で知ったのだが、 新潟の柏崎市のWEBサイトは確かにすごい。

  1. マイページ、いわゆるパーソナライズを導入しており、 要するにMy!Yahoo!に近いことが実現できている。 これにはそれなりにシステム構築を要するので失敗しがちなのだが・・・。
  2. にもかからず見た目も使い勝手もシンプルイズベストを地でいっており非常によい
Tomcatあたりを使ってJAVA/JSPで構築しているようだが、 その上位のCMS(コンテントマネジメントシステム)に何を使っているんだろう? 「職員だれでもがワープロ感覚でコンテンツをアップし管理」とある。 オリジナルにCMSを作ったのかなあ・・・?

実は、柏崎市程度のWEBサイトをつくることは、数年前ならいざしらず、 現在では技術的にはそう高度なことではない。 にもかかわらず、柏崎市のような良いサイトを目指しているのに 結局わけのわからない醜いサイトや管理しずらいサイトができあがってしまっている 自治体や企業が少なくない。そのたいていの原因は、 変なSI会社にダマされて使いこなせもしない高価で巨大なソフトを使おうとしていたり、 システムをつくることに必死すぎて肝心なコンテンツそのものとコンテンツをつくる人の確保と教育が できていなかったりすることによる。 柏崎市はよほどよいSI会社をつかまえることができたのか、 あるいは担当者がよほどプロジェクトマネジメントに長けた人なのではないかと思う。

新潟県柏崎市の担当者の方へお願い

前回の記事で新潟県柏崎市のWebサイトがよくつくられている話を掲載したところ、 柏崎市の職員の方がこのサイトを見てくれたようだ(アクセスログを精査するとわかります)。

この話の発端となったのは日経BP社の自治体サイトユーザービリティ調査2003で柏崎市のサイトが第1位になったことだ。 評価が高い理由や背景やシステムなどについては この「ネタ帳」ではこれ以上論じようとは思わない。これ以上は推測の域をでないし、 私が記事に書かなくとも他で取材や紹介や分析がなされるだろうからだ。

話はそれるが、柏崎市のサイトを形作るソフトウェア基盤は全て オープンソースソフトを使っている。OSにRedhatLINUX、WebサーバーにApache、 JavaアプリケーションサーバにTomcat(mod_jkはApacheとtomcat間の通信モジュール)、 暗号化にOpenSSL、WebDAVによるコンテンツ管理モジュール(?)、perl言語やPHP言語によるソフトも使えるようになっている。この勢いだと コンテンツとユーザーを保存するデータベースですら、OracleやMS-SQLserverといった 高価な商用ソフトではなくPostgreSQLやMySQLといったオープンソースの データベースを使っているだろうことは想像に難くない。

だからといってそれらのオープンソースソフト基盤の上に作った実務ソフトの内部までオープン(公開)せよとは言わない。 それはそれを作った会社の利益に反するし、オープンソースの精神とはそういうことではない。

重要なのは、

  1. 自治体サイトに限らずあらゆるWebサイトを構築する上で 必要な基本的なソフトは誰でも手に入れることのできるオープンソースソフトウェアでほとんど全てまかなえるということが柏崎市のサイトの存在によってはっきりしたということ。
  2. ということは逆に、いま必要なのは、有名どころのソフト会社が売りつけようとするやたら技術的に高度でやたら高価で おそろしく使いづらいソフトなんかではまったくなく、 Webサイト構築のうえで必要なプロジェクト進め方のノウハウではないかということ。柏崎市はそれをうまくやってのけたらしいということ。
  3. そのノウハウは他の自治体はもちろん企業サイトですら通用するだろうということ。

だからこそ、この「ネタ帳」を見てくださっている 柏崎市の職員や関係者の方にぜひお願いしたいことがある。

  • 柏崎市のWebサイトを構築および運営するプロジェクトが どのように進められたのか?
  • SI会社とWebデザイナーと市役所職員との役割分担は?
  • コンテンツをつくる諸部門との協力体制をどのようにつくったのか?
  • 構築、運営する上での運営方針は?
  • (Webサイト構築プロジェクトで必須の項目はその他いろいろあるけれど書ききれないので省略)
そういったプロジェクトマネジメント上の話をオープンにしてほしい。 これから柏崎市にどっと訪れるであろう雑誌の取材陣や各地方自治体からの 視察団や市民団体相手でもなんでもいい。とにかく話をひろめ、 ノウハウをオープンにしてほしい。公共の団体ならそれができるはずだ。

ウェブビジネスをやめよう!

「インターネットビジネスを創出がどうの」「ネットビジネスへの進出がどうの」といった セリフを自慢げに話す企業のお偉方はいまだにいる。 しかし、いまの世の中、ビジネスにインターネットの恩恵を受けるのはあたりまえのことだ。 「インターネットで儲けよう」というのは「電話で儲けよう」「FAXで儲けよう」と言っているのに近い。 インターネットとかWebといった単語を電話とFAXに置き換えると、とても滑稽だ。

そんな意味でも、下記のコラムにはとても同意である。

allabout.co.jpのWebプロデュースのメールマガジン(2004/01)より抜粋

コラム/ウェブビジネスをやめよう!

そのまんまの意味ではありません。根本的に「ウェブ(ネット)ビジネス」って何ぞや? という疑問です。

ウェブサイト、あるいはインターネット技術を用いてビジネスを行うこと。 であるなら、それは単に「ウェブを使ったビジネス」であり、ウェブビジネ スという何やら特別な響きがあるものでも何でもありません。

(途中省略) そろそろ、特別視するのをやた方がいいと思うのです。それぞれのメディア にはユニークな特性がある。ウェブも然り。それだけのことです。そのよう に当たり前にウェブをビジネス活用する事によって、この素晴らしいテクノ ロジーの恩恵を被る人が増え、更に市場が成熟していくに違いありません。
ちなみにこのサイトのタイトルがもろに「Webビジネスコンサルタント・・・」なので ちょっと自己矛盾しているのだが(笑)、過去実際にそういう仕事(正確に言うと とにかくホームページってやつをつくれば儲かるんだ!と激しく勘違いして目が泳いでしまっている人に 「いや、そんな甘いものじゃないんですよ」と説き伏せる仕事)をやっていたころに 思いついたメルマガのタイトルがその起源なので、それはまあ歴史的事情ということで。

とにかくLANにつなげばタダで使える電話

「ネットに接続できる環境があるならどこでも使えて、 しかも最初に電話機を買う費用だけで通話料はタダ」 とだけ聞くとうさんくさく感じる人も多いだろうが、 livedoor(旧社名エッジ)が出すSIP-PHONEはそういうサービスだ。

プロバイダーを問わないIP電話サービス「livedoor SIP フォン」
(BroadBandWatch 2004/01)
つまり、自宅で使おうが、会社で使おうが、アメリカで使おうが、また、Yahoo! BBの回線で使おうが、Bフレッツで使おうが、番号も使い勝手も全く変わることがない。
(途中省略) ちなみに筆者は1月上旬、2004 International Consumer Electoronics Show(CES)の取材のため、米国ラスベガスに10日ほど滞在した。その際にこのlivedoor SIP フォンを持ち込み、プレスルームのLANポートに接続して使用したのだが、まったく問題なく海外でも普通に03番号で着信、国際電話番号(日本ならば81)を付けずに発信可能だった。アメリカにいながらにして「東京03」で着信する、これまでの常識を打ち破るような現象だ。
海外出張の多い人や、そもそも海外に在住している人にはお勧めできる。

ところで、NTTも似たようなサービスを打ち出したが、それをSIP-PHONEの販売元であるlivedoorの社長が 自らのブログで「頭悪いね」とこき下ろしている(笑)。

IP電話って無料で相互通話できるのがメリットじゃなかったのか〜?
そのとおり。そこへ「○分○円」みたいな発想を持ち込むことは旧態依然すぎると思う。

アマゾン、通年で初の黒字

だそうです。

アマゾン、通年で初の黒字
数年まえのネットバブルの頃、 アマゾン米国本社の社長はインタビューでこんな風に答えています。
「いつになったら利益が出るのかって?そんなことアナリストにでも聞いてくれよ」
アマゾンは我わが道を今日もゆく・・・。

もしあなたが○○さんでないのならサインインしてください

こんにちは ○○さん。もしあなたが○○さんでないのならサインインしてください。
アマゾンで一度でも買ったことのある(又はメールアドレスを登録したことがある)人なら 誰でも知っている文章だ。 Webシステムやデザイン業界においてはパーソナライズされたwebサイトの見本、典型例として、 かなり古くから知られている。

この「サインイン」のところをクリックして起こることは、次の二つである。

  1. ログイン画面の表示(アマゾンではログインのことをサインインという)
  2. ブラウザとサーバ間での現在のセッション情報の廃棄。
1はともかく2は普通は「ログアウト」という言葉で表現される。 だったら
こんにちは ○○さん。      (ログアウトする)
これじゃいけないのだろうか?実際こういう表現をしているサイトはいくらでもある。

Webサイトの運営経験のない人にはわからないかもしれないが、 Webサイトのトップページの上部というのは新聞で言えば一面トップの右上のようなものだ。 非常に貴重なスペースであり、無駄な文句や画像はまず許されない。 なのに、なぜいつまでたってもアマゾンはあんな長ったらしくまわりくどい文章を使い続けるのだろう? Yahoo!ですら「ログアウト」という表現をそこらじゅうで普通に使っているのに?

最近、ようやくその理由を見出した。こんな話を聞いたことがキッカケだった。

妻が、あるホームページに会員登録したんですよ。自宅のパソコン使って。 面白そうだから僕もそのホームページを使いたいと思ったんだけど、僕が使おうとしても 「こんにちは○○さん」(妻の名前)って表示されてて、僕が使うには不都合だったので、 仕方がないから僕は会社のパソコンから登録して会社で使ってるんですよ
後からそのサイトを見たのだが、無料ユーザー登録→ログイン、という、 会員制サイトとしてはごく一般的な流れをとるサイトで、おかしなところは特にない。 私はその男性が何を勘違いしているのか始めはさっぱりわからなかったので さらにいろいろ話を聞いたのだが、その結果ある事実が判明した。
  • 「ログアウト」というリンクがちゃんとあるのにそれを押していないらしい。
  • そもそも「ログイン、ログアウト」という概念がまったくわかっていないらしい。
そんな人に「ログアウト」というリンクを見せても何にもならない。あけてみれば単純なこと。 素人のユーザーの視点に立てば、アマゾンの文章はごく妥当な表現だったのだ。

ついでに書くと、アマゾンでは、ふつうは「ユーザー登録」と「ログイン」という別々な言葉とフローに わかれるはずの概念を「サインイン」という言葉にまとめ、 それにあわせた独特の画面フローになっている。 これについてはまたの機会に記事にしたいと思う。

See also: サインイン、それだけ。

ショッピングカートを放棄じゃなくて電卓をクリアしてるだけ

こういった調査レポートが発表されるたびにおもう。 ああ、これでまた世のECサイト運営者の勘違いとそれに伴う無駄な作業が増幅されてゆくのだなと。

ショッピングカートを途中で放棄する人が67.1% レッド シェリフ調査(Internet Watch 2003/12)

レポートによれば、米国での調査におけるショッピングカート放棄率は50%を下回っており、67%という数値は極めて高く、大幅に改善の余地があるとしている。ショッピングカート放棄率が高くなる要因は、インターネット習熟度、決済方法・商品受け取り方法への不安の度合い、年齢、性別、商品への知識、ライフスタイル、インターネット接続環境など、サイト利用者の特性に合った購入手続きのフローが準備されていないケースがいちばん大きいという。
上のような分析は正しいが、それが全てではまったくない。 ECサイト、特に物販のサイトにおいてショッピングカートを放棄する理由はもっと他に大きな理由がある。

スーパーマーケットでは、キャベツやお惣菜をカゴに入れても レジに行くまで消費税まで込みの総額はわからない。 そして金額がわかったときはもう遅い。その金額を払うか、恥ずかしい思いをして「これやめます」と レジのおばさんに伝え、わざわざ他のもっと安いスーパーを探しに行くか、だ。

それに比べればECサイトのショッピングカート機能はものすごく便利だ。 消費税はもちろん送料も加えた総額がばっちり表示される。 ポイントサービスをやっているサイトでは加算されるポイント数まで表示されることもある。

さてここで、デジタルカメラを買いたいとしよう。ソフマップアマゾンや、他にもお店はいろいろある。 でもデジカメの価格だけ見て買う店を決めたりするほど消費者はバカじゃない。 とりあえずショッピングカートに入れて注文の確定直前の画面までもってゆく。 送料は? ポイント還元率は? そういったことを加味して比較する最も手っ取り早い方法だからだ。 パソコン上にブラウザを2枚立ち上げてそれぞれの店の画面を比べれば値段の違いは一目瞭然。 安い店の画面の注文確定ボタンを押す。そして高い店の画面はそのまま閉じられる=カートは放棄される。

カートをカートとしてしか考えない業界人。カートを便利な電卓として使う消費者。 両者の意識と行動のすれ違いはこれからも続く。