ユーザの説得工作を支援しよう

B2B のウェブサイトはB2Cよりも複雑な購入プロセスをサポートしなければいけない。鍵となるのは、候補リストに載ること、ダウンロード可能な説得支援キットを提供すること、サービスがいいという評判を得ること、の 3 つだ。
ユーザの説得工作を支援しよう(ヤコブ・ニールセン博士のAlert BOX 2004年4月26日) より
面白い。メモ。

MySQL、データベース界の「ホンダシビック」となるか

MySQL、データベース界の「ホンダシビック」となるか (CNET Japan 2004/4)
「なる」に100カノッサ。 ただし40代以上の頭の固い上司がオープンソースというものを頭と体で理解できなければならないという壁はある。

ポイント麻薬汚染

Yahoo! JAPAN、ポイントサービス「Yahoo!ポイント」を2004年秋に開始
とのこと。

ネット業界でも、 ポイント麻薬汚染はひろがってゆくのだろう。 歴史は繰り返す。

フォントサイズを固定するな!− 後悔しないためのWebデザイン

フォントとかピクセルとか相対指定とか絶対指定とか書いてもよくわからない人もいると思うので、 とにかくわかりやすく書こう。

[表示]−[文字のサイズ]で文字の大きさを変えられないようなデザインは99%悪である。

どうしてもフォントサイズを固定しなければならない なんらかの技術的な理由でも無い限り、 文字のサイズはユーザーの好みよって変えることが必ず可能であるべきだ

[表示]−[文字のサイズ]によってフォントのサイズを変更できない例:

[表示]−[文字のサイズ]によってフォントのサイズが変更できる例:

「日本語でつくられたサイトで有名で企業としても元気なところ」といえば、 とりあえずYahoo、アマゾン、楽天市場の3者であることに誰も異論は無いと思う。 Web業界の超辛口コメンテーター三石玲子氏(故人)曰く、 「ネットでは模倣は創造の母」である。 ならばなぜこれら3者のサイトを見て「フォントサイズは固定すべきじゃない」ということを学び取ることができないのか?、不思議でならない。彼らはたまたま固定にしていないわけではない。 フォントサイズを固定にすべきでない理由があるから固定にしていないのだ。

ただしそこには、自分では何も考えず、有名な会社と有名なツールに頼れば なんとかなるとしか考えていない他力本願型Webサイト運営者と、 わかっちゃいるけどそうせざるをえないWebデザイナーさんの苦悩もある。 そのあたりに関してはWeb クリエーターのダブルスタンダード (Japan.internet.com 2003/11) にリンクすることで割愛させていただきたい。

ところで、最近「アクセシビリティ」なるわけのわからない単語が一人歩きを始めようとしている。 たしかに、視覚障害者=音声読み上げブラウザに頼らざるを得ない人、や、 四肢障害者=例えばマウスの操作がうまくできない人、 にも使えるようなWebサイトデザインを心がけることは必要だ。

だがそれ以上に必要で、きっと多くの人に喜ばれるであろうWebデザインは、 弱視や近眼の人や老眼鏡無しではいられない中高年であってもブラウザの[表示]−[文字のサイズ]で調節することによって楽に見ることができるデザインであるはずだ。

なお、前回のコピペになってしまうが、改めて断っておきたい。この記事を含め、今後ここで書く内容はすべてのWebサイトにあてはまるとは全く限らない。 特に、芸術性を重視するタイプのサイトでは横幅固定やフォントサイズ固定は必須だろうし、それを否定するつもりはまったくない。筆者が想定するサイトは無視できない数の初心者ユーザーがいるECサイトやニュースサイト、企業のサイトなどである。

横幅を固定するな! − 後悔しないためのWebデザイン

ピクセル単位で幅を指定したテーブルタグなどでページ全体を囲み、 ページの横幅を固定しているサイトは少なくない。 しかし、これは一歩間違えると弊害だらけだ。

話しだせばキリがないのだが、代表的な例だけを示しながら説明してゆこう。

横幅を完全に固定したページ

公文式
ピクセル単位で横幅を完全に固定している。

横幅を固定しないページ

アマゾン
テーブルタグを使ってはいるが、その横幅を「100%」としている。

横幅を固定することの弊害はなんだろうか?

ユーザーの画面を無駄にしてしまう

ブラウザのウィンドウを常に最大表示にして見ているユーザーは意外と多い。 ところが、例えば上であげた公文式のページを最大表示で見ると右側に大きな空白が生じてしまう。 これでは何のための最大表示なのだろう? 紙と違って自分の好きなサイズで見ることができるのがWebのいいところなのに? その利便性を殺していいのは動画だとかそういう特殊なコンテンツのときだけだ。

ユーザーにブラウザのサイズの調整を強要することになる

逆に、4月ぐらいから新しくなった 日経BPのトップページはどうだろう? 恐ろしいことにこのページは1024x768サイズの画面でブラウザを常に最大表示で見ることを前提にしてデザインされている。 たしかに上でも書いたように、「ブラウザのウィンドウを常に最大表示にして見ているユーザーは意外と多い。」 がしかし、全員ではない

何枚かのブラウザを重ね合わせて表示してあっちこっち見て回る移り気なユーザーも間違いなく存在する(テレビのチャンネルをポチポチ変えるのと同じ感覚)。 業務システムのWebページでならともかく、一般公開用のページにおいてすべてのページをこんな広い幅で固定したら、 小さめのウィンドウで見ている人には横スクロールバーの出現という、 Webデザインとして最悪な結果を見せることになる。

「ブラウザのサイズを調整して見てください」と?冗談じゃない! 郵便のDMなら特になにも感じないのに、「激安バイアグラ」のスパム 一本で沸き起こるあの「むかつき」を思い出してほしい。 それはつまり、 ユーザーのパソコンの画面はユーザーのかなりプライベートな空間だということだ。 そのレイアウトの調整に他人が踏み込むとは何事か!? Webサイト運営者もWebデザイナーも、もう少し、ユーザーの心理を学ぶべきだ。

ちなみに、日経BPのトップページをブラウザを幅600ピクセルぐらいにして見ると、 中央の記事は見えるが右側の広告は見えない。 収入源であるはずの広告を見せにくいデザイン。あきれてものも・・・(笑)

結局のところどうするべきなのだろうか? ブラウザの大きさを最大にしても小さめにしてもそれなりに見えるデザイン=リキッドデザインにするのがベストだ。 お手本はもちろんアマゾン。 このリキッドデザインは、「見る画面」だけでなく、「印刷できる画面」をつくることができる。 ちなみに上で紹介した公文式 のページのいくつかは、A4に印刷すると端っこが切れて見えない。 これも固定幅デザインの弊害のひとつである。

印刷専用のページを別途作ればいい? それは確かにひとつの方法だが、 はじめからリキッドデザインする場合と比べてみると余計なコストであることには間違いない。

ちょっとまって、あのYahoo!のトップページは、 横幅を固定してるじゃないか?

そう、675ピクセルの横幅で固定したテーブルタグを使っている。これはどう説明するべきなのだろう? おそらく、各コンテンツのトップページだけは固定幅にすることで、 「ほら、いつものやつだよ」という安心感(?)のようなものを演出しているのかもしれない。

さて、「後悔しないWebデザイン」という副題での記事は今後もときどき書き続けようと思う。 断っておきたいが、この記事を含め、今後ここで書く内容はすべてのWebサイトにあてはまるとは全く限らない。 特に、芸術性を重視するタイプのサイトでは横幅固定やフォントサイズ固定は必須だろうし、それを否定するつもりはまったくない。 筆者が想定するサイトは無視できない数の初心者ユーザーがいるECサイトやニュースサイト、企業のサイトなどである。

See also:

パーソナライズにベイズ理論

アクセスログの解析をしていたら面白いものを見つけた。 「パーソナライズ ベイズ理論」というキーワードで検索してきてここにたどり着いている人が 少なからずいらっしゃるようだ。 たしかにパーソナライズの話もベイズ理論の記事も書いてるが、 残念ながら両者を組み合わせて使う話は書いたことがない。

言われてみてなるほど、ベイズ理論を応用してパーソナライズ機能に役立てるというのは、 十分ありうる話だ。(むしろそっちのほうの目的のほうが本来大きいのだろう) ベイズ理論はスパムメールの判別に使うことのほうが有名な感があるが、

「この人は過去にパソコンを注文した履歴があるから、おすすめ商品のコーナーには プリンターを一番上に表示させよう」
という用途にもつかえそうだということだ。

ただ、

Ozakism: 「ベイズ理論」の可能性より
という記事にもあるように
  • 過去と未来が著しく変化する領域には向かないのでは?
  • 重要な意思決定に関わる領域には向かないのでは?
というあたりにとても同意。

それでもまだ聞くのか個人情報を

個人情報の漏洩事件が相次いでいることはご存知のとおり。 しかしそれでもなお、必要もないのにやたら個人情報を書き込ませようとする企業サイトは少なくない。名指しはよろしくないかもしれないが例を挙げないと伝わらないのであげてしまうが、例えば東京電力とか。

いきいきくらしナビ - tepore

Webであれ紙の書類であれ、 おいそれと自分の住所や生年月日を書き込む消費者はもはや存在しない。 それが有名な大企業であるかどうかにかかわらず。 いるとすればそれはどうしても書く理由がある状況 −例えば通販サイトでは住所を書かなきゃ品物が届かないし− であるか、 あるいは懸賞ハンターだけだ。

会員登録型のサイトをやっている企業は今すぐ自社の会員登録フォームを見直すべきだ。

  • 入力項目が多ければ多いほど登録する意欲が失せるものだが、それでも聞くか?
  • 「職業」なんて選ばせたところでたいていはプルダウンメニューの一番上にある ものが多くなる −つまりいいかげんに入力されるだけー なのにそれでも聞くか?
  • 企業にとって余計な個人情報を蓄積することそれ自体がリスクでありコストでもあるのにそれでも聞くか?漏洩したデータが実はいいかげんに入力されたものであっても記者会見を開いて頭を下げなければならないのに?(笑)
  • 会員登録する人の側から見て、
    • そのサイトに会員登録することによって自分の個人情報が漏洩するリスク
    • そのサイトで自分が得られる利益や利便性やメリット
    うえの二つのうち、メリットのほうが勝つはずだ、という自信はあるか? メリットの演出のために懸賞を使ったところで懸賞ハンターが群がるだけで、 ゲットされた賞品は封も切られずにそのままYahoo!オークションあたりに出品されるというオチが待っている。
  • 個人情報保護ポリシーだとかプライバシーマークだとかを掲げても それを信用する消費者がどれだけいるか? 現に、BIGLOBEはプライバシーマーク認定を取得しているが、その回線にアッカネットワークスを使っている人の個人情報は漏れた
  • そもそも、その個人情報は本当に必要なのか?

サマータイムとキャッチボール

導入している国々ではそろそろサマータイムが始まったようだ。 以前、アメリカの西海岸にちょっとした出張で行ったとき、その効果に驚いた。 夕方5時でもまだ昼の2時か3時くらいの明るさなのだ。 さらにちょっと残業してから家に帰ってもまだ、子供とキャッチボールができる程度の明るさ。

サマータイム導入に反対の人は多い。混乱するとか、 サービス残業だらけの日本では意味無しとか。 でもそれでも、真剣に導入を考えてみるべきだと個人的には思う。

サマータイムとはちょっと話がずれるが、現地に詳しい人がこんなことを話していた。 「シリコンバレーでは、朝6時から昼の2時まで働き、それから先は別な活動をしている人もいる。 それはそれで、違った人生があるのだろうね。」

Googleから学ぶWebデザイン

いまさら言うまでもないが、 Google のWebデザインはシンプルイズベストの極地だ。それでもなお学ぶべき点は大いにある。

半年くらい前のgoogle



最近のgoogle

上の違いから学ぶべきことは次のとおり。

  • ユーザーは「青い文字に下線があるのがリンクである」という潜在意識を持っている
  • 特に初心者ユーザーは青文字に下線以外はリンクと認識せず、まったくクリックしようとしないかもしれない
「タブ」というリンクのデザイン手法はアマゾンがそれを使ったことによって次第に浸透していった。 だが、最近になってGoogleはその弊害に気づき、原始的なアンカーリンクに戻した。

実際、このデザイン変更は、通常の検索だけでなく イメージ検索やグループ検索(ニュースグループの投稿情報の検索)にも ユーザーを誘導するためにはどうしたらよいのかを考えた結果だという話である。

「リンク」を、Javascriptやらスタイルシートやらのテクニックを駆使して作るのが100%悪いとは言わない。 しかし初心者の視点に立てば、再考すべき点は大いにあるのだろう。

続・パスワードの危機 − 実害をもたらすウィルスの可能性

ここ1週間ほどの間にものすごい数のウィルスメールが出回っている。 メールチェックするたびにウィルスチェッカーが 「このメールはウィルスに感染していたので削除しました」という メッセージをポンポン出してくる状況に辟易する人は少なくないだろう。

Netsky.Qは、感染したPC内の拡張子「.html」や「.doc」「.txt」など、 34種類の拡張子のファイルの中からメールアドレスを収集し、 独自のSMTPエンジンを用いて自分自身を添付し、感染拡大を図る。
ウイルス「Netsky.Q」の追加情報を公開(InternetWatch 2004/3)

しかし、メールで自身の感染を拡大させる「だけ」の機能を持っているウイルスばかりではない。

Mydoomは2月1日から2月12日にかけて「www.sco.com」に対してDoS攻撃を仕掛けるようプログラムされている。そのためにMydoomは、感染したPCの中にSCOのWebサイトに対してHTTPのGETリクエストを送信する64のスレッドを作り出す。
Mydoomの感染速度は過去最大級(InternetWatch 2004/1)
簡単に言うと、ウイルスに感染したたくさんのパソコンが自動的にに特定のWebサイトにアクセスすることで、そのWebサイトをパンクさせて業務妨害するという機能だ。 同種のウイルスは過去にも何度も出現した。

ここで、想像力を広げてみよう。 もしも、コンピュータウィルスが、パソコンの中の種々のファイルやメールソフト上にあるメールの中から、 メールアドレスを収集するついでに「パスワード」という単語を含むメールやファイルも収集して、 それらを添付ファイルでばらまくような機能を持っていたら?

このようなウイルスを作ることは技術的にはまったく難しくない。 赤の他人のパスワードが自分のもとに続々と届き、 自分のパスワードもどこの誰に知られたのかわからない。 背筋も凍る、そんな状況が待っている。

最近、あるソフトウェア販売サイトで会員登録をしたら、次のようなメールが来た。

件名:○○会員パスワードのお知らせ

このたびは○○サービスのご利用ありがとうございました。

会員登録のご希望をいただきましたので、
「○○会員パスワード」をお送りします。

会員メールアドレス : xxxxx@example.com
会員パスワード     : abcde123
会員用ページ(登録内容の変更など):
http://www.example.com/*****/*****/index.html
もしも上にあげたようなウイルスが実在することになれば、このメールは格好のターゲットだ。 似たようなメールは皆さんのメールソフト上にいまもたくさん保存されているのではないだろうか?

会員番号とパスワードを別々のメールで送る、という方式をとっているところもある (確か紀伊国屋bookwebがそうだったような・・・)。 しかし、パスワードがナマでメール上に書かれていることに変わりは無く、 気休めでしかない。

ちなみに、 パスワードの危機(その5) − アマゾンの場合で紹介したような、 時限式ワンタイムURLをメールで伝える方式であれば、こうした状況であっても 安全性はかなり高いだろう。 そこに書かれているのは「パスワード」という単語だけであって パスワードそのものはそこには無いのだから

Netsky.Qが日本を局地的に狙った可能性を否定できない (InternetWatch 2004/3)
現在のところ、ウイルスを作る悪い輩に日本語を理解する者がどれほどいるかはわからない。 上で筆者が想像したようなウイルスが出現する可能性もまた、否定できない。

もしも祝日の一覧がXMLだったら

このまえの「もしも天気予報がXMLだったら」の記事を自己パクリ(笑)するようなものだが、 日本の祝日、休日の情報もXML形式で配信されていたら、ソフトウェアの世界ではけっこう重宝されるだろう。

暦(こよみ)の情報はどんなソフトにも必須だ。Windowsひとつとっても、ちゃんとカレンダー機能がある。 タスクバーの右端の時刻表示をダブルクリックすると日時の修正機能画面にカレンダーが表示されるのはご存知のとおり。

ただしそこには祝日の表示は無い。

実生活や実ビジネスでカレンダー情報を実用するには休日や祝日の情報が欠かせない。 では、祝日も判別できる(赤字で表示するとか)カレンダー機能を搭載するソフトウェアや、 なんらかの形でカレンダー情報を使用するWebサイトは、どうやって祝日の情報を管理しているのだろう?

答えは簡単。数年先までの休日、祝日を調べ、そのデータをソフト上に直接書き込んでいるだけだ。 ということは、もしも祝日が増えたり変更になったらどうするのだろうか?

例えば、体育の日が10月10日の固定ではなく「10月の第2週の月曜日」に変更されたのはけっこう最近のことだ。 「10月10日が体育の日」と固定された状態ですでに出荷された古いソフトウェアの場合、 「バージョンアップ版を買ってください」とか修正ソフトの配布で対応することになる。 あるいはユーザーが手作業で祝日の設定の修正をするようになっている場合もある。 カレンダー機能を持っているのがWebサイトである場合にはそのWebサイトの(例えば CGIプログラムの)情報を書き換えるだけで済むが。

いずれにせよ人間の手を介すことになる。携帯でテレビ電話できるご時世に、 祝日や休日のデータは人間に入力してもらわないとわからないコンピュータなんて、 なんともローテクではないだろうか。

解決策はある。 国民の祝日の公表を担当する内閣府あたりが祝日の情報をXML形式で公開することだ。 (ちなみにHTMLでの公開はすでにある

たとえばこんなふうに休日と祝日がXML形式で公開されていたら?
もしもこんなXMLが例えば総務省などのWebサイトに常時掲載されているとすれば、 カレンダー機能を有するあらゆるソフトウェア(Webサイトも)は、 このXML情報に定期的にアクセスし好きなように変換しながら 自身のカレンダー機能に祝日情報を取り込んでゆけばいい。

法律の改正などで祝日が増えたり変更されたりしたら、 このXML情報を変更する。これによって世の中のすべてのソフトの カレンダー情報も随時自動的に変更されてゆくというわけ。 手作業で祝日情報を入力しなおす必要も無く、 祝日情報の変更だけのためのソフトのバージョンアップの必要も無くなる。

祝日の追加や変更は数年に1回あるかないかだから、 そのXMLの編集作業もたいした仕組みは必要ない。 それこそ、「メモ帳」で手で書いて、FTPソフトでWebサーバにアップロードするという単純作業でもなんとかなる。 この作業を年に1回もやれば十分だろうし。

たったこれだけのことで、世の中のソフトウェア開発者は手間が省けてしかも正確な情報を出せるソフトを作れる。結構助かるのだ。 考えていただけないでしょうか>官報を出すお役人さん

読者はライターに恋をする

「人は、人に恋をする。読者は、メルマガを書いているメルマガ発行者に恋をする」
なぜ、面白くないメルマガが多いのか(Japan.internet.com 2004/3 より)
このコラムを読んで、昔の仕事で聞いたある一件を思い出した。

そのECサイトでは早くからメルマガによる集客/販売に着目し、 担当者をすえてメルマガを毎週発行していた。 とはいってもちょっと文章のうまい女性社員が片手間に書いていたレベルだった。 女性社員は本名を出すのを嫌がったため、ペンネームを使うことにした。 仮にそのペンネームをA子としよう。

次第に商品数も増え、もはやメルマガを編集するには担当者が一人では不可能なほどになり、 商品説明や前文のあいさつなども完全に分業化され、 ちょっとしたミニコミ誌なみの編集体制になった。 しかしそれでもペンネームはA子のままにした。メルマガの読者からみればそのメルマガは いつもA子が一生懸命書いているように見えるはずだったし、また、 メルマガの、というよりA子自身のファンが増えてきていたからだ。

そうこうしている間に事件は起きた。「A子さんの大ファンなんです!ぜひお会いしたいんです!」 という熱狂的な読者が会社を訪ねてきたのだ。 最初にA子というペンネームで書き始めた社員はすでに退社しているし、 もし退社していなくてもそんなあぶなっかしい人に会わせるわけにもいかない(笑)。 それにそもそもA子は存在しない架空の人物なのだ。 もはやA子の実体はそのメルマガの編集チームでしかない。 サインだけでもほしい!というその熱狂的ファンを「外部のライターさんだから無理」 とかなんとか言ってどうにかなだめ、丁重にお帰りいただくことで事なきをえたのだった。

偶然の産物かもしれないが、そのECサイトはカリスマ的メルマガライターを育て上げてしまっていた。 しかも架空の。ゴーストライターと書くとなんだかネガティブなイメージがあるが、 ハンドルネームだとかネットオカマだとかが珍しくも無いネットの世界では、 そこでのビジネスにおいてもこういうやり方はアリなのではないだろうか。

この話を聞いたある別のECサイトは、早速、架空の女性キャラクターをつくりあげようと考えた。 しかし、できあがったメルマガを見て筆者は苦笑してしまった。

「○○子でぇす!2年目の新入社員がメルマガなんてまかされちゃっていいの? がんばりますのでよろしくおねがいしまぁす!」
最初から最後までこんな調子。 これではネットオカマを通り越して、キャバクラ嬢だ。(笑)