週刊新潮と週刊東洋経済の楽天に関する記事の感想など

どこぞのマスコミが楽天に関する疑惑みたいな記事を書くかもね書いてるらしい書くぞという話はこの夏はいったあたりからずっとささやかれ続けてきたことである。昨日(30日)になって株式関係の新聞でちょろっと報道された瞬間に素人個人投資家のみなさんが疑心暗鬼になってしまって楽天(4755)の株がストップ安という展開に。正直ゴシップにも株にも大して興味はないんだけど、楽天関係の記事はこれまでもちょこちょこ書いていたこともあるし、しょうがない、今朝駅の売店で買ってきた。週刊新潮と週刊東洋経済。

まず週刊新潮。

320円返せ。以上。

どんだけすごいことになってるのかと思ったらたったの見開き1ページにどうでもいいような憶測が書いてるのみ。 ストップ安まで狼狽売りした方々ご苦労様です。ただまあ、今までの株価が無駄に高すぎただけでこれで正常な評価の株価に近づいたと考えれば健全かもしれない。

次に週刊東洋経済。こっちはなかなか参考になる。楽天のビジネスの現状と展望を詳細ではないがざっとうかがい知るにちょうどよい程度の情報が見開き5ページに渡って掲載。

発表されている流通総額と店舗数から計算するに、1店舗あたりの年間売上高の平均は2400万(正確には四半期で607万)とのこと。 東洋経済とは別方面の情報源から「月商で1000万越えする店舗は1割に遠く及ばない」という話も最近聞いていたので、つじつまは合っている。まあそんなもんだろう。6月に楽天市場の課金額は一般的な企業のIT投資額よりちょい低いくらいだと思うという記事を書いたときはソースがなかったので一般的な企業の売上高-IT予算比率を引き合いにだしたのだが、そうですか億という単位にも及ばないか。まあ考えてみりゃそんなもんだろうなあ。

いわゆる「楽天税」が10%にとどきそうとかそういう話が例によって載ってたけど、それじゃあ、素人でも使いこなせるような商品ページ編集機能と受注処理機能と在庫管理機能と画像つきHTMLメルマガ編集&発行機能とアクセス解析機能とオークション機能とプレゼント/懸賞管理機能と特典ポイントシステムとそして広告出稿料(←広告費はあなどれないくらい大きいはずだ)などなどなどの全てが、平均年間売上高2400万の10%つまり240万(=月額20万)で、あるいは5%つまり120万(=月額10万)で、自前で構築して維持できるか?というと、店舗の中の人がシステムエンジニアでもない限りはたぶんできないのである。下手するとこの金額は広告費だけで消えてしまいかねない。そもそも「楽天税10%」と書いてあるその内訳が書いてない。楽天のカテゴリトップのバナー広告や公式メルマガに掲載してもらうための広告費用とシステム利用料の比率は10%のうちのそれぞれいくらなんだ?

楽天市場は集客機能つきのASPである。 そういう意味で、コンピュータシステム構築という側面からとらえれば、いまのシステム使用料は大して高くも無い。

see also:
アフィリエイトの承認率が低い(キャンセル率が高い)理由(2004/8)
社長!気は確かですか?そんなやり方でIT導入を行えば絶対に失敗しますよ!(2004/11)
楽天の「大人のブックス」のその後(2005/7)
顧客リストは誰のものか(2005/8)
楽天vs店舗 外部リンク禁止を巡って裁判沙汰が進行中(2005/8)
ショッピングモールが外部リンクを嫌う理由(2005/8)
デジャブ?→楽天とTBSとAOLとタイムワーナーと(2005/10)
サラ金の利用者とショッピングモールの出店者の共通項(2006/1)
ショッピングモールというビジネスモデルの寿命はそろそろ尽きる論について雑感(2006/4)
楽天市場の課金額は一般的な企業のIT投資額よりちょい低いくらいだと思う (2006/6)
楽天、サイバーエージェント株を売却、の件についてメモ(2006/7)

日本もやるべきだと思う→「セキュリティなしの無線LANは危険」、米加州でラベル貼付を義務付け

技術的に言ってはげしく無駄なことに税金を使わないでほしい。

Winnyなどによる情報漏洩対策技術の開発に16億円、総務省の概算要求
ウィニー対策システムを開発へ 情報流出を防止 総務省 (朝日新聞) - goo ニュース
「情報を書き込んだファイルに「目印」をつけておき、流出の際には特定のサーバーを経由するようにする。そのサーバーで「目印」つきのファイルは一網打尽で消去する仕組みが構想されている。」

ばかばかしい。

古い例だが、エステのTBCの顧客情報が流出した件ではいまだにそのcsvファイルがWinny上で流れていたりするわけだが、 CSV形式のテキストファイルにどうやって電子透かしを入れようと言うのだろう?他にもツッコミどころは山ほどある。が、とにかく、

セキュリティは技術じゃなくてまず意識である。

とりあえず技術屋(≒将来の天下り先)に税金を投下して「手をこまねいてるわけじゃなくてなんかやってますよ」という既成事実のためだけに実質何の役にも立たないことをやってる場合じゃない。 そういう意味においても↓の記事に激しく同意する。 こういうことこそがが行政機関のやるべきことだ。
米カリフォルニア州議会は8月29日(現地時間)、「Wi-Fi User Protection Bill」という法律を賛成多数で通過させた。同法律は「セキュリティ設定の行われていない無線LANは危険にさらされている」という警告を無線LAN機器にラベルとして貼付し、その対策方法を指示することを義務づける。
「セキュリティなしの無線LANは危険」、米加州でラベル貼付を義務付け (MYCOMジャーナル 2006/8)
ちょっと前に2ちゃんねる上で現役の泥棒さんが質問に答えるというウソか本当かわからないようなネタがあったが、このときも泥棒さんは「他人の無線LANを無断借用してるから大丈夫」とのこと。これは実は犯罪戦略として非常に正しい。

see also:
他人の無線LANにタダ乗りの恐怖
パスワードの危機(その1) − きっかけ

普通のlinuxマシンをLVSで冗長化。数百万円のロードバランサの代わりになる

数百万円のロードバランサとほとんど同じ機能を普通のLinuxサーバで実現。すばらしすぎ。

keepalivedがVRRP機能まで持ってるとは知らなんだ。

先日書いた、DNSラウンドロビンに頼る方式だと外部のDNSサーバやクライアントやそのブラウザのTTL設定に依存するところが大きくなるためやや不確実性が高いのだが、こいつは確実に冗長性を確保してくれそう。すごすぎ。

楽天証券の中の人、あたま隠して尻隠さず。

WikiPedia(ウィキペディア)というのはものすごく簡単に言うと「誰でも編集できるネット上の百科事典」みたいなサイト。誰でも編集できるがゆえ、こういうことも起きる。

楽天証券の中の人、Wikipediaの都合の悪い記述を削除 (スラッシュドット ジャパン 2006/8)
会社の沿革(?)の説明の箇所に掲載すべき内容なのかどうかとかそういう議論はさておき、とにかく、
証券取引システムのレスポンスが悪すぎというかとにかくシステムのつくりが悪すぎて金融庁に業務改善命令をくらったくだりが 編集、削除された。←ところが、このページをよく見ると、編集したホストのIPアドレスが記録されているので、それをwhoisしてみると・・・。

アタマ隠して尻隠さず。

で、行政処分に関する内容がが新たに別項目として書き加えられ、各種のニュースサイトでも報道され、より目立ってしまう結果を招く。

身から出た錆で踏んだりけったり。

That's お役所仕事

これぞお役所仕事。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <情報公開>松山市の地図会社が水戸市提訴…CDで提供を
電子データとして記録されている公文書は印刷しないと開示できないとした決定は、時代遅れで無駄だとして、松山市の地図製作会社が水戸市を相手取り、決定の取り消しなどを求める訴えを水戸地裁に起こした。データをCD―ROMなどに複製して引き渡すよう求めている。同社は同様の訴えを栃木、岩手県でも起こしている。
 訴状(7月29日付)などによると、同社は地図製作のため、今年2月14日、国から水戸市に譲与された農道、水路の図面などの公文書の開示を市情報公開条例に基づき請求した。市は「全部開示」を決定、8日後に同社に通知した。
 同社は、公文書を電子データのまま複製して開示するよう求めたが、市は「条例規則で印刷しないと開示できない」と拒否。同社は「複製して開示した方が正確で安価。資源節約にもなる。印刷しなければ公開できないという市の姿勢は時代錯誤だ」などと主張している。
 市管財課によると、公文書のうち録音テープや映画フィルムなどを除く電磁的記録の開示方法は、同条例施行規則で「印字し、または印刷したものを閲覧・交付する」と定められている。今回の開示対象の文書は印刷するとA1判(縦60センチ、横84センチ)で約1500枚に達する。市は開示に当たり、業者に印刷を委託して、その費用を同社に請求する予定だった。
 同社や印刷業者などによると、今回のデータ量を複製する場合、CD―ROMなら高くても数千円。だが、このサイズの紙に約1500枚カラーコピーした場合約8万円かかるという。

see also:
ウェブアクセシビリティのJIS規格が正式制定なんだけど (2004/6)

linux上でディレクトリ内に作成できる最大ファイル数は1万から1.5万だが実際は5000個くらいでやめておいたほうが

linux上でディレクトリ内に作成できる最大ファイル数は1万から1.5万だが実際は5000個くらいでやめておいたほうが という話を Web屋のネタ帳 on CNET で書いてますのでよろしければどうぞ。

SSLアクセラレータはそれ用のPCIカードをWebサーバに仕込むほうが安価かも

たとえばapacheとmod_sslの組み合わせでSSL(つまりhttps://)しているサイトは多いだろう。 ところがSSL処理というものはかなりCPUのパワーを食う。気がついたときにはSSLの処理が実はWebサーバのCPUの半分近くを食ってました、なんてことになる。で、やむにやまれず高価なSSLアクセラレータを買おうということになる。

ところが、SSLアクセラレータというと、アプライアンス型、つまり普通のサーバかルーターみたいに見える専用ハードウェアを買ってしまう人が多いらしい。ベンダーもそのほうが儲かるから、PCIカード型のSSLアクセラレータの存在なんて教えないのかもしれない。もちろん、アプライアンス型のほうが既存のソフトウェア構成に極力手を加えずに導入できるというメリットに飛びついてしまわざるを得なかった、というケースも多いだろう。

知っている人は知っている話だが、米国のYahooでは、SSL(つまりhttps://)の処理はWebサーバに仕込んだ専用PCIカードにやらせている、とYahooの中の人がもう何年も前からカンファレンスなどで繰り返し講演している。

200608yahoossl01.png
(一部訳: カード無しのWebサーバが通常の80番ポートアクセス(つまりだたのhttp://)をさばくのと同じだけのアクセス数を、PCIカードつきのサーバがSSLでさばいています)
2006年7月 O’Reilly Open Source Convention 講演資料より

アプライアンス型のSSLアクセラレータは1台100万から200万円をくだらないものが多い。一方でPCIカード型は20万円から30万円くらいのようだ。中小企業にとってこの差は大きい。先日の記事でwebサイトの構成の例を示したが、ついでに リバースプロキシ側のWebサーバにPCIカード型のSSLアクセラレータをあらかじめ仕込んでおくという方法も一案だと思う。

追記:
先日書いていた負荷分散関係の記事(これとかこれとか)にからんで、Ultramonkeyというオープンソースの負荷分散ソフトウェアについても調べていたのだが、そのドキュメントをよく見るとこんなことが書いてあった。

<付録B> B ksslに関する注意点及び補足説明
ksslはサーバマシン上のCPUでも動作しますが、性能面を考慮しAEP Systems社の SSLアクセラレータカード(AEP1000L)使用を前提として設計されております。 しかしながら、現在AEP1000Lは製造中止となっております。 kssl+AEP1000Lの代替として、nCipher社のnFastUltraなどのSSLアクセラレータ カード(ksslとAEP1000Lの機能面を包含)が利用できます。
SourceForge.jp: View Document UltraMonkey-L7_admin_manual-v1.3
2005年12月のNTTコムウェア社のニュースリリースでも動作確認環境として同様のことが書いてある。 結局のところ、通常のCPUでのソフトウェア処理では、専用チップでのハードウェア処理には到底かなわないということか。

技術を磨こう(?) 恥をかく前に。

政治関係の話は嫌いではないがブログではあまりやらない。 つまらないドサクサになりやすいし、そっとしておいたほうがいいこともあると思うから。

だが「Web屋のネタ帳」としては、番外ネタとして取り上げたくなる衝動をおさえきれないことも時々ある。

某国の偉い人の動向が最近ぱったりわからない、 という話がテレビでちらっと出てたなぁと思っていたら、ほんの数日前になって

こんな報道が出たらしい

は、ハラ痛ぇ・・・。

何を言ってるのか??な人はついでに

こちらもどうぞ

さらにハラ痛ぇ・・・

それでもまだわからないという人は こんなキーワードで検索 してみましょう。

関係ないのだがとりあえずsee also:
自分で勉強しよう。でなければ相談しよう。恥をかく前に。

DNSラウンドロビンとmod_proxy_balancerによるWebサイトの負荷分散(案)

apache2.2と同時にリリースされたmod_proxy_balancerや、DNSラウンドロビンの設定にまつわる話はそれぞれ個別にいろんなところで記事にされているが、Webサーバの負荷分散システム全体としての種々の情報がまとまっている記事はそれほど多くない気がする。そこで、Web屋のネタ帳 on CNETの方で書いた チープなDNSラウンドロビンは高価なロードバランサの座を奪い返せるか という記事の続編ついでに書いてみる。

長々とした文章よりもよりも図解で一発!、ということで図を描いてみた。Webサーバーの負荷分散&冗長性の確保のための構成(案)。
200608dnsrr.png
注: わかりやすくするためにスイッチとかファイアウォールとかそういう細部は省略している。サーバーの負荷分散の話であってネットワークのそれの話ではないことにご留意。

上段のapacheがmod_proxy_balancerを使ったリバースプロキシ。The Netに繋がる側はグローバルIPアドレスを与えておき、全てwww.example.comというホストに対してDNSのAレコードを登録しておく(=DNSラウンドロビン)。 下段がWebサーバまたはAPサーバ。こちら側はすべてローカル用アドレス(192.168.*みたいな)でよい。 リバースプロキシが3つでwebサーバ4つとなっているが、単に例である。リバースプロキシ2台でWebサーバが10台とかでもなんでも、必要に応じて適宜考えるということで。

以下、要点をかいつまんで説明。

DNSラウンドロビンが障害を起こしているサーバ(上図で言うとリバースプロキシサーバ)のIPアドレスをブラウザに返してしまった場合の対処

前記事にあるとおり、 最近のブラウザは、DNSが複数のIPアドレスを返した場合に、HTTPアクセスが成功するまでその全てのアドレスに対して接続を試みるので問題なし。

障害で落ちてるwebサーバの切り離し(振りわけ対象から除外)

mod_proxy_balancerがやってくれる。詳しくは下記参照。

セッションの維持

ショッピングカートとかWebメールとかIDとパスワードでログインしてログアウトする、といったいわゆるセッション維持が必要なWebサイトの場合、Cookie上にあるセッションID(≒どのWebサーバがそのセッションを発行して維持しているのかがわかる値)をリバースプロキシが察知して、そのWebサーバにアクセスを振る必要がある。その点、mod_proxy_balancer(正確にはmod_proxy側?)の stickysession という機能がそれを担ってくれる。 詳しくは下記参照。 ただ、セッション情報の保存場所を一本化して外だしすることで、リバースプロキシがセッション振り分けする必要をなくす、という手法も考えておくべきだろう。PHPであればデフォルトでは/tmpディレクトリ配下にファイルの形でセッション情報が保存されるが、それを別のNFSサーバ上にマウントしたディレクトリにすることで複数のどのWebサーバであっても同じセッション情報を扱えるようにするとか。あるいはセッション情報の保存も外部サーバ上のデータベースかあるいはmemcachedとか。Tomcatであればクラスタリング(セッションレプリケーション)させてみるとか。

SSL

https://に対する処理はリバースプロキシ側でやることになると思う。ただし下位層でhttp、httpsどちらでリクエストされたかを知りたい場合(例えばログイン画面にhttpで来ちゃった場合はhttps://に強制リダイレクトさせるとか)には、ウノウラボ Unoh Labs: mod_proxy_balancer 小技集によると
httpd.confに
 RequestHeader set X-SSL-REQUEST %{HTTPS}s
とつけてあげると、 X-SSL-REQUEST というヘッダが入ります。 %{HTTPS}s の部分は apacheがSSLだと on と加えてくれますので、web側ではこのヘッダを見るのが良いかと思います。 X-SSL-REQUEST は自由に変更できるので、推測されにくい文字列の方がよいかもしれないですね
という小技が使えそう。

DNS設定

リバースプロキシサーバのIPアドレスを全てAレコードで設定。 また、DNSラウンドロビンという目的上、TTL(生存時間)をかなり短めに設定しておいたほうがいいと思われる
www  300  IN  A      202.xxx.yyy.zzz
www  300  IN  A      202.aaa.bbb.ccc
www  300  IN  A      202.ddd.eee.fff
みたいに。ちなみにwww.yahoo.co.jpも300(つまり5分)にセットされている。www.rakuten.co.jpでは60秒とさらに短い。 これはブラウザでyahooやrakutenにアクセスした後でコマンドプロンプトで ipconfig /displaydns をたたくとわかる。

DNSサーバ側でTTLを短くしても、中継するDNSサーバやクライアントPCでキャッシュされてしまうのはどうする?という話だが、SimpleFailOverというソフトを開発している会社の解説によるとつぎのようなことらしい。

  • 「DNSの変更がネット上に浸透するには24時間から72時間くらいかかる」ということがよく言われるが、これはドメイン名自体の登録での話である。なぜならDNSのrootサーバのTTL(生存期間)が24時間になっているからである(筆者注:これは資料が書かれた2004年の話。2006年現在はもっと短くなってるはず)。しかし www.example.comのような個々のドメインの配下では、好きなようにTTL値を設定できる。
  • メジャーなDNSサーバソフトウェアであれば指定されたTTL値のとおりに適切に扱うはずである。問題はコンパイルや設定の段階で特殊なことをしているDNSサーバだが、現在ではそのケースも減ってきている。
  • Windows2000、XP、Server2003上で稼動するMicrosoft Internet Explorer 6 は、DNSのAレコードをキャッシュしない。CNAMEレコードだけをキャッシュする。これは(Aレコードであれば)DNS設定の変更にブラウザが素直に追随してくれることを意味する。 (筆者注:Aレコードをまったくキャッシュしないというのはほんとか?という気がする。だがいずれにせよクライアント側のネットワーク上のDNSサーバがTTL値指定の時間だけキャッシュしていることに変わりはない)
  • 古いWindows(95,98,Me)で動くInternet Explorer 4,5,6 については、すべてのDNSレコードはそのTTL値にかかわらず30分間キャッシュされてしまう。
  • FirefoxとMozilla/Netscapeは全てのDNSレコードはそのTTL値にかかわらず1分間キャッシュされる。(もっと古いバージョンだと15分)
以上、DNS Caching and how it affects Simple Failover(2004年9月)より抜粋&訳。なお、調べていたらたまたまこの資料に行き着いたので紹介しているだけであって、SimpleFailOverという製品そのものについては筆者は調べてないし言及しないのであしからず。 また、ブラウザではなく企業や学校などでよく使われているプロキシサーバ(squidとか)だとどうなるのかという話はこの資料にはなかった。日本の携帯電話ブラウザだとどうなるという話ももちろん無い。

なお、もしもリバースプロキシの1台がトラブルで落ちてその状態が長時間続く場合には、DNSの設定からそのIPをはずすという運用をとったほうがいいだろう。

以上はすべて机上での設計であり実際に組んでテストしたわけではない。 がしかし、この業界のベンチャー企業ではめずらしくない構成ではないだろうか。 と思っていたらnaoyaのはてなダイアリー - Apache 2.2.0 + mod_proxy_balancerという記事をみつけた。もうちょっと詳しい話希望 >はてなの中の人。

see also:
cyano: mod_proxy_balancerで中〜大規模サーバー運用するときの勘所 - (1) mod_proxy_balancerの設定編

追記:
普通のlinuxマシンをLVSで冗長化。数百万円のロードバランサの代わりになる

チープなDNSラウンドロビンは高価なロードバランサの座を奪い返せるか

という記事をWeb屋のネタ帳 on CNETで書いておりますのでよろしければどうぞ。

チープなDNSラウンドロビンは高価なロードバランサの座を奪い返せるか (Web屋のネタ帳 on CNET 2006/8)

アマゾンは地球最大の品揃え

婦人警官2
商品紹介
こころの交通管理もしてくれそうな爽やかな婦人警官のコスチューム。白のローブも付いたこだわりのデザイン。青のブラウスに紺のネクタイ、タイトスカート、マーク入りの帽子で本格的に大変身。ローブ、腕章を入れての6点セット。

see also:
Amazon.co.jpに「ヘルス&ビューティ」ストア開設、3万点を販売 (Internet Watch 2006/8)
オ・ト・ナの楽天って知ってました? (2003/12)

j-wave.co.jp 勝手にサイト評価

J-WAVEがISP事業に参入、放送局による自社ブランド展開は国内初(2006/7)」というニュースを見て、「誰か止めてあげる奴はいなかったのか」と思ったWeb業界関係者は筆者だけではないはずだ。と思っていたらGMOインターネットの社長も「今頃何故?」というコメントを残している(笑)。 おそらくISP事業のアウトソーシングサービス(YourNetとか)を使うつもりなのだろうが、いずれにせよラジオ局がいまさらプロバイダを始めるとは失笑。これからはPodcastingですよ!それには自社でISP事業するのが早道なんですよ!とかいう感じのまやかしセールストークにだまされでもしたのだろうか?

さて、ネット関係においてこうした意味不明な動きをするところは、そのWebサイトも意味不明あるいは大混乱の状態であることが多いんだよなと思いつつwww.j-wave.co.jpを見てみるとやっぱり大混乱している。ツッコミどころが満載なので久しぶりに勝手にサイト評価シリーズの対象とすることにした。(※シリーズといっても過去1サイトしかやったことないけど。)

とりあえずトップページを見てみよう。 かなり細かいところまで含めてツッコミどころ満載である。

無駄なFLASH

見てのとおりほとんどがFLASH。しかし普通にテキストと画像で書いてCSSレイアウトすればいいような内容ばかりで、FLASHにしなければならない必然性がどこにも見当たらない。検索エンジン耐性ゼロ。

ロゴマークがあるべき位置に無駄なもの

トップの左上。そこは本来ロゴマークかあるいは最も伝えたいキャッチコピー、見出しなどがあるべき位置。そんな大事なところに大きく日付を表示して何が便利なのだろう?

伝えるべきはコンテンツなのに

中央部の絵の上をマウスでなぞるといろいろとポップアップされる。以下はそのうちのひとつ。
200608jwave01.png
「試写会、映画レビュー」なのであれば、今募集している試写会の映画のタイトルや画像やそのコピーを表示すべきである。「X-MEN:ファイナル ディシジョン」試写会に300名様ご招待、とか。全部が無理なら最新のものひとつか二つだけでもいいだろう。なのに「CINEMA」とかいう文字と絵だけ大きくしてどうする。他にも「ブログ」や「東京音楽最新チャート」などにも同様のことが言える。

RSS

画面の右上のRSSという文字があり、http://www.j-wave.co.jp/rss/index.rdfという、メインのRSSへのリンクになっているのだが、肝心のトップページの内部に <link rel="alternate" type="application/rss+xml"..>というlinkタグが無い。RSSのことを、エンドユーザーがRSSリーダーで読むためのものだとしか考えていないWeb屋にやらせるとこういうことになる。RSSを一番うまく使っているのは実は検索エンジンである。更新されたコンテンツを把握してクローラーを走らせる指標とするにはRSS情報はうってつけだから。 検索エンジンが読めないFLASH内部にRSSのリンクを張っても無意味である。linkタグによる指示も無ければ絶望的だ。

総じて、トップページだけを見て無駄にいじくりまわした結果できた失敗作と言えよう。「トップページだけでもなんとかしたい」という要望を挙げるサイト運営者は多く、トップだけいじっても意味ないしいいものはできないとわかっているWeb屋も発注がほしいがためにそうは言わずに要望どおりトップだけ見栄えよく作り直し、単価をつりあげるためにFLASHなどの特殊技術を使う結果、こうなることが多い。

さて、問題はトップページだけでなく、下位層のコンテンツとの連携がまったくできていないことも大きく影をさしていて、その裏側のWebサイト自体の管理編集体制に問題があったりとか、ユーザー(リスナー)じゃなくてスポンサーのほうしか向いてないじゃないかとか、いろいろなことが透けてきたりするのだが眠くなってきたので本日はとりあえずこのへんで。

迷惑ロボットとして名をはせたNaverが日本再上陸?

1noonで検索力を増強した韓国の“巨人"が、日本へ再上陸するのは2007年前半と見られている。日本で1noonのお手並みを拝見できるのが楽しみだ。
巨人Naverの日本再上陸作戦--新兵器“韓国のGoogle”とは・・・ (CNET Japan 2006/8)
1,2秒あたり数十アクセスを浴びせてWebサーバーのリソースを食いつぶしてみたり、嫌われていると見るやGooglebotを詐称してみたり、そもそもrobots.txtをまるで無視してみたりといったお手並みは拝見したくないものだ。

see also:
迷惑ロボットNAVER(別名dloader)が検索サービスを終了 (2005/1)
dloader googlebot - Google 検索
dloader 迷惑 - Google 検索
dloader robots.txt - Google 検索

のどかな田舎の物々交換経済

最近Webの話と離れがちで恐縮だが。

「ワーキングプア」という言葉が最近ホットだ。コトの発端は7月にNHKスペシャルで放送されたワーキングプア ~働いても働いても豊かになれない~という番組である。 この番組をめぐってはネット上で様々な意見が表明されている。 はてなブックマーク - タグ ワーキングプアのリンクをたどるのがいいだろう。

つい先日も分裂勘違い君劇場 - ワーキングプアのNHK特集で取材された秋田県仙北町出身の友人と今日、昼飯を食いましたという記事が出ていて読んだ。

でも、統計を見ると、田舎の人たちの年収は少ないじゃないか、とつっこむと、「田舎の経済は、現金で動いてないから、そんな統計で生活の豊かさを計るな」という話。
はあ?貨幣経済には違いないだろ?というと、そうではないとのこと。
これ、筆者の知っている田舎も同じことが言えると感じた。

瀬戸内の、温暖でのどかーーーな半農半漁の村に親戚のばあさんが住んでいた。 夏休みにばあさんちに滞在していた筆者は、ある朝、野菜がてんこ盛りに入った大ざるが玄関口に置いてあるのを見かける。「ばあちゃん、なにこれ?」「たぶん、このブサイクな大根とイモは○○んとこの畑のじゃな」「で、なんで?」「おすそわけ」「ふーん」。数週間の滞在中にこうしたことが3,4回はあった気がする。

ばあさんはばあさんで畑を持っていた。とはいっても30坪か40坪くらいで、田舎的には家庭菜園がちょっと広くなった程度。 ぶっとくて曲がりくねったキュウリが鈴なりになっていた。それが本来のキュウリの姿であることは言うまでもない。都会のスーパーにおいてあるまっすぐなキュウリのほうがどうかしているのだ。 ばあさんがなにやら肥料らしき液体をまく。「それ肥料?」「うん。人糞。」 その出所まではつっこまないことにした。丸々と太ったナスがうまそうだった。

天気のいい日は海に出ていた。といっても漁ではない。浅瀬に生えている天草(寒天の材料になるアレ)を刈り取って集めるのだ。家の前の道路に並べて干す。ばあさんが電話一本すると、魚市場の人(?)が軽トラでやってきて回収していった。買い取り?と思ったらそうではない。代わりに中途半端な大きさのアジと中途半端な大きさのタコが何匹かづつ玄関に置かれる。要するに市場では売り物にならないような雑魚である。だが一人暮らしのばあさんの数日ぶんの蛋白源としては十分だったろう。

さて、ここまで、お金というものが1円も動いていない。しかし、労働とか付加価値とか報酬といった経済学的要素がまったく無いわけでもない。結果的には食えている。ノープロブレム。田舎の経済は確かにそこで循環していた。

こうしてみんな学んでゆく・・・のか?

最近増えた「こうしてみんな学んでゆく」のシリーズだが、こうもポコポコ見つかるとほんとにみんな学んで考えてるんだろうかと思う今日この頃。失笑以外の何者でもない。 以下は栃木県警察と岡山県警察のサイトがそれぞれ「無断リンクは禁止します」と明言するの図。

栃木県と言えば、小学校一年生の女の子が下校中に殺された事件があった。未だに犯人はつかまっていない。にっくき犯人逮捕のための情報提供を求めるページに無断リンクさせていただこう。うんそうしよう。

以上、スラッシュドット ジャパン | 岡山県警察と栃木県警察、「無断リンクは禁止とします」より。

ところで警察といえばそういえば、Winnyの作者を著作権違反幇助の罪で起訴している件だが、 現場の捜査担当者が裁判中に次のような証言をしたそうだ。

「(Winnyのキャッシュファイルを)クリックしても開きませんでしたので、普通の状態では見ることも動かすもできないファイルであるということは言えると思います。ただ、どのような方式で暗号化されているとかいう技術的に細かい話は僕には分かりません。」
不祥事@13Hz - 京都府警捜査員曰く、「Winnyキャッシュ、ダブルクリックしても開けない」より。(野田敬生氏による詳細な傍聴記録はこちら
失笑。交番勤務の人ならともかく、「京都府警察ハイテク犯罪対策室の捜査員」とは思えないピントのずれ方というかレベルの低さを露呈。ただしピントがずれててレベル低いということを裁判官が正しく理解できるかどうかもこれまた悩みどころなわけだが。

see also:
直リンク禁止とその実現方法(1) (2004/7)
直リンク禁止とその実現方法(2) (2004/7)
こうしてみんな学んでゆく - 最高裁判所のWebサイトリニューアル(2006/3)
こうしてみんな学んでゆく(その2) 電通のケース(2006/6)
いいかい、警察の言うことを信用してはイケナイよ。 takoponsの意味 (2006/7)