(前回からの続き)
筆者のブログ Web屋のネタ帳は、おかげさまでもうかれこれ3年書き続けているが、トップページはもちろん過去の記事のURLも、変えたことは一度も無い。
したがって、過去、いろんなところからもらったリンクはほとんど全て生きている。 アクセス解析を見てわかるリンク元は、誰かのブログで紹介されていたときのリンク、
人力検索はてなの質問の回答としてこのブログの記事が紹介されたときのリンク、mixiとかYahoo掲示板とかその他もろもろの各種掲示板上で紹介されたリンク(注:その掲示板の書き込みというのも数日前だったり数年前のものだったり)、、、、などなど。特別なことなどなく、よくあるリンク元だ。
検索エンジン内のインデックス(≒つまり検索結果)として蓄積されているURLというのももちろん非常に大きい。
とにかく、古い記事とそのURLを変わらず生かしておく、というなんの変哲も無いことを実践しているだけなのだが、その効果は非常に大きい。なにしろ最近では2、3週間くらい新しい記事を書かなくても単位期間あたりのページビューはそれほど減らない。過去の記事へのアクセスだけで十分にカバーできている。
過去の記事のURLを変えないということは、アクセス数を減らさず、Webサイトの価値を保つうえで、非常に重要な作業なのである。
話は変わるが、はたと思い立って、いままでに筆者のブログに送信されてきたトラックバックすべて(数百件)について、そのURLをリンクチェッカーにかけてみた。もちろん301/302リダイレクトされてもきちんとそれを追跡できるリンクチェッカーを使った。結果は、404エラーだったURLと、ステータスコードすら返ってこなかったURL(ex. Webサイトのドメイン自体が消滅)とをあわせると、実に全体の16%のURLが消滅していた。 イケてないCMSだとそのURLの記事が消滅しているのにステータスコードだけは200や301/302を返してくるというケースも紛れ込んでいるはずだから(過去記事参照)、それも含めればこの数字はおそらく18%から20%程度になるだろう。
なるほどたしかに「リンク切れ集と化したリンク集」(笑)はよく見かける。
とにかく結果的に見て、せっかく作成され他のサイトからリンクも張られているURLは実に5分の1近い高確率で消滅する。なんでそんなことになるのだろう?
もちろん日記の三日坊主と同じで単に書かなくなりました/閉鎖しました、あるいは単に内容的に古すぎて役に立たない記事なので削除しました、ということなら仕方ないだろう。だが、違う理由のほうが多いと思われる。
ブログサービス、レンタルサーバーの乗り換え
ブログサービスであれば、たとえばexciteブログやめてココログに移ったのでURLが全部変わりました、というケース。プロバイダ等が提供するホームページスペースであれば、niftyやめてOCNに変わったので、URLも全部変わりました、といったケース。
この問題を解決する大前提は「初めから独自ドメインでサイトをつくること」である。いまどきのブログサービスないしレンタルサーバーは、当然のように独自ドメイン対応している。少々の金をかけてでもそれを利用するべきだろう。
このブログも、ブログ開始当初からもうずっと neta.ywcafe.net のままである。
じつはこの3年の間に一度レンタルサーバーを引っ越しているが、独自ドメインもあわせて引っ越してあるのでURLが変わってしまうという事態は難なく避けることができた。
くわしい人にとってはバカバカしいほど当たり前のことだが、「えっ!?レンタルサーバー会社(orブログサービス会社)を変えても独自ドメインはそのままにできるの?!」とか「すいません、そもそも独自ドメインってなんですか?」と思っている人のほうが世の中多いのだ。「自社でホームページ作ってあるので見てください」といって誇らしげに渡される名刺の隅のURLが「 http://****.ocn.ne.jp/~hogehoge/index.html」だったりするとWeb屋から見るとなんともお気の毒というか複雑な気分になる。最近はそういうのも少なくなったけど。
ソフトウェアの乗り換え
URLのドメイン部分が変わらなくても、サイト構築のソフトウェアを変えたがためにファイルパス部分が変わってしまい、その結果URLが変わってしまった、というケース。
いままで手作業でHTMLを書いてたけど、MovableTypeを使い始めましたとか、wikiにしてみましたとか、xoops、plone、etcetc...にしてみましたとか。
勉強のためにいろいろ使ってみるというのならともかく、サイトを長く続け、その価値を向上させたいのなら、最初によーーーーーーーーーーく吟味して、できるだけデファクトスタンダードで長続きしそうなソフトを選び、それを使い続けることが重要だ。筆者の場合は3年前にMovableTypeを選択した。MT自体のバージョンアップも何度となくやっているが、同じソフトなので記事のURLを変えないようにすることは容易だ。
その他の根本技術的な乗り換え
ページに何らかの動的な要素を加えたい、あるいは単に
includeの概念を使ってメンテを楽にしたいという理由でSSIやPHP言語に乗り換える例は最近増えてきた。結果、URLの最後の拡張子を.htmlじゃなく .php とか .shtml とか .jsp, .pl, .rb ... とかに全て変えてしまいました
=全てのURLが変わりました。というケースもこれまた最近多い。
さて、これから始める人は以上のことを踏まえて、独自ドメインを取得しソフトをよく選ぶことから始めればいいが、すでにワナにはまって後悔しかけている人はどうすればよいのだろう?という話は次回。(ただしそんなすごい策があるわけではないので大きな期待はしないように)