これはなんだ?
いや確かに、最近ニンニクニンニク言ってる健康食品のテレビCMとかはよく聞く。
なにかのブーム?
ということで今回はとある企業が張り巡らす強力なリンク網とその構築方法についての話である。
はてさて、この謎のwebサイトはなんなのだろう?
- 「作りかけのサイト」である。これから肉付けをしコンテンツを充実させてゆく。
- 「企画、制作の途中で放棄されたサイト」である。企画倒れでお蔵入りとか制作会社倒産とかで、ドメイン登録料やレンタルサーバ代金がある程度前払いされていたので製作途中のサイトだけほったらかしのまま生きている。
- 「閉鎖されたサイト」である。もともとは、もっと普通のWebサイトらしくコンテンツがあったのが、何らかの理由により閉鎖を余儀なくされた。しかし完全に閉鎖するのがしのびなくて本当に申し訳程度にキーワードを並べるだけの状態になってしまった。
ということが(それぞれ話にやや無理があるが)考えられなくもない。ちょっと調べてみよう。
http://web.archive.org/web/*/http://www.96229.net/(画像こちら)
を見てみたものの、このサイトの存在が最初に観測された2007年1月当時(画像こちら)から今のままのようだ。2007年3月ごろもそう。
したがって「3.閉鎖されたサイト」という可能性は低い。はじめからこの状態なのだ。
では、次のような検索をしてみよう。
えっ!?
2500件も引っかかるんですけど!?
作りかけのサイトでこれだけのリンクを集める(注:専門用語では被リンクと言います)ことができるとは!
神業である。Googleツールバーがページランク「2」を示しているのも納得。
では、この不可思議なサイトに対し、どんなサイトから、どのような形で、リンクされているのだろう?
上で示したYahoo検索の結果を、さしあたり上から順に追っていこう。
何の変哲も無い、よくあるペット愛好家のブログだ。猫の写真ってなごむよなぁ。
さて、その画面の右上あたりに、こんなのがある。

どこのWebページでもよく見かける、なんの変哲も無いアクセスカウンターである。
ではその周辺のコードを追ってみよう。(ユーザー識別番号らしきものは*で塗りつぶしてます)
<script language="javascript">
var data, p;
var agt=navigator.userAgent.toLowerCase();
p='http';
if((location.href.substr(0,6)=='https:')||(location.href.substr(0,6)=='HTTPS:')) {p='https';}
data = '&r=' + escape(document.referrer) + '&n=' + escape(navigator.userAgent) + '&p=' + escape(navigator.userAgent) + '&g=' + escape(document.location.href);
if(navigator.userAgent.substring(0,1)>'3') {data = data + '&sd=' + screen.colorDepth + '&sw=' + escape(screen.width+ 'x'+screen.height)};document.write('<a href="http://www.counter-hosting.com" target="_blank" >');
document.write('<img border=0 hspace=0 '+'vspace=0 src="http://www.counter-hosting.com/counter.php?i=*****' + data + '">');
document.write('</a>');
</script></th>
</tr><tr><td width="100" align="middle" valign="top"><a href="http://www.sougolink.com/" target="_blank"><img src="http://www.sougolink.com/sougo.gif" alt="相互リンク.com" border="0"></a><a href="http://www.counter-hosting.com/" target="_blank"><img src="http://www.counter-hosting.com/logo2.gif" alt="ブログパーツ カウンター" border="0"></a><a href="http://www.96229.net/" target="_blank"><img src="http://www.96229.net/garlic.gif" alt="黒にんにく" border="0"
></a><a href="http://www.umituri.com/" target="_blank"><img src="http://www.umituri.com/fishing2.gif" alt="アジ釣" border="0"
></a>
※念のため言っておくがhttp://www.96229.net/という文字列があるのはここだけで、他の部分には見当たらなかった。
前半は、純粋にアクセス数を表示するためのコード。JavaScriptがアクセスカウンタのサーバ(この場合はwww.counter-hosting.com)にアクセスして数値が書いてある画像を呼び出している。ちゃんとhttp/https両方に対応しているところなんか、芸が細かい。
問題は後半の赤字の部分。「黒にんにく」とか「アジ釣り」とかっていったいなんのことだ?
実はこのアクセスカウンター、わかりやすいように拡大すると、次のようになっている。
- AパーツがJavaScriptで呼び出すアクセスカウンター画像。http://www.counter-hosting.com/へのリンクでもある。
- Bパーツは同じくhttp://www.counter-hosting.com/へのリンク。
- Cパーツがhttp://www.96229.net/つまり謎の黒にんにくサイトへのリンク。
- Dパーツがhttp://www.umituri.com/へのリンク
先ほどのソースコードとも照らし合わせてみよう。「P」のalt属性が「黒にんにく」で「R」が「海釣り」?それになんで「PR」の「P」の画像は
http://www.96229.net/garlic.gifで、「R」の画像は
http://www.umituri.com/fishing2.gifなのか?いや別に画像ファイルをどこのサーバに置こうとどんなファイル名にしようと作る人の勝手とはいえツッコミどころ満載である。芸が細かい。
以下は、すべて同様である。
普通のブログ。子宝に恵まれますように。
P画像のリンク先: http://www.96229.net/
R画像のリンク先: http://www.futsal-web.com/
学生さんのブログ。どこにアクセスカウンターがあるのかと思ったら画面の一番下に設置されていた。
もちろん誰かに見られることを期待してそこに置いたのではなく、
自分しか見ないつもりだからそこに置いたと思われる。
なお、カウンタの画像がうまく取れてない理由は不明。パケット追おうかと思ったけど面倒なのでやめ。
P画像のリンク先: http://www.96229.net/
R画像のリンク先: http://www.umituri.com/
クルマ好きの方(?)のブログ。
左のとおり、ブラウザによっては問題のリンクの部分が微妙に隠れていたりしている。
これは仕方がない。JavaScriptでカウンタ画像を呼び出して表示するというコードの性質上、
こうなってしまいがちである。(ちゃんとsizeあるいはindex指定してデザインしようと思えば可能だが、コードが長くなると思われる)
P画像のリンク先: http://www.96229.net/
R画像のリンク先: http://www.detox-web.com/skin-3.html
少女マンガ「ときめきトゥナイト」のファンの方のページ。
P画像のリンク先: http://www.96229.net/
R画像のリンク先: http://www.umituri.com/
彫刻の設計、制作、施工をする会社のサイト。つまり彫刻家さんのようだ。
P画像のリンク先: http://www.96229.net/
R画像のリンク先: http://www.umituri.com/
こういうリンクの仕方/され方をしているのは「黒にんにく」サイトに限らない。
この調子でいくらでも見つかる。探し方は簡単である。
などなど。探せば探すだけ見つかりそうな勢い。つまり上で紹介したすべてのサイト/ドメインは氷山の一角に過ぎない。
では、上にあげた愛猫家さんや学生さんや彫刻家さんその他の方々は、
- 上の「黒にんにくサイト」を自発的に発見し、あるいは誰かに教えられて、
- 「このサイトすげえ!」と思ってのことか、誰かにそう頼まれてのことか、
- 「P」とか「R」とか書いた7x10ピクセルもの小さな画像、しかも自作でなく他のサイト上のものをわざわざ教えてもらって、
- その画像を黒にんにくサイトへのアンカーリンクにした
ということであるのか?それとも、
- 自分のホームページのアクセス数を簡単に知りたいと思い、
- 無料のアクセスカウンターサービスを適当に探して、
- そこで「これを貼ればアクセスカウンタができるよ」といわれたコードを素直に自分のサイトにコピー&ペーストしただけ
の、どちらなのかは明白である。
もちろん、「アクセスカウンターなのになんで転職サイトとか株価のサイトとか、ましてやわけのわからない『黒にんにく』サイトへのリンクタグがあるんだ?」と、きちんとソースを見て疑問に思ったユーザーだっている。
滋賀県立米原高等学校公式WEB
のアクセスカウンタは、次のようになっている

さすが学校の中の人。おかしいと気づいたようだ。
そろそろ核心に近づいてきた。
- 他の画像に溶け込むように隣りあっているたった7x10ピクセルの画像に埋め込まれたアンカーリンクに気づいてそこにマウスを合わせクリックするユーザーがどれだけいるというのだろうか?
- つまりこれらはすべて人間によるクリックを期待するものではなく、検索エンジンがクロールしてくれることを期待するためのアンカーリンクではないだろうか?
(と考えるのは筆者個人の考えですよ一応お断りしておきますが)
さて、上にあげた黒にんにくサイトとアクセスカウンターサービスは、
サイトの運営会社/団体が不明である。
サイト上のどこをどう見てもどんな企業/団体がやっているのかさっぱりわからない。
Q.誰が運用しているのですか?
A.カウンターホスティングは個人のクリエイターグループにより無料運営されています。有償化の予定もありませんし、(以下省略)
なんだかぼやかしている。
でも幸か不幸か、whois情報にははっきりとした証拠が残っている。
http://www.networksolutions.com/whois/results.jsp?domain=96229.netより↓
(画像こちら)
Domain name: 96229.net
Administrative Contact:
IOIX, Inc.
Tomonori Takihi
http://www.networksolutions.com/whois/results.jsp?domain=counter-hosting.comより↓
Domain name: counter-hosting.com
Administrative Contact:
IOIX, Inc.
Tomonori Takihi
イオックス?いや。アイオイクスである。
サーチエンジン市場激変、専門家はこう見る:コラム(終了) (CNET Japan 2004/6)
(中略)
検索エンジン業界で活躍するSEO/SEMサービス会社の各氏にお集まりいただき、YahooやGoogleの広告戦略、各検索エンジンの今後の動向などについて語ってもらった。
(以下、4人のコメンテータの紹介が続く)
滝日伴則 Tomonori Takihi
アイオイクス 代表取締役
2002年2月、SEOのコンサルティングを行うミクスド(現アイオイクス)を設立。代表取締役に就任。南カリフォルニア大学映画学部卒。
どうやらSEOの「専門家」の方のようだ。
ところで、Google上では次のような説明がある。
ウェブマスター向けヘルプ センター - SEO とは何ですか。 Google では、自分のサイトと Google との相性を良いものにするサービスを利用することを推奨していますか。より:
隠し立てたり、何をしようとしているのかはっきり説明しない会社には用心してください。
不明なことがあれば、説明を求めてください。 SEO が、誘導ページや使い捨てのドメインなどを使用して、人をあざむくようなコンテンツをユーザーの代わりに作成した場合は、そのユーザーのサイトが Google インデックスから削除される可能性があります。結局、どの業者を選ぶかはユーザーの責任になりますので、その業者が契約者をどのように支援するつもりなのか正確に把握しておくことが大切です。
ウェブマスター向けヘルプ センター - ウェブマスター向けガイドラインより:
検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為を行わない。ユーザーや、ランクを競っているサイトに対して自分が行った対策を気軽に説明できるかを判断の目安としてください。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
以上を踏まえ、SEOを専門として活動していらっしゃるアイオイクス社にぜひ質問したいことがある。
「被リンクを集めること」がSEOの重要な原則の一つであることはもはや筆者が説明するまでも無い。
ということは当然、URLをコロコロ変えてはいけない。ましてや、複数のまったく異なるドメイン上で同じサービスを同時に提供するというのはこの原則に大きく反する。ところが、筆者が拝見しただけでも、
といった形で「無料のアクセスカウンター」というまったく同種のサービスを 10個ものドメインで別々に運用していて、しかもそれらすべてサイト上においてアイオイクスの会社名を一切出さない、その真意やいかに?
なお、「カウンターホスティングの新規登録は、ユーザー数が増加したため、現在別のサーバーに新たにインストールしたカウンターホスティングにて行っています。」といった説明がここにある。
「ユーザー数の増加に対応するために別サーバーにするにはドメインも丸ごと別にしなきゃならないんです」という言い訳をするプログラマーが万一もしも筆者の近くにいたら即座にクビにする。100万歩譲って「下位にサブドメイン切ってサーバー割り当ててどうの」とかいうんならともかくも。ユーザーが増えたくらいの理由でドメイン名丸ごと変えてたらSEOのエの字もあったものじゃない。一つのドメイン名で万単位のユーザーを抱えてるサイトはいくらでもある。それこそyahoo.co.jpとかmixi.jpなんてどうすんだ(笑)
そういえば、ブログパーツ.com - 日本初のブログパーツポータルサイトのアクセスカウンターのジャンルの一覧ページを見てみると、先ほど上に並べたドメインのいくつかが並んでいる。もちろん他のまったく別企業のサービスもあるけど。
そしてブログパーツ.comの「会社概要」ははっきりとアイオイクス社へのリンクになっている。でもアクセスカウンター各サイトにはアイオイクスのアの字も見当たらないなあ。
小石を隠すには砂利の中が適していると言ったのはナポレオンだったっけ?(←ウソ)。
ところで、件のアクセスカウンターのサイトには、
といったページもある。
これらのページのコンテンツのどこに「コンテンツ」と呼ぶに耐えうるものがあるのか?
筆者にはさっぱり理解できない(笑)。わかる人にしかわからない暗号のサイトなのだろうか?
つまり、カラクリはこうだ。
一般ピープルの皆さんのサイトに貼られたアクセスカウンタの数値の直下の画像がアクセスカウンターサービスサイトのトップ、たとえば http://www.counter-hosting.com/へのリンクになっている。そしてそのトップページの一番下が次のようなことになっている。

なんともわざとらしく見づらい色使いである。
ここから先ほどのこういうページへとつながっていくわけだ。
ページの各部にあるのリンク先は(下図参照)。。。つまりそういうことである。
|
- Aのリンク先: http://www.insweb.co.jp/ (自動車保険一括見積もり by SBIホールディングス株式会社)
- Bのリンク先: http://type.jp/ (転職サイトの@type)
- Cのリンク先: http://doda.jp/ (転職サイトのデューダ。ちょっと前に引退した新庄が「dodaしました」とかテレビCMでいってたね。)
- Dのリンク先: http://www.beautychannel.jp/ 運営元:GMOマーケティング社(後述)
- Eのリンク先: http://www.takanoyuri.com/ たかの友梨ビューティクリニック
|
こうして「リンクの価値」が束ねられ、ある特定の企業のサイトに「供給」されてゆく。
同じサービスを提供するサイトを、たくさんの異なるドメイン上で別々に運用する理由とは、
- 「リンク先にしたいサイト」に対して、ひとつのドメイン上からリンクが貼られるよりは複数の異なるドメイン上からリンクが貼られているほうがSEO効果が高い
- 検索エンジンの中の人に発見されて「何らかの理由により」ドメイン丸ごと検索対象除外されたときの被害を食い止めるためのリスク分散
という気がしないでもないというのはあくまでも筆者の個人的意見である。(笑)
「アクセスカウンターくらいのサービスならオレにも作れそうだ!一発当てて儲けてやるぜ!」とか思ってしまう学生さんとかいっぱいいそうだなあ。。。
ところで、アイオイクス社は2007年6月にGMOインターネットと提携して
GMOマーケティング株式会社なるものを設立したようだ。そのサービス内容はというと
だそうである。たとえば1ヶ月ほど前(2007/9)に開始したばかりだという
http://www.shika-kyousei.net/ ではあるが、
http://web.archive.org/web/*/http://www.shika-kyousei.net/
(画像
こちら)
によると2006年1月ごろにはサイトが存在していたことがわかる。
ドメインの持ち主はもちろんアイオイクスである(whois情報
こちら 画像
こちら)
休眠状態に近い古いドメイン上のサイトのリニューアルなのに「サービス開始致しました」とうたうのはWeb業界に限らずよくあることなので武士の情けで見逃してあげるべきだろう。パチンコ屋なんていつだって「新装開店」だしね。
...という考え方もあるが、あるいは「下ごしらえ状態で意図的に休眠」なドメイン/サイトであったと考えるとどうだろう?
最初の「黒にんにく」サイトのように。
「下ごしらえ」するのは何もサイトの「中身」だけとはかぎらないのだから。
下ごしらえしておいた材料をどのように料理するかは実際注文を受けてから考えるんでも遅くはない。
さて、上に引用した「ロングテールメディア」をうたっているサイトのリンク元を調べてみよう。
例によって例のごとくな手法が目につく。
なるほど確かにロングテールなメディアだ (笑)
数が多すぎて、いや、
ロングテールすぎて、もう疲れてきたので紹介は3つだけにしておく。
赤丸でしるしをつけた部分がhttp://www.beautychannel.jp/へのリンク。それ以外の部分もリンクになっており、実は合計4,5個ものリンクが埋め込まれている。
画像の「P」の部分がhttp://www.shika-kyousei.net/へのリンク。
これはめずらしく(?)「P」と「R」の画像は分解されていない。あわせてhttp://www.lasik-web.net/へのリンクになっている。
要するにGMOマーケティング社(とその親会社のGMOインターネット)の語るロングテールとは、Webページを見る側の人どころかWebページを作ってる(=リンクを貼ってる)本人ですら、その存在あるいは目的に気づかないような、たった数ピクセルの小さな画像に埋め込んだリンク網のことを言うらしい。
まあそれ「だけ」だとは言いませんが。
ウェブニーテンゼロ、ロングテール、とかけて、芸術と解く。そのココロは?
言ったもの勝ちである。
さて、今回紹介した無料アクセスカウンタ作戦はもう何年も前から行われていて、実は業界では有名な話である。やっているのもアイオイクス社とGMOだけではない。
なお現在のSEO主力兵器は別な方向に移っているようだが、それについてはまた今度にしたい。
長くなった。そろそろまとめに入ろう。
ともかく、ここまで来るともはや、Webページ間のリンクの質や量によってそのWebページの人気度を測るという検索エンジン側の理論が破綻してるとも考えられるから、これはもう、やった者勝ちなんじゃないの?
という考え方もある。
アクセスカウンターというサービス(付加価値)を提供しているのだから、その対価として「リンク」をもらっていると考えれば、おかしなことだとは言い切れないのでは?という話には一理ある。
故意にリンク貼ったくらいでその意図どおりに検索結果順位が変動しちゃうくらいなら、そんな仕組みになっている今の検索エンジンのほうがショボイだけの話じゃないか、という話にも一理ある。(これは前にも書いたけど)
そもそもなんでいつまでも検索エンジン(主にGoogle)の「オレ様ルール」に追随し続けなきゃならないんだ?
という考え方もある。
日本のインターネット部を目指して!とかいうスローガンをかかげるGMOインターネット社の言う「ロングテール」の実体はこういう有様であり、これが東証一部上場企業。
こんなんだからweb業界自体がオッサンたちに「虚業」とかバカにされて、そのたびに梅田望夫氏あたりが激しく反論し、そんなことしてる間にもせっせと儲けてるのは相変わらずGoogleとYahooだけという状況が続くのかと思うと、悲しいね。ロングテールの恐竜も自分のシッポを見て苦笑い。
...というのは筆者の個人的感想。
いずれにせよ「選択」をするのは「ユーザー」である。
そして検索結果の順位を考えるのは検索エンジンである。
(ユーザーとは何か?という深淵な議論はここではしない。)
「特定のアクセスカウンターサービスへのリンクorJavascriptコードの前後10数行のアンカーリンクはリンクの価値の評価を下げるor無視する」さらに「一定サイズ以下の小さな画像を用いたリンクは要注意」といったアルゴリズムを検索エンジンに組み込むことは、ページランク計算のための高等数学の実装に比べれば、そう難しくはないだろう。
(中略)
つまりGoogleは特定のリンクパターンを持つサイトを検出してそれを人の目でチェックしていると推定されるわけで、そのリンクパターンをどの程度のレベルで検出できるかにかかっている。リンク販売側がGoogleに見つかりにくいようにちょっと工夫したものでもきちんと検出しペナルティが与えられるような、そんな現実が広がればGoogleの目を盗んでリンクを販売し続けようなんてインセンティブは低下するだろう。
(中略)
一方でリンク検出フィルタリングをかいくぐって、"上手に"リンクを販売し続けるサイトも存続し続けるだろう。
結果として、「選択を」下したユーザーは自分のサイトがサイバーエージェント、Googleの逆鱗に触れてインデックスより削除みたいなことに巻き込まれてしまっても、あるいは完全削除まで行かなくとも大幅な順位ダウンに陥ってしまっても、そしてもう立て直せなくなってしまったとしても、あわてふためいて後悔してはいけない。
あなたがそれを選択したのだから。順位を考えるのは検索エンジンなのだから。
魑魅魍魎の跋扈するSEO業界。そんななかでも筆者がココはと思う、株式会社アイレップの中の人(=実は上のCNetの記事を書いてるのと同じ人)による大変興味深いブログ記事を引用しつつ、この記事を終えよう。
- SEO会社に対して支払うお金は何に対する費用か。「上位表示すること自体」、それともウェブを検索エンジンに最適化するためのコンサルティング費用?-
(中略)
(A)も(B) も昔からよくある典型的な例だ。「SEOのコンサルティング、上位表示のためのアドバイスをします」と謳っていながら実際には契約期間中だけ、お金を支払ってくれた代償としてリンクを張り、契約が終了すればそのリンクを削除する。しかし、SEOを依頼した側はそもそもそういったことを望んでいたのだろうか?「リンクのレンタルします」と明言していればいいが、そんなことは全く知らさないケースが大半だ。
ここで「SEO会社と契約している限りリンクが張られているのだから問題ない、それがSEO会社の役割でいいではないか」と考えてしまう人がいるかもしれないが、そこで納得してしまう人は要注意だ。あなたはわざわざコストパフォーマンスの悪いSEOで納得していることに等しいのだ。
see also: