根拠レスな「このコードはセキュリティがダメだね」発言は居酒屋での「大したことねえなマツザカ(笑」みたいな会話に近い

概要と結論:

  1. PHP を使って Twitter 風のシステムをサイトに構築する (IBM Developer Works 2009/3) という記事で紹介されているコードが、
  2. IBMもピンキリである (よくきたはてダ2009/3)というブログで「これ(セキュリティ的に)どうしようもないね(笑」と表面だけの斜め読みで根拠レスに切り捨てられていたので、
  3. どれどれと思って筆者がコードを見てみたら、XSS脆弱性につながりそうな箇所がひとつだけ見つかったのだが、サンプル用のソースコードという前提にあってこれが「問題が盛りだくさんです.」って言うほどかあ?と。アイビーエムって言いたかっただけちゃうんかと。
  4. そもそも、「マツザカも大したことねえな、ちょっと打たれすぎだろ(笑」みたいな居酒屋での一億総監督的な野球談義ならともかく、根拠も示さずに訳知り顔で「セキュリティがなってないぜ(笑!」と切り捨てるだけではHelloWorldプラスアルファな人々をムダに萎縮させハードルを上げるだけであり誰も幸せになれない。っていうか元ネタのサイトに失礼。
  5. まあ世の中の情報というものはマスコミでもブログでもこんな感じなことはよくあるのだから、どんなジャンルの情報であれ、いろんな前提条件をあえて無視あるいは認識しそこねたりすると、かなり大きく話が違ってくるということに注意しながら情報にあたろうね。

というお話。

さて、対象のコードを見る前に、まずは、同時にそこに書いてある種々の前提に目を通すべきだろう。動作環境とかいろいろ書いてあるが全部引用してもしょうがないのでとにかく読むとして、ここでは特にこの↓前提に留意したい。

最後の前提として、この記事の説明は、何らかの形でユーザーが関係するアプリケーションがすでにあり、実行中のそのアプリケーションにマイグロブロギングまたはつぶやきの機能を追加するという設定で進めます。そのため、アプリケーションの機能のなかでもユーザー自身の設定に関する部分 (ログイン、プロフィールの管理など) は省略し、投稿の機能に焦点を絞って説明します。

セキュリティ観点でコードを読む場合はそのベースとなっているモノなり技術なりの前提が重要だ。ソースがセキュアかどうか以前にまず「サーバールームのドアにはちゃんと鍵をかけてあること」といった前提があるはずだ。大雑把な例えだけど。今回は既存のサイトに追加するためのソースコードのレビューなので、既存のサイトは一応はセキュアであるという前提。でないと話が進まない。

順番が前後するが、まず最初にリスト7に示されたテキストの投稿フォーム画面。

(ところどころ省略)
$userid = $_SESSION['userid'];
$body = substr($_POST['body'],0,140);
add_post($userid,$body);

  • ポイント:$_SESSION['userid']は本当に意図された数値か?他の値で汚染されたりしていないか?
  • ↑その少し上にこういう説明がある。「リスト 6に、index.php ファイルのマークアップを記載します。注意する点として、ここでは PHP セッションを使用して、ユーザー ID の値をデータベース内での jane のユーザー ID である 1 にハードコーディングしています。今のところはこの方法でまったく問題ありませんが、後で変更が必要になることは明らかです。」
    つまり既存サイトのコード上において $_SESSION['userid']は必ず意図された数字が入っていることを前提としている。 リスト1リスト2のテーブル定義においても、ユーザーIDはint(整数型)でNOT NULLとされている。数値以外の値を入れようも取り出しようも無い。
  • ポイント:$bodyを、文字列長を140バイトで切リ捨てる処理だけやって、add_post()メソッドに渡している。そんな渡し方で大丈夫か?
  • ↑ここで$bodyの中身を吟味しないのであればadd_post()のほうでで何かやるしかない。add_postのソースを見てみよう。

リスト 5. posts テーブルにコンテンツを追加する関数(の抜粋)

function add_post($userid,$body){
	$sql = "insert into posts (user_id, body, stamp) 
			values ($userid, '". mysql_real_escape_string($body). "',now())";

	$result = mysql_query($sql);
}
$resultを評価してちゃんとINSERTが成功したか確認しないの?というツッコミはセキュリティ的な話とはちょっと違うのでスルー。(そもそもこれはサンプルコードである) $useridは先ほどのとおり必ず数値が入っている前提であり、かつ、 $bodyについてはmysql_real_escape_stringを使っている。したがってSQLインジェクションを防ぐことができている。

次。リスト 8. show_posts() 関数(の一部を抜粋)

$sql = "select body, stamp from posts
	 where user_id = '$userid' order by stamp desc";
$result = mysql_query($sql);
(以下省略)
SQLに入れ込む変数は$useridのみ。前述のとおり数値が必ず入っている前提なので安全にSQLを実行できる。そのほかの部分も特に問題なし。

次に、上のshow_posts()関数を呼び出して、投稿内容を表示するためのページ: 「リスト 9. index.php ページでの投稿の表示」(の一部引用)

$posts = show_posts($_SESSION['userid']);
(省略)
echo "<tr valign='top'>\n";
echo "<td>".$list['userid'] ."</td>\n";
echo "<td>".$list['body'] ."<br/>\n";
echo "<small>".$list['stamp'] .">/small></td>\n";
show_posts()に渡す$_SESSION['userid']は先述のとおり必ず数値が入っている前提なので関数の実行に問題はない。リスト 2のposts テーブルのテーブル定義から言って、 $list['userid']は数値、$list['stamp']は日時(2009-01-23 12:04:45みたいな)しか入らない。したがってそのまま表示しても問題なし。

ところが、真ん中へんの echo $list['body']; がまずい。 postsテーブルに情報をINSERTするadd_post()メソッド内部では「SQLインジェクションを防ぐためにmysql_real_escape_string($body)してる」と先ほど書いたが、逆に言うとそれ以上のことはしていない。

ということは、もしユーザーが <script>alert('JavaScript実行できちゃうぜ!')</script> という内容をbodyとして投稿したら、そのまんまDBに格納されてしまうはずである。そして他のユーザーがそれをSELECTしたものを画面表示するときにブラウザ上でこのJavascriptが実行されてしまう。つまり残念ながらここはXSS脆弱性につながる。

このようなケースでは、PHPの場合は例えば
echo htmlspecialchars($list['body']);
と書くことで防ぐのが基本である。

さらに言うと、実際の現場ではどの変数が安全かなんていうのをいちいち吟味していられない&あとでどういう仕様変更が発生するかもわからないので、たとえば表示系では上の例で言うと

echo "<tr valign='top'>\n";
echo "<td>".htmlspecialchars($list['userid']) ."</td>\n";
echo "<td>".htmlspecialchars($list['body']) ."<br/>\n";
echo "<small>".htmlspecialchars($list['stamp']) .">/small></td>\n";
のように、変数出力のすべてにおいて特殊文字の変換を行ってしまうのがセオリーではある(ほっといてもそうしてくれるフレームワークすらある)。同様に、SQL文の組み立てと実行の際にも全ての変数に対してmysql_real_escape_string()しろ、ということも言える。(そもそもプリペアドステートメント使えという話は後述)

以降、リスト10からリスト19までまだまだ続くのだが、全部書いてくとキリがないので結論だけ言うと、リスト10以降のスクリプトにおいてはDBや画面における入出力で使われているほとんどの変数が予定された値(数値など)しかありえないようになっていた。つまり、サンプル用のコードであるという前提において、リスト10以降のスクリプトはSQLインジェクションやXSS脆弱性につながりにくい最低限度のセキュア性があると言える。

さて、話は変わるが、ソフトウェア(ここでは特にWebアプリ)のソースコードというものは、

  1. 実際に公開して動かすためのコード(ユーザーが機能として使うコード)
  2. 実現方法を模索し検討するためのサンプル(試作品)のコード
  3. テストするためのコード

といったものがある。 実際の現場ではいきなり1を書くしかないくらいの納期だったりすることは日常茶飯事だが(苦笑)、それでも、高品質な1のコードの存在の裏側には2,3のようなコードがあることを忘れてはならない。

逆に言うと、2や3のジャンルに属するコードに向かって「セキュリティがなってねえよ」というツッコミは、開発中の試作車に向かって「ボディついてねえよ」とつっこむのにも似ている。

さらに話が飛ぶが、実際に動くコードを書く際には、セキュリティを意識したアリモノのフレームワークを使うことによって、セキュリティ性を高めるという方法がよく取られる。(っていうか取るべきである)

しかし、フレームワークそのものの使い方に関するサンプルならともかく、機能の実現性を検討するためのサンプルコードにおいてもフレームワークを使った場合には、そのフレームワークのユーザーにしか理解できないサンプルコードとなり、それって何のためのサンプルなのよ、意味ないじゃん、という諸刃の刃。 実はこの件の元ネタの記事を書いた人も同様に思っていて、その文中には次のようにちゃんと書いてある。

私は普段、CodeIgniter などのモデル・ビュー・コントローラー (MVC) アプリケーション・フレームワークのコンテキストで作業を進めています。MVC アプリケーション・フレームワークには、この種のアプリケーションを作成するための本格的なツール一式が揃っているからです。例えば通常なら、私はまず users、posts、および following テーブルを操作するための 2 つのモデル (1 つはユーザー用、もう 1 つは投稿用) を作成し、それから作業を進めます。

読者はこれとは異なるフレームワークですでに作業を進めている可能性があるので、今回はこの手法を適用しないことにしました。代わりに選んだのは、フレームワークに依存しない、もっと単純な手法です。

しかしそれでも、元記事には、ソースコードのこことかあそことかいうよりもさらに低いレイヤーでの根本的な問題がいくつか残る。

  • 単純なSQLを発行するだけならプリペアドステートメントを使うべき。ソースの可読性向上の観点から見ても安全性の観点で見ても、現代では、っていうか少なくとも4,5年前からこれはデファクトと言っていいだろう。
  • そもそも、プリペアドステートメントの実装すら無いとても古くからあるMySQL関数群をいつまで使ってんだ、今やるんだったらたとえばPDOあたりを使った例を示すべきなのでは? と。

そんな話は実は去年書いた↓。長くなったので以降はそっち参照。

HelloWorldプラスアルファからさらに上を目指すために (PHP編)(2008/9)

セキュアなコードを書くのは、めんどくさい。 「セキュリティ大丈夫ですか?」ってツッコまれたところで「もっと具体的に言えよセキュリティって言いたいだけちゃうんかハゲ」と思うのは俺だけじゃないだろう。 そういう意味でも、セキュリティ過敏症というやつは大嫌いだ。自分の案件の納期が迫ってるからという話でもないのにフレームワーク使えの一言で済ませることしか考えてない人もね。

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ドコモがメールアドレスの設定仕様を変更。連続ドットと@直前ドットを設定できないようになった

1999年iモード登場以来10年間、全国の、いや、全世界のプログラマーとサポート部門のオペレーターに迷惑をかけ嫌悪されバカにされ続けてきたクソ仕様が、ついにくつがえった。

いままでの仕様

2009年4月現在の新仕様

今すでに問題の形式のメールアドレスを使ってしまっているユーザーはそのまま使い続けることができると思われる。新規には取得できなくなったということだ。 au(KDDI)もそのうちついてくるだろう。 (2009/9追記:auも追随!

長かった。。。

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セッションハイジャック?(岡田斗司夫さんmixi退会の件)

岡田斗司夫のゼネラル・プロダクツ:やりきれない話(昨日の続き)

では、なぜそこまでmixiを愛する僕がやめたのか?
まず、事件自体の事実経緯を列記しよう。

   岡田斗司夫のプロフィールが勝手に書き換えられた
 →パスワードを変えた
 →また書き換えられた
 →いつも自分が持ち歩くノートパソコンからパスワードを書き換え、同時にmixiに通報した。アカウント・ハッキングの可能性を考え、正規パスワードで入った時間記録を求めた
(以下省略)

いまこの段階で、断定的なことを言うのはとても危険であり、当たっている可能性はおろかそれを論じることも危ういくらい、とにかく「わからない」。

ただ、はたと思って、例えば mixi BF_STAMP BF_SESSION - Google 検索といったキーワードでググってみると、 「どらぶろぐ::「最終ログイン」って」 とか、その他いろんなところで研究や実験はされているようだ。

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jQueryで作るAmazon流リキッドレイアウト

その余白がもったいないと思う感覚とどうにかしようとするデザイン魂(2008/10) で取り上げたようなことの実際の実現方法の話。

jQueryで作るAmazon流リキッドレイアウト (ascii.jp 2009/4)

実は、ウィンドウ幅に応じて表示される画像やテキストブロックの数を変えるのは、スタイルシートでも可能です。「それでは、がんばってスタイルシートで定義しましょう」……というのではあまりおもしろくありませんし、この連載の意味もありません。そこで今回はもう一工夫加えて、ウィンドウ幅の変化に応じてダイナミックに、書籍のサムネイル画像がフェードしながら追加、削除されるようにします。

 使用するのは、おなじみの「jQuery」ライブラリです。前回の作例では「Prototype.js」ライブラリを使っていますので、最終的にはこれら2つを併用する形になります。

「かんぽの宿」は250億円=日本郵政鑑定額の1.9倍=ってのは、それは事業譲渡?不動産譲渡?従業員の雇用継続の条件は?

いろんな前提条件をあえて無視あるいは認識しそこねたりすると、かなり大きく話が違ってくるというケースの一例。

「かんぽの宿」は250億円=日本郵政鑑定額の1.9倍-総務省推計(時事通信) - Yahoo!ニュース

2009年4月7日

 鳩山邦夫総務相は7日の閣議後記者会見で、日本郵政の保養・宿泊施設「かんぽの宿」と社宅の計21施設を対象に総務省が独自に実施した不動産鑑定評価額は148億円だったと発表した。これを基に、オリックス不動産に譲渡する予定だった79施設の評価額を推計すると250億円となり、昨年8月の日本郵政の鑑定額(133億円)の1.9倍に達するとしている。 

(コメント欄より抜粋↓)

2009年4月7日 11時43分kg4*****さん 私もそう思う430点私はそう思わない58点

その値段で買ってくれるの? 毎年赤字出るから、10年後に売れても、その分の赤字分はマイナスなんだけど。

2009年4月7日 11時46分boo*****さん(そう思う378点 私はそう思わない4点)

お互いに主張する所が違うのだから、一覧表を作って公表して貰いたい。
自分達の主張が正しいのなら、当然公表できるはずだ。
後は、専門家達の集団がどう評価するのかを見せて貰おう。
鳩山総務大臣が主張するのが正しいのか、西川社長以下が正しいのかがだ。
倍も違えば当然結果がでるだろう。

2009年4月7日 13時2分hid*****さん 私もそう思う40点私はそう思わない7点

他の方も指摘しているが、まだ「不動産評価額」なんだな。こうやって世論を誘導しているんだな、官僚とかの既得権益者が。
「不動産評価額」と「事業評価額」は違う。不動産評価額が問題なんじゃなくて、「事業価値」が問題なんだよ。
不動産価格なんて変な話どうだっていいんだ。例えば、かんぽの宿の「事業運営」をオリックス不動産、ビルオーナーを日本郵政にして家賃収入を得るというやり方だって可能だ。まぁおいしくないだろうから現実的じゃないが・・・

売却するのは「土地・建物」じゃなくて「会社」。例えば三越を買えば銀座の土地が一緒に手に入るようなものなんだ。かんぽの宿を買えば、人件費などの固定費も払う、事業も継続すれば赤字、廃業したら従業員の雇用の問題と山積している。

総務省も議論を摩り替えて官僚や郵政職員といった既得権益層の利益を守ろうとするのは止めろ。赤字を減らすのが国の仕事だ。

コメント欄の人は、いいこと言うね。

この件に関するいろいろな意見の食い違い原因を一言で言うと、 かんぽの宿の件は、事業譲渡なの?不動産譲渡なの?ということなんじゃなかろうか。

昨年末に発表された記事を見てみよう。

かんぽの宿、オリックス譲渡を正式発表…雇用維持が決め手に : 大揺れ雇用 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2008年12月27日 読売新聞)

日本郵政は26日、保養宿泊施設「かんぽの宿」の全国70施設をオリックスへ譲渡すると正式発表した。

 2009年4月からオリックス子会社の「オリックス不動産」が運営を引き継ぐ。譲渡額は非公表。
 かんぽの宿は、郵政民営化関連法で2012年9月末までに廃止・譲渡されることが決まっている。今年4月から譲渡先の公募を始め、内外の投資ファンドなど30社が応募していた。しかし、世界的な景気悪化により価格交渉が難航。社員の雇用維持を最大限に配慮する観点からオリックスへの譲渡を決めた。ただ、関連施設のうち、東京都世田谷区のスポーツ施設が価格面で折り合わず譲渡対象から外れた。日本郵政は今後も、廃止を含めた検討を続ける方針だ。

従業員つきで宿泊施設としての運営を引き継ぐのだというのであれば、それは事業譲渡であり、不動産売買とは違う。 この点を勘違いしている人は多いんじゃないだろうか? 赤字事業であるということももちろんそうだが、 それ以上に、「雇用を維持する」という前提条件はこのご時勢においてとてもとてもとても重要なポイントだと思うんだが。

あえてもう一度書いておこう。かんぽの宿の件は、事業譲渡なの?不動産譲渡なの?どっち?それで大きく話が変わってくる。おぼっちゃま大臣様は不動産譲渡だと勝手に思い込んでor分かっていて意図的に捻じ曲げて行動しているフシを感じる。 どちらにせよ自分のメンツさえ立てばかんぽの宿の従業員の雇用なぞはどうでもいいわけですよ。 で、マスコミの皆様はいつものごとく世論の空気を読みながらどっちに転んでもいいように言葉尻を誘導してるだけ。

see also:

土屋たかゆき氏(都議会議員)の日記が笑える件

土屋たかゆき・東京都議会議員(民主党)という方のブログ(日記)なんだが、政治家のブログなどいまどき珍しくも無いが、ここまで香ばしいのは珍しい。

とりあえずいくつか並べて引用してみる。

まだ出た「とんでも」判決・過激性教育■今日の”つっちー”■ (2009/3/12)


レーガンは、レーガノミクスで、純潔教育を推進した。結果、レイプがなくなり、中絶がなくなった。 当然ではないか。イギリスでもサッチャー改革で同じことをした。

文章全体のうちの前段から続く一文だとしてみても、何かの比喩なのか?ガチのつもりなのか?その判別すらつかず、読者として悩ましい。

次。

続続・とんでも過激性教育「ペニスの長さは何センチ?」 ■今日の”つっちー”■(2009/3/17)


巧みな言論操作だ。 一般学校にも広く浸透している過激性教育を、あたかも、七生養護だけで「先生と生徒の手作り」と思わせる。

簡単なトリック。 平常の知能レベルの児童に対する性教育のあり方について議論を交わすことは大いに結構だがしかし、

  1. 一般学校での健常者向けの性教育において何が必要で何が必要でないか
  2. 養護学校での知的障害者向けの性教育において何が必要で何が必要でないか

という二つの議論は最終的な目的は同じでも手段は異なるよねという結果もあって当然のはずなのだが、あくまでも同じ尺度で語ろうとしている、というか、同じ尺度が唯一当然という見方でゴリ押しせざるを得ない状況に土屋氏が陥っているわけだ。

実は、少し時間をさかのぼった判決直前の2月の日記にその証拠が現れている。

過激性教育裁判 ■今日の”つっちー”■ (2009/2/20)


歯が痛いと言ってなげいていたが、過激性教育裁判の判決がもうじき出る。
(途中省略)
詳しくは以下のアドレスにアクセスして実態を見ていただきたい。
http://popup12.tok2.com/home2/education/index.htm
こんな教育が全国に蔓延しているとなると放っておけない。と言うことで、田代ひろし都議、古賀俊昭都議、その他市区議会議員と共に、同僚の古賀俊昭都議の地元にある「七生養護学校」を「視察」した。サヨクは「七生養護を狙い撃ちした」とか「養護をターゲットにした」と話を「作って」いるが、別に、七生でなくてもよかったのだ。
普通学級でも同じような過激性教育が行われていたのだから。それを巧みに「障害児の性教育云々」とすりかえるのはさすがと言えばさすがだが、姑息で古典的手法だ。

「別に、七生でなくてもよかったのだ。」だと!?
養護学校(特別支援学級)の現場の児童と先生と親にとってはつまり100%とばっちりであることを認めるわけだ。謝れ。とばっちり浴びせてごめんなさいとまず謝れ。そうしてから一般学校での健常者向けの性教育において大いに議論せっしゃい。

とにかく、知的障害児童の教育の現場に踏み込んでそこで得た教材を戦利品のごとく晒しまくりという現在進行形の事実を前にして「普通学級でのことが問題なんだ!話のすりかえだ!」と叫んでも、「すりかえてんのはどっちやねん!だったらその普通学級のほうに踏み込めよ」と突っ込まれることはそのへんのDQNでも想定できそうだが後の祭り

さて、時間軸を3月に戻すが、既に引用した3月17日の日記の後ろのほうで次のような部分がある。

産経、読売を除いたマスコミの皆さん。新聞綱領にある「中立」って何ですかね。
それとも、あなたたちの「調査能力」はその程度なのでしょうか?
まあ、拡販員が未だに、石鹸を持って違法な販売拡大をしている新聞ですから、何とも言えませんね。

ところで、私の家は?
兄弟全員が30年以上前からサンケイ(懐かしいカタカナ)です。
だから、まともな平衡感覚を持って育ったと言える「かも」知れない。

家族そろって産経新聞を30年間読み続けると中立な平衡感覚が保てるとのこと。 この状態はいろんな意味においてイデオロギーをも超越しもはや宗教に近く、素人にはおすすめできない。 他の社会人と学生の方には自薦ながら「就職活動をはじめるキミに捧ぐ、正しい新聞の読み方」のほうに習っていただきたく切に願いたい。

次。

教員はそんなに立派なのか??? ■今日の”つっちー”■(2009/4/2)


「私たちの手作りの性教育に」「不当介入した」と言う。 手作りだから正当化されるとは、聞いたことが無い論理だ。

このパターンは言うなれば「殴ったね...親父にもぶたれたことないのに!」的な考え方に近く、そう考えるとある意味ほほえましい。

だって、聞いたことが無いのは当然だろう。なぜなら「知的障害者向けの性教育の教材において既製品のダッチワイフと手作りの人形とのどっちが正当かNGか?」なんていう話はそもそも誰もしていないから。誰もそんなとこ論点にしてないから。

ところで、件の日記群から話がそれるのだが、 土屋敬之 イオンド大学 - Google 検索といったキーワードで検索すると、 面白黒歴史を発掘できたりもするのですがそれはまあアレですよ。ええ。

さて、最後にまとめ。

嗜好やら偏りやらは誰しもあるものだ。そして代議士というものは人より一歩前に出て書いたりしゃべったりするのが重要な商売のひとつである。その言動が右でも左でもどっちでもよい。ただ、石破茂(いしばしげる)ブログぐらいの絶妙なバランス感覚や三段論法の基本や例の示し方などを養わないと、いや、養う気がないのなら、ネットはやめておくか、はてな匿名ダイアリーにでも書いてなさいってこった。 (謝れ!それは増田君に謝れ!というツッコミは甘んじて受ける)

see also:

駅データ.jpはもっと注目されてもよいと思う

「○○駅の近くのxxの一覧です」
「○○線沿線のxxはこちら」
みたいなコンテンツを作るとき、xxのほうの情報は当然自分で集めるなりなんなりの手を考えなければしょうがないのだが、駅、沿線データというものは巷に転がってそうに見えて意外とない。

国土数値情報ダウンロードサービスで鉄道のデータなどもあるらしいのだがなんだか使い勝手が悪そうだ。 NAVITIME の法人向けサービスといった感じのものもあるが、ちゃんと金のある企業向けの大規模サービスであることは言うまでもない。

そんなとき、 駅データ 無料ダウンロード 『駅データ.jp』 は便利だ。が、意外と知られていない気がする。 小さなベンチャー企業だが、どうして無料?というページにほんのさわりがうかがえる。つまり、ある程度まとまったデータができあがっていれば、あとはほっといてもデータの更新や訂正に必要な情報を日本全国の「鉄」の方々が勝手に送ってきてくれるのでそれほどの手間ではないということらしい。(という話を以前聞いた)

試してみる価値は十分にあるだろう。

追記: 東京ライフ : 駅コードの使い勝手 (2009/4) という意見もすごく妥当だと思う。 話を展開させてゆきたいところだがここでは紹介まで。

酔った勢いで裸になるのと友人の友人がアルカイダって言うのとどっちが恥ずかしいかね?

どっちも恥ずかしいけど裸になるほうがネタとしてシャレとしてよほど面白く、逆にアルカイダがどうのってほうがよほど最低最悪のセンス。

see also:

日本でのネット決済サービス環境整備はちょっとずつ前進しているようだ

また一歩、ネット決済サービス(特に送金業務)の拡大につながる法整備が前進したようだ。 詳しくは今朝の日経の紙面に出ていたのでそっちを参照してほしい。 ものすごくはしょって言うと、個人/法人を問わず銀行振り込みより手軽かつ手数料の安い(個人間ならほぼ無料)、Paypal(ペイパル)みたいなお金のやりとりサービスが広がってゆく土台のひとつが整った。

実は、paypalやそれに類するサービスは法律的にとてもグレーな状態にあった。

送金業務の規制緩和を睨み、 異業種の陣取り合戦が本格化|週刊ダイヤモンド ITBizNews (2009/4)


「世界各国の日本語を用いる利用者の便宜のために提供するのであり、日本在住者の勧誘を行なうものではありません」

 世界有数のインターネット決済会社である米国の「ペイパル」の日本語サイトには、なんとも奇妙なコメントが記載されている。  日本語なのに日本は対象じゃない? 関係者が「日本で一般事業者による送金業務が禁止されているための苦肉の策なんです」と裏事情を説明する。ただ、このコメントは、もうすぐ削除される可能性が高い。というのも、これまで銀行に限定されていた送金業務を、他業種に解禁することを盛り込んだ法案が閣議決定され、今通常国会での成立が見込まれているのだ。

 規制緩和の背景には、ITの発達で、銀行以外の業者が簡単に送金サービスを提供できる下地が整ってきたことがある。ペイパルなどの送金業者が営業している米国では、日本よりも割安で便利な送金サービスが普及。日本でも、手数料の低下や利用時間の拡大などが期待できる。ただ消費者保護の観点から、1 件当たりの送金額は50万~100万円の上限が設定される見込みだ。

アメリカ本国でもpaypal(他社の類似サービスも)の法律的グレーゾーン問題は過去あった。 → “無免許銀行”か否かで揺れる米国のオンライン決済サービス:ITpro (2002/5)

んで、数年ごしでこのたびめでたく法律的な環境が整いますと。素直に歓迎したい。 あとは、さまざまな事業者による個人間送金サービス業務への本格的な参入である。 Paypalはもちろんだが、ドコモとかも当然のごとく参入してくるだろう。

たとえば、飲み会でワリカンにしようかというときに財布取り出して千円札数えてやれ釣りが無いだのなんだのと酔った頭でやりとりする手間が、「全員携帯出せ!んで○○の口座(電話番号?)に○○円送金処理してボタン押せ!」という方式に変わることになる。もちろんこのやりとりは互いに遠隔地でも可能だ。 ただし、ドコモはドコモ同士、auはau同士でしか送金できないとかそういうアホな状況にならぬようにキャリア各社さんはよく話し合っていただきたく切に願う(笑)。

無料でネットサービス提供してAdsense広告で稼ぐという方法しかなかった弱小Webサイト運営者にとっても、朗報である。 なにしろ銀行振り込みはユーザーにとって面倒だしクレジットカードは加盟店にとって手数料率が高すぎるしWebMoneyとかいってなに?コンビニでWebmoneyカードを買う?よくわかんね、というユーザーもいて当然だし。 ちなみに、ちょっと古い話だがモバゲータウンはWebmoneyを使うことにしたらしいが、これはターゲットユーザーが主に10代であるがゆえにコンビニでWebMoneyカードを買うという決済方法に抵抗が無い(というよりそれしかない)ということだろう。

金を取るために金がかかるがゆえに、 Web屋がいわゆる「チャリンチャリンのビジネス」を実現するには結局、携帯キャリアの公式サイトになってその課金サービスに頼るくらいしかうまい方法がなかったのだが、今後はもう少し選択肢が増えることになる。いいことだ。

マネーロンダリングとかそういうのに使われるんじゃね?という不安もあるが、たとえばpaypalでも「現金化」のためには結局は一般の銀行口座への振込みが必要になるので、その口座の本人確認は銀行の役割だろう。

不安材料はむしろ違う面にある。銀行振り込みとクレジットカード以外の決済手段が決済手段として一般ピープルに認知され「なにそれ?」的な不安視されないようになるためには、そこそこ有名なサービスなりWebサイトなりがその決済手段を前面に出して使うようになる必要がある。 たとえば楽天市場やYahooオークションでpaypal決済ができるとか。

ところが、YahooはYahoo!かんたん決済とか Yahoo!カードとかいうものを持っていたりするし、 楽天もやはり楽天カードといったサービスをすでに持っていたりする。うっかり「paypal決済に対応しました」とか言い出すと自社サービスの首を絞めることになりかねないので慎重になってしまうだろう。あちゃー。新進の会社のはずがいつのまにか自身の旧来型ビジネスの既得権にしがみつかなければならないの図。

Yahoo!カードはまだ利用者が少ないのでいっそやめてもそれほどの打撃ではなかろうし、Yahooかんたん決済のほうはそれそのものがpaypal的なサービス化の可能性を秘めているのでむしろ期待できるかもしれない。問題は楽天だ。楽天KCは2005年の国内信販株式会社の買収が土台となっておりそのときすでに200万人を超すカード会員が存在したし、その後も着実に発行数を伸ばしている。 ましてや楽天はイーバンク銀行という本物の銀行をもその傘下におさめており、残念ながら楽天自身がpaypalのような新型の決済サービスと戦わなければならない側であることは間違いない。

一方、スーツ着た銀行員やら証券マンやらシステム屋の皆様方はお上品に日本マルチペイメントネットワーク推進協議会なる団体を作ってなんかやってるらしいんだが、なんかやってるらしいところまでしか理解できない(笑)。 ペイジー?うん、どっかで聞いたことはあるけど、結局はpaypalみたいな黒船来襲で終わる系じゃねこれって? っていうか8年近くやってまだ対応サイトこんだけかよ。要するに企業同士の義理参加でしかないじゃん。Lモードと同じ運命をたどるに200カノッサ。

個人的にはYahoo!かんたん決済paypal的に衣替をする方向で期待したい。なんでって、ペイパルつってもわかんないけど、ヤフーって言えば誰でもわかるでしょ、結局そこだと思う。そんな動きあるのかしらんけどさ。

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