厚労省のへたくそな後出しジャンケンに後藤氏(ケンコーコムの社長)と三木谷氏(楽天)が激怒

まあ、この後出しジャンケンは、そら怒るわな。

【レポート】医薬品ネット販売規制を巡り厚労省が改正方針 - 限定的な販売継続措置、パブコメ案には困惑の声も | ネット | マイコミジャーナル (2009/4)

検討会終了直前、厚労省から省令の改正方針提示

これを受け、検討会の事務局を務める厚労省医薬食品局の川じり(尻の「九」が「丸」)良夫総務課長は、「通信販売が規制されると困る人がいるという観点から、(1)特定の医薬品を継続して飲んでいる人、(2)離島など店舗のない場所で通信販売を利用している人、などを対象に、明確な期限を設けて通信販売を継続するための措置を省令改正案に盛り込む方針」と説明。
さらに、今後のスケジュールについて、「厚生労働省でまず改正案を作成、パブリックコメントを行った上で、5月中旬にも検討会に提示したい」と話した。

これに対し、楽天会長兼社長の三木谷浩史氏は、「もしそういう方針ならなぜ今回の検討会の冒頭で示さないのか。ずっとそこに座っていたではないか。むちゃくちゃだ。おかしい」と激怒。「厚労省が勝手にパブコメを出して、勝手に施行するなら、何のためにここまで議論してきたんだ」と、パブリックコメントを実施する前に省令改正案を一旦検討会に提出すべきと強く主張した。

健康とECのBlog: 馬鹿にするにも程がある (2009/4)

そこで三木谷さんが激怒し、厚生労働省からしぶしぶ省令案の骨子が出された。暫定的に次の二つの場合は当面、ネット販売を認めるという。
・特定の漢方薬等、現在通信販売の利用者が6月1日以降に継続購入する場合
・離島等、入手しづらい環境にいる場合

これまた馬鹿にするにも程がある。何のためのリスク分類だったのだろうか?2類の中でも伝統薬や漢方薬はリスクが低いとでも言うのか?それなら最初から3類にすれば良いであろう。
そもそも、誰だけは買っても良い(逆に言うと、その人以外は買ってはいけない)という規制自体、全くナンセンスである。何度か検討会でも指摘しているが、医薬品販売の安全策を定め、それを満たさない販売方法を規制するというのがやるべきことである。
何らかの理由で、伝統薬と漢方薬は救う、ネットは潰すという既定路線があるということが改めて浮き彫りになった。その結論に持ち込むため、強引な決定プロセスを採り、安全をないがしろにした規制を提案しようとしている。
厚生労働省の事務方はその検討会を"お飾り"としてしか扱っていない。

要するに、

  1. 医薬品のネット販売に規制の網をかけて全国の薬局および薬剤師さんの既得権益を守る側 →医薬品の一般小売店における販売について(日本薬剤師会の意見等)(2008/11)
  2. そんなことされたら明日から飯が食えなくなるケンコーコムみたいな通販サイト

の二者によるネバーエンディングポジショントーク。 そして何よりも、厚労省(の影に隠れた薬剤師団体)によって「なかったこと」にされるユーザー自身のパブリックコメント。

個人的には、たかがバファリンを買うのに薬剤師の手渡しが必須だとは思えない。医師による処方箋が必要なジャンルの薬なら話は別だが。

スティーブンスジョンソン症候群?そりゃツイてないね。でもドラッグストアでコーラックを買うときに薬剤師から手渡しされることでそれを防げるとも思えない。とってつけた理由すぎるだろ。 だいたいドラッグストアで白衣っぽいものを着ている人が実際に薬剤師資格を持っているのかどうかすら最近あやしいのは周知の事実だ。(笑)

see also:

多数のファイルを圧縮するときはzipじゃなくてtar+gzipを使う

スタンダードなgzipはもちろんのことbzip2をも上回る高い圧縮率を誇る「xz」という形式が、ホットらしい。→ GNU tar 1.22リリース gzipより圧縮効率が大きく向上した「xz」をサポート:CodeZine
dankogaiによると「圧縮率はいいんだがCPUとメモリ食いすぎ(時間もかかりすぎ)じゃね?」とのこと→404 Blog Not Found:tips - xzってどうよ!?

この記事のタイトルにはtar+gzipって書いたけど別にtar+bz2でももちろんいい。
そんなことより聞いてくれよ>>1よ。

何年か前に後輩が書いた、バックアップ用(だったかな?)のちょっとしたシェルのコードを思い出したんだ。 ポイントだけ言うと、/foo/bar/yyyymmdd(日付ね) というディレクトリの配下に ディレクトリが20個くらいあって、それぞれのディレクトリには4kから10k程度の単純なテキストファイルが500個ほど入っている。合計10000ファイルくらいで80MByteくらい。こいつを全部ひとつのファイルにアーカイブ/圧縮してどっかに置いとけ、というシェルだとする。サーバのOSはLinux。

後輩の書いたシェル(の一部↓)
/usr/bin/zip -qr /var/backup/yyyymmdd.zip /foo/bar/yyyymmdd
できあがったファイルのサイズ↓
$du -h /var/backup/yyyymmdd.zip
10M
※ここでは比較のため仮に10メガだとする。

それを見た俺がはたと思って書き直したもの↓
/bin/tar czf /var/backup/yyyymmdd.tgz /foo/bar/yyyymmdd
できあがったファイルのサイズ↓
$du -h /var/backup/yyyymmdd.tgz
4M
(※たしかこのくらいの違いがでた覚えがある)

10Mと4M。倍以上の差。 「おー、tarってすごいんですね」と言った後輩にカラクリの詳細を教える暇が無いほど当時の俺は疲れていたし、「なんかあったときに客先が自分で掘り起こして見るためのバックアップファイルだから、zip圧縮のほうが親切だろ。ほら、最近のPCはWindows自体にzipファイルの展開機能がついてるしさ。」という風に仕様を切ったのは俺だった気がする(笑)。 とりあえずいま、カラクリをメモっておこう。

  1. データ圧縮技術とファイルアーカイブ技術は違う。
  2. データ圧縮とは、(ここではファイルの)サイズを文字通り圧縮=小さく=すること。 ものすごく簡単に言うと、「aaaaa」と書いてあったら「a5」とすれば5バイトが2バイトに圧縮される、的な理論。
  3. ファイルアーカイブとは、複数のファイルをつなぎあわせて一つのファイルにまとめることを言う。 圧縮は関係ない。
  4. とは言っても近年はファイルをアーカイブするなら圧縮もついでにやるケースがほとんどなので、 「本来はアーカイブと圧縮は別物」ということに気づかない人は意外にいる。
  5. gzipは圧縮のみでアーカイブ機能はない。 zipとtar(GNU tar)はアーカイブと圧縮の両方の機能を持つ。
  6. tarについて正確に言うと、tar(GNU tar)は圧縮オプションをコマンドに与えると内部で勝手にgzipやらbzip2やらを呼びだして圧縮処理してくれるという仕組み。
  7. zipとtarの大きな違いは、圧縮対象をディレクトリ(とその配下の複数のファイル)にしたとき、 zipはファイルをひとつずつ圧縮しながらアーカイブに加えてゆくのに対し、tarはアーカイブしてから最後にまとめて圧縮する。
  8. なお、gzip形式とzip(PKZIP)形式との間に、圧縮率の差はそれほどは無い。
  9. 沢山の単純なファイル=特に、何かの動作ログとか定型文とかそういうテキスト=を対象とする場合、小さいファイルをちょこまか圧縮してからアーカイブするよりも、小さいファイルをまとめて一つの大きなファイルにアーカイブしてから圧縮をかけるほうが圧縮アルゴリズム的には有利なので、上のような結果になることがある。

アーカイブ (コンピュータ) - Wikipedia

データ圧縮と併用する際、アーカイブは圧縮に先立つ工程として行われることが多いが、これは単一のファイルを個別に符号化するよりも、関連したファイルを一つのファイルと見なして符号化を行うことで、データ圧縮の効率を高めることができるためである。これをソリッド圧縮という。

しかしながら、圧縮したファイルを展開する際に、関連ファイルの全体を展開する必要が生じるため、ZIPのようにファイルを圧縮した後にアーカイブするフォーマットや、データ圧縮時に決まったサイズのブロックに分けて符号化することで、目的のファイル周辺のみを解凍して取得することができるフォーマットが多い。アーカイブファイルが圧縮効率と展開に際しての利便性はトレードオフの関係にあるため、データ圧縮規格が乱立する要因ともなっている。

件のシェルを含んだもろもろの物件をリリースした後、たしか、1,2年後あたりに/var/backup配下の容量がやばくなってきて古いファイルを移し変えたと伝え聞いた。逆に言うとあのシェルがzipコマンドのままだったらリリース後半年ちょっとでHDDの容量がやばくなっていたことだろう。後輩の書いたシェルのせいであることに気づかずに「サイジングの想定を超えたので云々」みたいなことになっていたかもしれない。

see also:

厚生労働省に「医薬品のネット販売禁止はおかしいだろ」とパブリックコメントを送ろう(締め切り5月18日)


筆者のこの記事よりももっとよくまとまった内容がケンコーコムのページにあるので、 そっちを参照することを推奨します。
ヘンテコな規制を変えよう!-【ケンコーコム】

グダグダな展開になっている、医薬品ネット販売禁止動向の件です。 このままだと、バファリンも葛根湯も妊娠検査薬も何もかもネット販売禁止の方向。 バファリン買うのに薬剤師の手渡しが必須だとはとても思えないんですがねえまったく。

ちなみに、ネット販売が禁止となる薬品=第一類と第二類=の有名どころをちょろっと挙げるだけでもごらんのありさま。薬用養命酒もダメ。もうね、アホかと。

  • 頭痛にバファリン、頭痛にエスタックイブ
  • 風邪にルルかぜ内服液
  • 葛根湯
  • 便秘にはコーラック
  • 痔にはボラギノール(A軟膏)
  • 薬用養命酒

問題の省令はこの6月からの施行であり、つまりあと2週間ちょっとしかない状況でパブリックコメントもクソもなかろうと言いたいところですが、とりあえず送りましょう。 詳細は厚労省の意見募集中案件詳細(5月12日公示で5月18日締め切り)というページなのですが、パブコメの送り方がわかりにくいので簡単に言うと次のとおり。

  1. 厚生労働省:パブリックコメント受付というページにアクセス
  2. 「件名」の欄に 薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について と書く。
  3. そのほかの欄を適宜埋める。
  4. ご意見の欄に、「ふざけんなバーカ」とか書いてはいけません。 もう少し理知的に思いのたけを書きましょう。

なお、厚労省がこのパブコメにあたっての資料として公開しているものは厚生労働省:第6回医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会資料というページにあります。概要や、各委員の意見書がPDFで置いてある。

ちなみに、前回のパブリックコメントの抜粋がケンコーコム社長ブログにありましたので勝手にコピペしておきます。ご参考まで。

健康とECのBlog: 隠蔽されているパブリックコメント(2009/3)

1)(今回の省令案では)現在、昔から私が東京から送ってもらっている漢方薬が買えないことになります。
私は人工透析を行っている身体障害者1級です。ふらつきが強く、東京にいる息子から漢方薬を送ってもらったところ体調が非常によくこの漢方薬が大変気に入っております。もしこの漢方薬がなければこの先困ります。現在76歳です。長崎で同じ薬を見つけられないし子供に買ってもらうわけにも行きません。この法律を作らないで今までと同じようにしといてください。パソコンで手紙だけは打てるのでこのお手紙を書いていますが、今後歩けなくなったら、インターネットで自分にあったものを探すようになると思います。そのとき、送ってもらえないのは非常に困ります。 よろしくお願いいたします。(※)

2)薬局で買いたい人は薬局で買えばいい。ネットで買いたい人はネットで買う。
選択は消費者がします。正しい情報、正しく指導してくれるだけで十分です。
男性恐怖症、対人恐怖症の人も世の中にいるのです。
相談できなくて困っていたとき、ネットの存在はとってもうれしかった。対面では言いたいことも言えない人がいることを知ってください。わかってください。
本当に困るのです。そして、
勝手に決めないでください!

3)私の父は肺がんです(本人、家族には内緒です)。
手術は不可能(H19年6月のことです)。
必死でインターネットで探しました。そして漢方を見つけました。ワラにもすがる思いで、相談し、漢方を取り始めました。そして1年がたち、検査の結果、どこにも転移がありません、進行がとまっています。
どんなに感謝していいかわかりません。
私のような人は全国にたくさんいます。あなた達はその命を奪うのですか?これを施行したらあなたたちは人殺しだ!絶対に反対!絶対に許さない!人殺し!

4)私は、重症虚血性脳症の子どもと1歳の子どもをもつシングルマザーです。幼子や全介助(3時間おきの痰の吸引や体こうなど)が必要な障害者をもつ家庭では近所のお店に買い物に行くことすらままならないので我が家のように必要なものはほとんど宅配サービスやネットショップで購入している家庭も少なくないと思います。うちでは介助するのに必要な消耗品や医薬品などもほとんどネットショップで購入しています。ネットショップには種類が豊富で近所の大型ドラッグストア等でも無いような少し特殊な介助に必要な商品もあって大変助かっています。(近所のドラッグストアなどは一般的な人に対して一般的な商品しか置いていない)
ですから郵便などによる医薬品の販売が禁止されることは死活問題と言っても過言ではありません。我が家のような近所に買い物に行くことすら容易でない人の為にもそのような法律は撤廃していただきたいです。(※)

6)私は一人暮らしで、不安神経症のため外出が困難です。地方に住む両親は足が悪くやはり外出が困難です。私がインターネットで薬を送ることもたびたびあります。現在の便利なネットショッピングが続けられるように切に願います。

7)私どもは、脳卒中者の唯一の全国組織である***です。このたびの省令案につきまして、意見を持っておりますので述べさせていただきます。
脳卒中者は、再発や余痛の危険と常に隣り合わせており健康維持は最大の課題です。また同時に後遺症としての片麻痺障害のために移動が困難なものも相当数おります。このようなことから、移動することなく必要な薬を手に入れることができる方法としてインターネットでの購入や置き薬は大変便利で助かっています。
このたびの改正により、薬局や店舗に移動しなくては必要な薬を手に入れることができなくなることは、脳卒中者の健康維持に支障をきたす恐れがあり、危惧しております。
このようなことから、このたびの改正を中止していただきますようお願いいたします。(※)

10)私には4歳になる息子が居ます。
この息子は、知的障害を伴う自閉症、注意欠陥多動性障害です。療育手帳は十度の判定です。厚生労働省に勤務されているのであれば、どういった症状か理解していただけると思います。この息子を連れての外出はかなり困難です。日常の買い物は、主人が仕事から帰ってから、もしくはインターネットでの買い物を利用していました。
この4月からは、知的障害者通園施設に通園できるようになり、日中の自由な時間(四時間程度)を手に入れることが出来、買い物や私自身医療機関の受診ができるようになりました。
このことからもわかるように、私自身の風症状等はインターネットで薬を購入して乗り切ってきました。息子自身は、病院で待つということが出来ませんので、鼻水、咳くらいの症状では病院につれていくことができません。
今は、近所の薬局で医薬品を買うことは出来ますが、以前は一切出来ませんでした。北九州市には、子供を保育所で一時的に預かってくれる一時保育制度があり、週に一度ほど利用していました(息子が多動で買い物にいけないため)が、息子の障害がわかり、北九州市立療育センターへの母子通園(週に二回)が始まると、役所職員に「税金の無駄遣い」といわれ、一助保育制度の利用が出来なくなりました。そのため、一年間一人での買い物(食品、日用品)をする時間が奪われていました。私は、今現在、日中に時間が持てるようになりましたが、今後息子が小学校に入学し、長期休暇(夏休み等)になればまた、日中に買い物にいけず、医療機関の受診もできなくなります。
障害児を持つ親は、はっきり言って育児が大変です。私のような親のためにも、インターネットでの医薬品の販売を認めていただけませんか?(※)

11)***と呼ばれるところに住んでいます。膠原病を患っていて、治療薬はまだ開発されていないそうです。症状を和らげるため、医者から勧められている健康食品を摂っています。が、周辺の薬局(大きなショッピングセンターの薬局も)は、田舎ということもあり、本土に比べて商品の数が非常に限られています。出来るだけ健常者として生活したいので、通販で薬を取り寄せて頑張っています。周りで病気を抱えている人たちも、同じ状況です。・・・に住む人間の命綱を盗らないでください。(※)

17)私が愛用している薬は富山県で作られている薬で、何年か前私が旅行に行った時に胃腸の調子が悪くなりましたので買い求めたものです。その薬によって救われ他の薬では効かなかったので、続けて服用しようと同じ薬を都内で探しました、近所に薬局は何件もありますが、どの薬局でもその薬は置いてないし問屋さんより仕入れることができないと云われましたのでやむを得ず富山に電話して送ってもらっています。大変親切な薬剤師さんが対応して下さり、かぜ薬、咳止めなどもまとめて購入しております。薬に関しての分からないことはその都度富山に電話で薬剤師さんに相談して飲んでおります。先日富山に
薬を注文しましたところ、来年の6月から薬を送ることができなくなるかもしれないので、了承して欲しいと云われました。なぜなのですか?との問いに薬は薬局の薬剤師さんなどの資格者から直接手渡しでなければ不慮の事故が起きる可能性があるので宅配便の薬の配送は認められない?と聞きました。電話相談で地方の薬剤師さんに詳しく相談したうえで希望の薬を発送して買い求めるのに何が問題なのですか?忙しい世の中、地方で購入した同じ薬が飲みたい場合、貴重な時間と旅費をかけて出かけて購入した薬局に出向かなければいけない理由はなんですか?都会でも自分が希望する薬を扱っていない薬局が多数あり注文して取り寄せることができないと云われる事が多くありますし、その薬品を取り扱っている薬局があっても不親切で質問しても納得する説明もしてくれない場合も多々あります。これらの事は消費者への医薬品の安全性を云いつつ、希望する薬品を購入する理由を著しく阻害する法律の改悪以外なにものでもないと切に思う次第です。
消費者いじめの改悪です。薬の法律改正に絶対反対します!!

なお、本記事にかぎっては、パクリを完全に許可します。

see also:

そういや合コンサイト「ゴクー」ってのもあったな(男の子牧場の件)

サイバーエージェントが「男の子牧場」なる、ストレートだか変化球だかよくわからんネーミングで出会い系(?)サイトをおっぱじめていきなり炎上の図。 プレスリリースを受けた新聞社などはツッコミもせず右から左で記事にしているあたりがなんだかねえ。

酒飲んで酔って脱ぐのは内輪では(質のよしあしはともかく)珍しくもない一発芸のうちなのに、 立場的に名の知れた人間が無防備な場でやらかしちゃって逮捕で家宅捜索で記者会見になってしまったつい最近の出来事などこそ、本件と無関係なようでいて実は根っこは同じじゃなかろうか。

つまり、こじゃれた夜カフェでの「お互いの知り合いの男の子を紹介しあおうよ!」的なガールズトークはそれはそれで楽しいだろうし悪くもなんとも無いしむしろぜひ紹介されたいくらいだ(笑)が、それを上場企業の名の下になんの工夫もなしにそのまんまネット上に実装して大公開しちゃったことが敗因。結果論かもしれないけどさ。

とりあえず、女性専用サイトらしいので俺が登録するのもアレなので後輩の女の子に試験用の端末で会員登録してもらった(※)のだが、男性(つまりネカマ)の会員登録を阻止する有効な防波堤がまったくないようだ。「ちんちん牧場」に「やる夫」という馬が放たれているのを見かけたが、あくまで女性vipperの仕業であると願いたいものだ。
(※ ○野さんご協力ありがとう。今度一杯おごる)

次に、mixiやらのサイトに転がってる携帯で自己撮影したイケメンその他適当な男の顔写真を使った種馬を牧場に放つ輩は多かれ少なかれ必ず現れるだろう。「あなたの種馬紹介してよ。あとであたしの手持ちの馬も紹介するからさ(架空だけどな)」 そんな状況下ではうかつに手持ちの馬を紹介することもできず、必然的に既存のお友達/知人に対してのみの紹介になる。それってmixiとかの経由でもできるじゃんというオチ。「専用」サイトとしての差別化がどこまでできるか(&それがユーザーに認められるか)にもよってくるのだが、今のインターフェイスは明らかにmixiのパクリでしかなく、どうすんだろねえ。

livedoor ニュース - 【トレビアン】『男の子牧場』は出会いの温床だった? 亜流サービスまで登場!(2009/5)

<具体例>

女A=メール送り主、女B=メール受け取り主

女Aは『男の子牧場』に登録しているほかの女性ユーザー(女B)に「よかったらメールのやりとりしませんか?」とメールを出す。
 ↓
メールを受け取った側(女B)は相手(女A)が女性だと思い快諾。
 ↓
女Aは「私の友達の男性を紹介します」と写真付きで紹介する。
 ↓
実はこれは罠でメールの送り主(女A)と紹介する男性は同一人物(自作自演)。
 ↓
これを利用して女Bと女A(実際は男)は出会うことが出来てしまう。

「その手があったか!」とかいう話はともかく、上記のような懸念と悪評の伝播スピード、そして何よりもネーミングの失敗。以上を加味した負の相乗効果はすさまじいだろう。結論は見えた。「終了」である。

そもそもサイバーエージェントは「少し考えればわかりそうなのにどうしてそんなやりかたを?」的にやらかすケースが少なくない気がする。人材の入れ替わりが比較的激しそうな若手中心の企業でありがちな浅はかさ。

違法か適法か?そんな問題じゃなかろう。やってて(Web屋として)恥ずかしいか恥ずかしくないか?だ。この点について彼らの思考能力はアイオイクス社と黒にんにくネットのそれと大差ないのかもしれない。 ネガティブインパクトを食らうのは自分だけでなく業界全体であるという点も理解してほしい。 とにかく、刹那的なサイトを乱発して逆効果を生むくらいなら、 出会い系やりたきゃ昔やってたゴクーを粘り強く続けるべきだったんじゃないかねえ。

そうそう、ゴクー(gocoo)である。サイバーエージェントは2004年に合コン相手を探すサイトを立ち上げている。こっちのほうがまだお上品で、少しは見込みがあったかもしれないと思うんだがなんでやめちゃったのさ。ゴクーは1年もったが、男の子牧場は半年もつだろうか。

思い出してゴクーの跡地を今見てみたのだが、ネット廃墟探訪としては面白みに欠けてしまった。 去年あたりまではこんなことになっていて、そこそこ笑えたのに。

また、サイバーエージェントは、もっと先人を全力で見習ってはいかがだろう。表面的なパクリっていう意味じゃなくてさ。 この手のWebサイトにおいては、緻密かつ地道かつ長期間におよぶ忍耐力こそが、信用を醸成する上で欠かせないということをもっと学ぶべきだ。

女性専用をうたうコミュニティ系サイトというジャンルで言えば、たとえばベネッセウィメンズパークはもう7,8年以上続いてる老舗だが、メールアドレスだけでなく住所氏名電話番号まで入力させて、会員番号とパスワードは郵送で届き、さらに怪しい場合はサンプル的に電話をかける(≒会話と声で女性かどうか判断)という徹底ぶり。

また、2002年の春ごろのある日突然、Yahooのトップページ上部に、「旅行」「辞書」みたいなのと並んで「パーソナルズ」という文字で小さなリンクが出現した。それがYahoo!パーソナルズ=のちのYahoo!パートナー=が稼動を開始した瞬間である。派手なプレスリリースなどなかった。InternetWatchなどネット系のニュースサイトがサービス開始後に取材してようやく記事になった程度である。システム運用担当者の心臓をいたわる意味でも、長期にわたる信用醸成というマーケティング的な意味でも、そーーーっとスタートさせつつ慎重にコトを運ぶのが肝要なのだ。

繰り返すが、出会い系に類するサイトをやるには、相当な慎重さと長く続ける辛抱強さが必要となる。 根が短気な新興上場企業だとこの「長く続ける辛抱強さ」の部分で必ず「で、コストパフォーマンス(≒収益)は?」の壁にぶちあたってくじける。たぶんゴクーがそうであったように。

逆に言うと、Web全体が研究者のおもちゃから一般ピープル向けのツールに変遷してきたので、企業的なやり方よりも個人的なやり方のほうがむしろ成功パターンとなりつつある。ほとんどのWebサービスはスタートアップ段階はもちろん相当数の規模に成長しても、基本、一人で作れる。江島健太郎氏もこの前そんなこと言ってたね。 だからこそ、出会い系に限らずこの手のWebサービスはまずは一人で開発し、細々と運営を続けることをあえておすすめする。mixiもグリーもユーザーが数万人規模になってもフツーに一人の開発者の手で開発/メンテされていたのだから大丈夫。君にもできる。

オチに無理やり感があるがまあとにかくそんなことを思った。

追記:
1年どころか半年どころか、2週間ももたずに終了。うーん、それもなんだかなあ。 めげずにいろいろ練り直して再チャレンジしていただきたい。

「男の子牧場」のサービス停止について|サイバーエージェントではたらく広報担当のブログ

株式会社サイバーエージェントは、 2009年5月13日に開始した婚活支援モバイルサイト「男の子牧場」を、 サービス見直しのため、2009年5月19日をもってサービス停止いたします。
サービス停止日:2009年5月19日
※新規会員登録は2009年5月18日中に停止させていただきます。
なお、ご提供頂きました登録情報、及び男性プロフィール情報につきましては、当社で責任をもって廃棄させて頂きます。

「性暴力被害にあったXXさんは、あなたの知り合いですか」と数十人の裁判員候補者に裁判所が触れ回る件

裁判員制度の対象は殺人とかの重大事件、とまでは聞いていた気がするが、 いわゆるレイプ事件もなの?そうか、強盗強姦事件とかか。えぇー。司法制度や法律については細かいところまではさすがによくわからん。 これ、まじで、どうするんだろう? アメリカとかではどうやってるの?

追記:
性犯罪被害者の氏名開示問題について(事実確認とお詫び) - キリンが逆立ちしたピアス(2009/5)
なるほど。でもやっぱり運用にたよる面があってグレーな感じだよなあ。

天気予報のAPI(XML)配信まわりの状況が医薬品ネット販売の問題と似てきている気がする

年に1回か2回のペースで繰り返す感じの話ですが少々酔った勢いで気にせずGO。知ってる方はスルーでどうぞ。

ついこないだ、こんな記事がでた。

日本気象協会など、「天気予報API」を非営利目的限定で無償提供 (Internet Watch 2009年5月)

これは要するに、

  1. 本来なら月額数万円で提供している天気予報情報のXML形式での提供サービスを、
  2. 販売促進のため(?)に限定的に無償で提供するので希望者は応募してね
ということである。

さっそく、APIを使ったサンプルウィジェットを試してみた。 ウィジェットの見た目のクオリティはどうでもよくて(サンプルだし)、 問題は、APIの中身である。

ウィジェットを稼動させつつパケットを観測してみたら、こんな通信がなされていた。 (一部省略&伏字してます)

(HTTPリクエスト)
GET http://w001.tenkiapi.jp/dc05a986240dd621e2d695a3a89f11906dbcd807/daily/?p1=4410&p2=today HTTP/1.1
Referer: app:/Weather.swf
x-flash-version: 10,0,22,87
User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows; U; ja-JP) AppleWebKit/526.9+ (KHTML, like 
Gecko) AdobeAIR/1.5.1
Host: w001.tenkiapi.jp

(レスポンス)
HTTP/1.1 200 OK
Date: Mon, 18 May 2009 **:**:** GMT
Content-Length: 484
Content-Type: application/xml
Server: Apache
X-Powered-By: PHP/5.2.9

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<forecast areaCode="4410" date="2009-05-18" time="11:00:00">
 <daily dateName="today" date="2009-05-18">
  <wDescription telop="111"><![CDATA[晴]></wDescription>
  <temp min="" max="27" />
  <probPrecip time="00-06" precipCode="" prob="" />
  <probPrecip time="06-12" precipCode="" prob="" />
  <probPrecip time="12-18" precipCode="0" prob="10" />
  <probPrecip time="18-24" precipCode="0" prob="10" />
 </daily>

RESTでXMLを取得するタイプの、最近よく見かける一般的なAPIのようだ。 URLの途中の40バイトの16進数がいわゆる「API利用キー」なのだろう。 別なネットワーク上で別のマシンにインストールしてみたけど APIキーは変わらなかったので、インストール単位ではなく 開発者側の利用申請の単位で割り当てられるキーと思われる。

なお、「サンプルソフトの逆アセンブルとかはすんなよ」的なことが注意書きに書いてあったが、 サンプルソフト自体を触った覚えはまるでない。途中のスイッチで通信をキャプチャしただけなので念のためご了承ください。

なんのこたあない。「晴れ」「雨」とか、最高気温、最低気温、6時間ごとの降水確率。つまり、気象庁のホームページや局番なしの117で聞けるのと同じレベルの、気象庁予報部という行政機関が広く公表した情報そのものにすぎないじゃないか。

こんなもののどこに、1契約あたり月額数万円の付加価値があるというのだろう?
(地震速報とかナントカ指数とかそういう特殊モノは除く。ここで言っているのはあくまでも「今日/明日/週間の一般的な天気予報の情報」です)

むしろ、「非営利なお試し」でよければお天気の森田さんがやってる会社が出しているXML形式の天気予報(の一部)を使うほうが、意味不明な審査などがまったく無くて、お勧めである。いやまじで。

天気予報をRSSでお届けする「ひとくち予報 in Feed」
http://feedproxy.google.com/hitokuchi_4410
(↑FirefoxやIE7で見ると、Atomフィードとしてレンダリングされて見えてしまうので、ブラウザの「ソースを見る」で見てみましょう。上のAPIとほとんど変わらない形式で天気予報の情報が載っている部分が見えます。下記参照)
(天気予報のXMLの部分は最初に紹介したAPIとほとんど変わらないの図。
タグ名しか変わらん。日付が違うのはこれを取得した日が少し違うだけです。)

<wm:forecast term="kyo_asu" announce="2009-05-19 17:00:00">
  <wm:area>
    <wm:prefecture>東京都</wm:prefecture>
    <wm:region>東京地方</wm:region>

    <wm:city>東京</wm:city>
  </wm:area>
  <wm:content date="5/20" wday="Wed">
    <wm:weather>晴れ</wm:weather>
    <wm:temperature unit="℃">
      <wm:max>27</wm:max>
      <wm:min>18</wm:min>

    </wm:temperature>
    <wm:rainfall unit="%">
      <wm:prob hour="00-06">10</wm:prob>
      <wm:prob hour="06-12">0</wm:prob>
      <wm:prob hour="12-18">0</wm:prob>
      <wm:prob hour="18-24">10</wm:prob>
    </wm:rainfall>

  </wm:content>
</wm:forecast>

それにしても、初期費用10万円からでリクエスト数制限のあるこのAPIの利用料金って、サーバー運用費用?回線費用?アプリの開発費? それとも、利益?まさか。財団法人という立場で必要以上の利益を取るのはまずいっていうのは漢字検定協会の件がいい例なわけで。

FeedBurner使えばいいじゃんとか言いたいのではない。膨大な量の気象衛星画像の解析データとか言うんならいざしらず、天気予報のAPI(XML)が提供する情報は、1地点あたり数百バイトのXMLにすぎない。それが1都道府県あたり2地点か多くて4,5地点の計200地点にも及ばない程度。今日明日の天気予報&週間天気予報という一定のフォーマット。更新頻度は日に数度の決まった時間。そして情報の中身を考えるのは自分じゃなく気象庁。

そんな程度の要件の情報配信システムに「月額数百万の運用費がかかかるんですよ奥さん」とか言ってると、楽天やYahooやはてなやmixiやニコニコ動画その他各種のポータルサイトをやってるようなレベルの連中の失笑を買うんじゃなかろうか。実際本当に、システム規模、複雑さ、運用面、すべてからみてもたいした額にはなるまい。

長々と傍証を挙げてしまったが、要するに、気象庁のWebサイトで出ているHTML形式の天気予報を、XML形式でもそこに配置し、それにあわせて必要に応じてサーバー増設するだけのことで、それは税金でまかなえないような額ではまったくないはずってことでファイナルアンサー。(or サーバ増設ではなくCDN業者にアウトソーシングでも可)

なお、受益者負担の考え方があるべきだとか言ってる人は、いまだにオープンリールの磁気テープをバイク便で運んでいたり、64KのINS回線を速い!とか言いながらありがたがって使っていたりするのだろうか。その時代ならば「受益者側が少なくともそういう実費ぐらい負担しろ」という話はわかるけどな。それから受益者負担に関するよくあるたとえが「高速道路だって利用料払うのが当然」というやつだが、このGWで絶賛大渋滞の「ETC/休日/1000円」によって失った高速料金と得られた経済効果とどっちが大きいと考えるのかと。それがインフラってもんだろ。 そういえば、高速道路は中途半端な値下げより無料化が一番経済効果が高いという試算結果を国土交通省が握りつぶしていたのを察知したのは民主の馬渕議員だったそうで相変わらずGJ。 dankogaiのこの書評でも同様のことになっている。

農作業と天気予報は密接に関係している。だからこそヤンマーディーゼルは「ヤン坊マー坊 天気予報」としていつまでたってもCMを出し続けている。 さっき行ったコンビニでお兄さんが首からぶら下げていた分厚いタッチパネルは発注端末である。商品ごと直近の売り上げ状況とともに天気予報が表示される。 天気と客足は密接に相関するから商品の注文数の見極めに天気予報は欠かせない。 スーパーマーケットでもやはり天気予報が重宝される。日持ちしない肉や魚を扱う業種では雨で客足が鈍ることによる商品廃棄ダメージを無視できない。この悩みは外食産業も同じである。 トラックなども天気によって配達スピードが変わってしまいがちなので予報に応じた調整が必要だ。寒冷地ではスタッドレスタイヤやチェーン等の準備を怠るとと事故ってしまう。逆に天気がいいのにそんなのつけてると燃費が悪くなる。

このように、今日、明日、向こう1週間の天気予報というものは、世の中の身近な経済活動と意外なくらい密着しているインフラサービスである。

んなこたぁ誰でもわかっているからこそアメダスだの衛星だの気象台だのスパコンだので一生懸命予報を作っているわけだ。それが天気予報というサービスのQCDで言うところのクオリティとコストの部分。税金でまかなわれている貴重なC(コスト)で気象庁がなんとかがんばっている。 がしかし、D(デリバリー)の部分で、なぜか変な財団法人が2個ほど挟まっている。なんなのこいつら?

そんな奴ら無視して、気象庁(の予報部)は、自分の出す予報のうちのせめて「今日明日の天気と週間天気」といった一般的な予報は、HTMLはもちろんXMLで自分のWEBサイトで何の制限も無く即時公表すべきである。その使われ方が営利目的か非営利目的かは問題ではなく、どんな形で使うかはユーザーが決め、工夫し、より広い範囲の競争原理を働かせるべきだろう。それが情報インフラというものだ。法律的、技術的、経済的にみてこれが不可能な理由はどこにもない。なんでやらないのってそりゃ、財団法人日本気象協会や財団法人気象業務支援センターや既存の民間の気象情報会社に気を使っていらっしゃるのがミエミエすぎる。 なお、既存の気象情報企業は気象庁のWebサイトでHTMLで天気予報を流そうとしただけで「民業圧迫」と騒いだ前科もある。

  1. 財団法人日本気象協会は、生き残りたければ、いち民間気象会社と同様に自前の気象予報やあるいは気象庁発表の天気予報になんらかの付加価値をつけたうえで商売することに専念すべきだろう。ただし財団法人の立場での利潤の追求ってのは漢字検定協会の一件からみてもかなり微妙だけどな。 とにかく、どうにかして税金で作られたはずの気象庁発表の情報を右から左にそのまんま流すだけのことで金取れる状況を当たり前の既成事実にしたいのだろうが、それは税金でやってる気象庁が無料でやれちゃう(やるべき)ことなのでジタバタせずにご退場いただきたい。
  2. 財団法人気象業務支援センターは、気象予報士の資格試験の取り回しとかそういうのだけをやってればいいんじゃないの?気象情報の配信業務そのものは、通信技術の進歩によって支援センターのような専門組織の必要性を失っている。役目を終えたのだ。おつかれさん。
  3. その他もろもろの、気象庁の予報を再販するだけのビジネスに頼っている民間気象情報会社は、今後も独自の付加価値を生み出せないのであれば、業界再編なり淘汰なりされるべきだろう。それは電気冷蔵庫の普及によって衰退した氷屋や、携帯電話の普及によって消えた公衆電話みたいなものである。

話がとぶが、既存の財団法人&民間気象情報会社&気象庁という行政機関のトライアングルがかもしだすナアナアな関係は、例の、医薬品のネット販売禁止の状況と似ているところがある。

薬剤師団体と厚生労働省は、「医薬品は専門家(薬剤師)が対面で販売するものである」という「もうそういう路線で決まった既成事実」を錦の御旗にして勝てば官軍モード。対する楽天とかケンコーコムとかは負ければ賊軍。っていうか飯が食えなくなりかねない。そのくせコンビニでは薬剤師でもないのに「登録販売業者」としてパブロンもバファリンも買えるようになるそうだ。しかし登録のための試験を受けるのは店長くらいで実際に客に応対するのはただのバイトの高校生という現場が眼に浮かぶ。要するに客と薬剤師の対面でも客とネコの対面でもそれは「対面販売」なのだというオチ。

一方、気象関係の財団法人&吹けば飛びそうな民間気象会社は、「気象庁が出す天気予報をコンピュータ的に使いやすい形=XML=で得るには金がかかるものなのだ」という「そういうものなんだよ的な既成事実」を作り出そうとしている。実際はHTMLもXMLも大差ないどころかXMLのほうが作りも見た目も単純ですらあるのにね。

日経ビジネスの記事に 対立の構図は、「薬剤村」vs「ネット村」。無論、薬剤村には、法令を作った厚労省も含まれる。 というのがあったが、これを天気予報に関する構図にあてると、

「わかってて傍観する気象庁と、気象庁の予報を再販する既得権を守りたい財団法人と、策も発展も無くやはり気象庁の予報を再販するだけの民間気象情報会社」
vs
「....」(Web、IT系、その他気象情報のユーザー業界の人が誰もいない。笑)

という状況。医薬品ネット販売禁止の是非の一件はネット側の「出遅れ」があったことは業界の誰もが認めることだろう。どこか似たような歴史が、また、繰り返されようとしている気がしてならない。

“満足度日本一”の講師が教えるECサイト繁盛の極意っていうページ見たんだが

ASCII.jpより。

ASCII.jp:“満足度日本一”の講師が教えるECサイト繁盛の極意 (ascii.jp 200905)

で、現物のサイトを見てみたんだが、 どうみても最近よく見かけるページ構成でしかありません。 「一息ついたところでなぜか必ず自己紹介」とかそういうの。 本当にありがとうございました。

インフルエンザのドサクサの間に医薬品のネット販売は禁止で決着

医薬品のネット販売が実質的に禁止される件。今回これは法律ではなく省令なので、もうあとは、「ちゃんと検討会やれ」と指示した本人であるところの舛添厚生労働大臣の鶴の一声によるちゃぶ台返しを期待するしかない。省令発行が6月1日なのでリミットはあと1週間。がしかし大臣本人は新型インフルエンザ騒ぎのせいでもう激務の極みでそれどころじゃない。詰んだねこりゃ。

とりあえずケンコーコムの株価チャートでも貼っておくか。今後どうなるんだろね。

それにしても、年金問題やら医薬品のネット販売禁止やら逆に登録販売業者制度やらそのたもろもろ多忙を極め、とどめがこの新インフルエンザ。舛添さんはそろそろ過労で倒れるんじゃないかってのはもう誰もが薄々感じてると思うんだがとにかく誰かどうにかしてくれよと。

Google ad PlannerでのPV数やUU数の信頼性について

Google ad plannerという、要するに「あのサイトは月間なんPV数くらいあるんだろう?」というのを誰でも見れてしまうサービスが突然話題になっている。

ascii.jpの記事ではGoogleが突然リリースした彗星もとい黒船のように扱われているが、実際は

  1. 2008年6月には米国で招待制の形ですでに始まっていて
  2. 2008年11月には公開型に移行しており、
  3. 最近見てみたら*.jpなど日本のドメインのサイトについてもデータが充実していて

というのが実際のところじゃなかろうか。ともあれ、「うちのサイトは月間何百万PVでっす!」という媒体資料抱えてスポンサーへの売り込みに日々いそしんでいるネット広告の営業マンが戦々恐々とするかもしれない、という話はわからなくもない。

一方で最近の話題としては

  1. アメーバブログってPV数の多さを誇ってるけどロボットのアクセスやRSSへのアクセスまでPVに含めちゃってるから実数の数倍になってるだけでそれなんて界王拳?」とか、
  2. 「そんなこといったってPV数の定義なんてぶっちゃけ無いからねえ」とか、
  3. 「さっそくGoogle Ad PlannerでアメブロのPV数を見てみたんだが、やっぱり公称値の数分の一しかないじゃんプププ」

みたいなこともありまして。

で、Google Ad Plannerに対する筆者の個人的感想を1行にまとめると、「今の段階ではデータの信頼性に若干の問題を感じるよ、alexaほどひどくはなさそうだけどさ」と思う。

ascii.jpの記事にもあるとおり、データの出所が不明瞭すぎて信頼感が無いのが問題だ。 「Google Ad Palnnerがどこからどういうデータを拾ってきてどう集計しているのか?」の概略すらよくわからないのだ。

Google Ad Plannerは、Googleツールバーからデータを集めているのか?(Techcrunch 2008/6)という記事では、
Googleの回答=「極秘情報源の構成要素については明かさない」
記事執筆者の推測=「ここから私は、ツールバーのデータが使われて〈いる〉と考えるに致った。」
てなことになっているが、Google公式ページのツールバーに関するヘルプには

プライバシー : 使用統計情報 - ツールバー ヘルプ

Google ツールバーで、使用統計情報を Google に提供するオプションを有効にして、Google のサービス向上にご協力ください。使用統計情報には、氏名、メール アドレス、Google アカウント情報などの個人情報は含まれず、閲覧したページの URL 情報も含まれません。

と明確にうたっている。TechCrunchの記事が憶測過ぎるのかGoogleがウソをついているのか?は、ブラウザにGoogleツールバーを入れた状態で2,3日パケットキャプチャして中身を精査すればわかるだろう。オレは試してないが。先述のとおりGoogle Ad Plannerのリリースからもう1年も経っている。Googleがウソをついてるなら既に証拠が突きつけられて炎上済みでもおかしくないはずだ。

ブラウザのツールバーで思い出したんだが、一時期(今も?)流行った、Alexa.comのアクセス数統計データのときも、問題の本質は一緒だった。

話をGoogle Ad Plannerに戻すが、データの出所がGoogleツールバーじゃないとすれば一番可能性が高いのがGoogle AnalyticsやGoogle Adsenseだ。しかし両者ともすべてのサイトで採用されてるわけでもないしなあ。

とにかく、筆者が得られる範囲の正確なサンプルとして月間450万PV程度の手ごろなサイトのGoogleAnalyticsデータとGoogleAdPlannerのデータをざっとつきあわせてみたのだが、PV数では10%程度の差だったが、UU数では30%以上、平均滞在時間は2倍くらいの差が出ていた。これってどうなのよ。

追記

ネタフルさん、PV数で3倍のひらき。「そんなにない! ナイナイナイ! ナイナイシクスティーン!」とのこと。

[N] 「Google Ad Planner」で見るとネタフルは月間380万PV (2009/5)

で、ちょっと探してみたらネタフルも出ていたんです。「ちょwwwなにやってんのwww」みたいな驚きがありつつPVを見たらなんと、3.8Mと。さんびゃくまちじゅうまん!? イスからずり落ちましたよ! そんなにない! ナイナイナイ! ナイナイシクスティーン! 最近のネタフルは月間120万PVで推移しているので、明らかに自分の感覚と違う数字なのですが、もしかしたらと思ったのはRSSフィードの広告です。 ということで、ちょっとGoogle AdSenseから4月の数字を引っ張りだしてみると、確かに「コンテンツ向け AdSense」と「フィード向け AdSense」を足してみると、380万PV弱になるのですね。 じっちゃん、謎が解けた! ということで、モバイルの数字は入っていないけれど、RSSフィードのAdSenseの表示回数は含まれている、ということのようです。

see also:

ソフトバンクの断末魔

片方の記事では社名を伏せてはあるものの、同じサイトでこういう記事が並ぶそのコントラストがいい感じ。

とは言っても、この話はたとえば2008年の秋ぐちごろにも「...年を越せないんじゃないか」なんてな話がまことしやかに流れたものの結局いまがあるわけで、どうなんでしょうねえ。 でも結局はそう遠くない未来に「ドコモとそれ以外の1社」のような形で集約と業界再編が進むのであろう、に40カノッサ。

GIGAZINEがやらかしてる件

GIGAZINEがやらかしまして。(ユースケサンタマリア風)

  1. 楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を「1件10円」でダウンロード販売していることが判明 - GIGAZINE
  2. GIGAZINEが「楽天が個人情報を1件10円で販売している」と全力で飛ばし記事 |デジタルマガジン
  3. 巨大帝国楽天に挑む、孤高のレジスタンスGIGAZINEの戦い: 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog
  4. GIGAZINEの嘘、大げさ、紛らわしい(楽天が個人情報を売っていると言う誤報について) - ヌメのメモ帳(略してヌメモ)@楽天 - 楽天ブログ(Blog)

まあ俺も酔っ払いブログ書くことはよくあるので人のことは言えんが。

see also:

追記

できない約束の代償と、できない約束を求めた個人情報『過』保護という空気。

週末に飲んでる間になんだかえらい勢いで議論が進んでいたらしい→GIGAZINEがやらかしてる件

  • 「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ - GIGAZINE
  • GIGAZINE対楽天 ぼくらの7日間戦争: 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog
  • 何がGIGAZINEをここまで突き動かすのか? 予想の斜め上を行くGIGAZINEの反論 |デジタルマガジン
  • 楽天のサポートに問い合わせた - 最速転職研究会
    問題になりそうなのって、その(顧客と楽天の店舗の間の)取引に必要な範囲にメールアドレスが含まれるのかどうかということですよね。利用規約の解釈としては連絡手段として必要ってことになるんでしょうけども、楽天が出店者と注文者のメールアドレスを知ってるんだから、取り引きの間だけ有効 or その店舗からしか送れない転送メールアドレスを作ってやればいい話で、そういう予定だったのだけども、未だに開発できていないか、開発コストと個人情報流出のリスクを天秤に掛けて見合わないと判断されたとか、店側からの反発があったとか、そんなんで未だに実現できていないのではないですかね。元々店舗側は個人情報の目的外利用を禁止されているはずですし生メールアドレスだろうと転送アドレスだろうと関係ないはずで、商取引に生メールアドレスが必須かどうかとか、そういうくだらないことで言い争うのは、技術者をバカにしてんのかと思いますね。
    (途中省略)
    (転送メールアドレス≒楽天が過去言ってたメールフォワーディング機能が)技術的に可能か不可能かだけが重要だし、根拠もないのに安心してくださいとかナメてんのか。

    (いずれもカッコ内は筆者が追加させていただいております)

上の最後の引用の「技術的に可能かどうかだけが重要」ってのは、わかるんだけど、でも個人的にはやや同意しかねるところ。というのはメールアドレス秘匿の技術的可否は重要だが、それと同じくらい「そもそも顧客のメールアドレスは誰のものか?」っていうビジネス的側面も重要だから。

  • 「お客様の情報としてのメールアドレス」を楽天市場の出店店舗には所有も閲覧も許さないままで、注文/受注/決済/在庫引き当て/梱包/発送/到着確認/その間のトラブル対処(誤注文とか在庫切らしたとか)、という一連の流れをすべての店舗がこなせるようなサービス/システムを楽天市場が店舗に提供することが技術的に可能かどうかという問題。
  • そもそも「お客様の情報としてのメールアドレス」は誰のものなのか」という問題(ビジネス的な意味での情報の所有権/利用権/管理責任の所在)
  • 技術的にどうかというところに戻ると、SMTPのしばりのなかでどこまでできるんだろう。メールアドレスをコロコロ変える人多いけどそんときのエラー処理はどうなるんだろ。それに店舗側は店舗側で楽天謹製ではない通販管理システムみたいなの(たとえばこんなの)を使ってたりするから、楽天市場側で「楽天市場側のシステムの範囲内では技術的に可能だから」という理由だけで無茶されると店舗側のオペレーションがガタガタに崩れかねなかったりする。これって単なる技術的問題の側にもくくれるし、ビジネス的な問題の側ともいえなくもない。

こういう風に書くと論点がずれ気味になってしまうんだが、それでも、技術面以外を無視すべきじゃないと思う。いまだ発展途上のこの業界では特に。

ここでちょっと視点を変えて、ここ数日間ではなく数年間の長いスパンでの流れをものすごくざっくりとまとめると、次のような感じだろうか。

  1. 業界トップであるがゆえに完全には達成できそうにないことを約束せざるをえなかった組織
  2. しかしそれを求めたのは一般ピープルによる空気感
  3. 時間が経ったところで「やっぱりできない(できてない)んじゃん」と無駄に煽る人々(←いまココ)
  4. 「1件10円で販売してるんだ!」とウソ大げさ紛らわしいタイトルで釣るGIGAZINE(←論外)

こんなんで誰が幸せになるんだろうなあ。 そういえば、「宙に浮いた年金」と「数ヶ月でクリアにします」大臣発言とやっぱりできてない今現在、という状況と似てる。

「とにかく自分のメールアドレスを守りたい(何からだ?)」ということであればそれは「インターネットで買わなきゃいい」ってことでファイナルアンサーだと思う。サザエさんに出てくる三河屋に来てもらおうよ。「御用ないですか」「今週は無いわ」「御用ないですか」「ビールひとケースとお醤油が切れそうよ」「御用ないですか。あと先月切らしてた旨い日本酒が入荷しましたけど」「じゃあそれ頂戴」みたいな酒屋さん、平成の世でもまだいるよ。少なくなったけど。いつも家にいるサザエさんみたいな主婦の存在という前提がなくても、ネットでなら非同期にこんなやりとりもできるよね新しいマーケティングだよねって話が何年も前にあったはずなのになあ、どこいっちゃったんだろ。夢だったんだよともうあきらめちゃう?

振り込め詐欺が怖いなら電話線を切るべきだし、それが嫌ならある程度の間隔で息子/娘と話をする機会を持つことで気持ち的な予防線を張るべきだし、それもできないなら自分の子育てが失敗したのだと諦めるべき。同様に、日曜の朝っぱらからやってくる新興宗教の勧誘と換気扇のお掃除の営業を軽くいなせるレベルの「断る力」がないのってヒトとしてどうなのよ。

同様に、スパムが嫌ならメールアドレスを変えるか、今日び3000円もしないウィルスチェッカーに付属してる迷惑メールフィルタをしかるべくセットすれば意外と相当数防げるはずだし、Webメール使ってるなら月額数百円のオプション料金で迷惑メールフィルタがあるわけだし、しかし友人からのメールが迷惑メールフィルタに誤検知されて困るのであれば「これは迷惑メールではありませんボタン」を押しつつも、ときどきその友人と電話で話すべき。ここまでの全てのアクションが嫌だというならもはやパソコンなど叩き壊して街に出て友人とコーヒーでも飲んで買い物したほうがいい。健康的だよ。

なんだか話がごっちゃごちゃだな。二日酔いなんだ。 そんなことよりせっかく今月末から誰でも使えるようになったYahoo!アクセス解析がいま障害発生中らしくてレポートがまったく見れん。待つしかない。

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